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代理購入、広州美食堪能ミッションの為、弾丸で広州2泊3日旅行に行ってきた。

中国人の友達、同僚に中国に行く旨を伝える時には日本でのおつかいを頼まれることを覚悟しなくてはいけない。

「買って来て欲しいもののリスト送るね〜」

と何事でもないように送ってくる。「こんなお願いしたら相手の手を煩わせることになるかもしれない」なんて考えているとは思えない。中国人だけでなく台湾人にもそういう友達はいる。今回は、おつかいを頼まれたモノを渡すついでに広州まで足を伸ばしてきた。はじめてのおつかいだ。

広州での2泊3日という短期間になってしまったのは、深圳でインターンシップの面接があり、その前日には帰ってくる必要があったからだ。交通費を無駄にした感は否めないが、広州に出発する前日に面接のオファーが来たために仕方がなかった。せっかくいただいたチャンスを先延ばしにして亡きモノにするのは惜しい。

バタバタとした旅程で、広州で何かをしたわけではなかったが、今回の広州旅行について1記事書くことにした。

中国人に何を買って行ったのか?

東京や大阪などの繁華街に行くとマツモトキヨシやHACのようなドラッグストアに中国人が『爆買い』しているのを見たことがある方は少なくないだろう。日本の風邪薬や目薬、化粧品は未だにものすごく人気がある。

▲おつかいでの戦利品(m&mのチョコレートは違う)

目薬と乳液を頼まれていた。目薬は目に入れるものであるから安全性が保証されているものが好まれるため日本製の需要があるのだろう。乳液は友人が日本にいたときに気に入って使っていたそうだ。

しかし、よーく考えると中国にいてもこれらの商品を手に入れられないわけではない。中国最大級オンライン通販サイトTaobaoでも全部購入できる。中国人の訪日旅行客の間では、お小遣い稼ぎとして、日本の人気商品を旅行中に購入し、それを中国に持って帰って売る人もいる。

Taobaoではそれをもっと事業として本格的に、大規模でやっている人たちがいる。価格競争もあり、べらぼうにぼったくり価格ということもない。

▲DECORTEの乳液のTaobao某店舗。

DECORTEの乳液をTaobao上で見てみる。日本では4,860円で店頭購入できる。価格の前に付いている記号が『¥』となっているが、これは人民元であることを表しているので398人民元=約6,800円。Taobaoで購入すると約40%高いが、中国内であれば送料無料なので実際そこまで悪い値段ではない気がする。

それでもなぜ私に買ってくるようにお願いするのか? 理由は簡単である。

①「日本で買ったほうが安いから」
②「日本で買ってきたものはおそらく偽物ではないから」

だろう。こちらとしては買いに行くのも面倒だし、別にお金がもらえるわけでもないけど、私がこういうお願いを断れない人間だと見越してお願いしてくるのだろうか。さすがに購入した代金+買い出しにかかった交通費+αのお金が受け取った。普通の友達になんでもない日にプレゼントするにはいささか高すぎたし、自分の生活も困窮しているのでそこはしっかりさせてもらった。

広州で食べた美食ーココナッツ烏骨スープー

広州地下鉄の農講所駅から徒歩10分ほどの距離に达杨原味炖品というお店がある。そこそこ人気で繁盛しているお店だが気取った雰囲気はなく、歩道に面した小さなお店である。ここのお店のココナッツ烏骨スープが美味しい。

▲金属のカゴが何重にも重なっていて壮観。1つ1つのカゴには10個程のココナッツが入っていて蒸されている。

▲注文したのがこちら

ココナッツの殻が器代わりになっていて、なんとも趣がある。上部が蓋になるようにくり抜かれていて、立派な食器として洗って何度も使えそうな頑丈ささえ感じる。

スープは熱々でココナッツっぽい甘さと少しの醤油のような塩っぱさがあって美味しい生姜の風味もアクセントになっている

グルメでもないのにグルメぶったことをいうとボロができるのであまり凝った言い方はこれ以上しないが、とにかくスープも骨付きの鶏肉も柔らかくて美味しかったお値段22人民元(約380円)お手頃で味わえる『小吃』として優秀だ

現金しか使えないスイーツ店

WeChatペイやアリペイがこれだけ流行っていて、つい一昨日まで人民元を現金で100円も持っていなかった私はこのスイーツ店で戸惑った。

現代の中国でスマホで金が払えない場所があるなんて...!

▲現金しか取り扱わないお店。オーナーの揺るがぬ信念を感じる。

百花甜品店という、こちらもまた老舗系スイーツ店。先ほど紹介した达杨原味炖品の近くにある。ちなみにこの2つのお店は広州人の友達に教えてもらった。

1986年開業のお店で32年もの歴史がある人気店のようだ。しかしこの時、十分な現金を持っていなかったのと、現金をわざわざ手に入れてまでデザートを食べたい気分ではなかったので、この店のデザートは食べなかった。今更ながらに後悔している。食べておけばよかった。

広州はそんなに遠い場所ではないし、深圳にいる限り日帰りでも行けちゃうような場所なので、死ぬほどこの店のデザートが食べたくなったら行こうと思います(笑)

2泊3日と言ってもとにかくバタバタした旅程だった...

バタバタした理由の1つに2泊3日にしても滞在時間が短かったことだ。1日目は広州着が夜10時とかでもはや1日としてカウントするのか怪しいレベル。2日目は面接の準備をしてスープ飲みに行って、また面接の準備して1日が終わり。3日目は正午過ぎに深圳行きの電車に乗って移動してしまった。次はもっとゆっくりと広州をエンジョイできる時に行きたい。

あと、広州滞在で一番強く感じたことは、深圳に比べて人の年齢が圧倒的に高いことだ

深圳だと本当に若い人しか見ない。年配の方は本当に少ない。しかし広州だと年配の方が地下鉄に乗っても、繁華街に出かけてもたくさいいらっしゃった。深圳という街の特殊性を少し垣間見た気がした。


本noteを読了いただきありがとうございます。著者は大学(理系)を卒業して、大学院を蹴って深圳に住み始めるもたった1ヶ月で帰国してきた夢見る世間知らず系プー太郎です。フォロー、サポートいただきましてありがとうございます。