見出し画像

放浪息子に寛容な両親とキャリア形成の話をGWにしてきて猛省したはなし。

大学を卒業した後も、なんだかんだで住まいを転々としながら東京に残っていた井上です。ゴールデンウィークは丸々実家に帰省し、中国・深圳に渡航する前の挨拶を親戚たちにしてきました。

私の両親は大学院を行くのをやめてフラフラと深圳に行くような息子を許してくれる寛容な人たちです。しかし、当然私の将来の心配もかなりしているようで父・母・私の三者面談が晩酌ついでに毎晩行われました(笑)

しかし私が漠然とした理由で中国にフラフラ飛んで行こうとしているのを頭ごなしに否定することはされませんでした。せっかく大学まで行かせた息子が自ら道を外れるようなことをしているので、

「お前、イバラの道に進んでるけど気付いてる? 気付いてるならいいんだけど、私らは助けないし、助けられないよ?」

と教えてくれました。

僕は頭の中お花畑な22歳の大卒野郎なので自分がイバラの道に入っていることには気付いていなくて、ちょっとよそ見してるぐらいの認識でいました

その為、両親の忠告はすごくありがたかったです

GW中に両親と話してハッとした『強みづくり』の重要さ

深圳出発前ということもあり、ゴールデンウィークは実家に帰省しました。(別に帰ろうと思えばいつでも帰れる距離ではあるとは思いますが)

そこで今後の生活について両親と話し合いました。幸い、両親は「こどもがやりたいことはやらせてあげたい」という考え方を持っていてくれたので、当面の生活資金も貸してもらうことができました。両親には感謝しかありません。

同時に、早く就職するなり、自分の勉強したいことを大学院で勉強し始めるなり、『ちゃんとしたこと』を始めた方がいいと言われました。

私の両親が言う「『ちゃんとしたこと』をしろ。」というのは長期的スパンで見て自分が得たいもの・打ち込みたいことを明確にして、それを実現するためにやるべきことをしろ、という意味です

両親の言う『ちゃんとしたこと』をするというのは「就活して大手企業に入って安定した生活を〜」ということいわゆる大手企業信仰ではなく、

自分の強みにできることを作っておかないと歳食った時にめっちゃ苦労すると思うけどいいの?

ということでした。1週間先のこともちゃんと決められない私を案じてのことです。耳が痛くて仕方がありませんでした。

自分の強みを作る

これは私が今するべきことです。何もない自分が若さだけでチヤホヤされることに甘えるのは一番してはいけません。学生時代に散々学生特権で甘やかされてしまったと思うのでこれを強く感じています。

両親は、私にとって非常に良い形で、直視したくないけど直視さざるを得ない現実に目を向けさせてくれました。ビールを飲みながら、毎晩両親と晩酌したことで、私はハッとさせられました。

プー太郎生活も1ヶ月以上やりましたし、そろそろ本気でやる時期になったようです。

当初は『弱みづくり』をするために深圳行きを決めた

私が大学院を行くのをやめてまで深圳に行く理由の1つは、両親が言うような『ちゃんとしたこと』がしたくなかったからというのがありました。

別に何の収穫が無くても、それなりに深圳で楽しい生活ができればいいや〜ぐらいにしか考えていませんでした。

なんで『ちゃんとしたこと』をしたくなかったのか?

それは自分のキャリアに特異点を設けたかったからです。これまでの私のキャリアは多少浮き沈みはあったものの、全体的に見ると右肩上がりでうまく行ってきました。

浪人、留年などせずストレートで22歳で大学を卒業しました。母校は東京工業大学。自分ていうのもあれですが世間的に見てもかなりいい大学だと思います(地元での知名度の低さは異常ですが)

何が問題なんだ?と不思議に思われるくらい順当な経歴をこれまで歩んできました。でもなんだか平凡でつまらないなと私は感じていました。

だからこそ、休符を打ちたかった。

だからこそ、何となく中国に行きたいから中国に行きたかった。

自分の”綺麗な”キャリアに自分で傷をつけたい、そんな自傷衝動的なものが、私の深圳行きを後押ししたことは間違いありません。

しかし、せっかく22年かけて作り上げたレールの上で勢いに乗ってきているにもかかわらず、

そのレールから外れて『弱みづくり』のために20代前半の貴重な時間を無為にすることが愚の骨頂であることを今更ながらに気づきました。

本当に今更です。多くの人に言われてきましたが、これまでは100%で理解していませんでした。

『強みづくり』しないと野垂れ死ぬかもしれない不安

現状の私は、「大学院を入学辞退して深圳に行くこと」が10年後のキャリアにどういうふうに役立つか見通しを自信を持って言うことが残念ながらできません。真面目にそんなことを考えていなかったからです。だからこそ両親の話を聞いて耳が痛かった。

「やりたいことをやりたいんだ!」
「人と”ちょっと”違うことをしたい!」

これ自体は誰に否定されても揺るぎません。やりたいことはやったもん勝ちだと信じているからです。

でも、

やりたいことをやって、それが後に何の役にも立たなかったり、今フラフラしていることが10年後に負債として重くのしかかってきたりすることだけは、絶対に避けたいです。

だからこそ、今から『強みづくり』をコツコツとして行き、数年後には人様に胸を張って「〇〇が自分の強みだと自負しています」と言えるように、その〇〇を見つけて磨く努力をしていかなくてはいけません。

何の内容もないしょうもない気づきですが、「何とかなるさ」と社会を舐めきっていた私にとっては大きな気づきでした。

じゃあ何の『強みづくり』をするんだよ?

「人に楽しんでもらえるコンテンツ作り」に興味があるなーと最近思い始めました。

大学院で選んでいた専攻は『電力用半導体の研究』だったのですが、これは人類の生活をよりよくするために必要なことですが、一般の方々は研究者が一生懸命に研究して作った半導体デバイスが組み込まれた製品を使って、その研究者の存在を意識することはほぼないと思います。

私はものづくりをするならば、一般的ユーザーが意識できるレイヤーのものづくりをしたいです。

例えばWEBエンジニアをするならバックよりフロントがやりたい派です。「UI/UXがイケてる!」とか「あのメディアで紹介されてる場所に行ったら最高だった!」とか言われたい人間です。

同時にインタラクティブアートような娯楽要素が強いコンテンツにもかなり興味があります。「無くても生きていけるけど、あったら楽しいコンテンツ」って意外と重要なのでは?と思っています。

人に喜ばれるコンテンツ作成に何らかの形で関わりたい。

コンテンツの企画も魅力的な仕事だとは思いますが、それよりもデザインのプロが考えたアイデアをコーディングやエンジニアリングで形にするところをしたいです。

というわけで、

「どんな突飛なアイデアも形にできる」という強みを持ったエンジニアになりたいというのが私の今の目標です

考えが至らないため、じゃあそうなるために何をすればいいのかあまり検討がついていませんが、思いつくところから1つずつやって生きたいと思っています。

最後まで目を通してくださりありがとうございます。


本noteを読了いただきありがとうございます。著者は大学(理系)を卒業して、大学院を蹴って深圳に住み始めるもたった1ヶ月で帰国してきた夢見る世間知らず系プー太郎です。フォロー、サポートいただきましてありがとうございます。