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元役者がワーホリ経験から営業職へキャリアチェンジした話

こんにちは、ワーホリキャリア.comのカウンセラーAKIKOです♪
日々カウンセリングを実施していると、十人十色、様々なご経験を伺うことができます。

今回ご紹介する奏平(そうへい)さんは現在29歳。とてもアグレッシブな20代を過ごされています。

■社会人経験なし
■20代前半は俳優業
■20代後半はワーホリ&留学&アルバイト生活
そして…
■就職後に4ヶ月の短期離職

これだけ見ると就職活動においては不利な条件が揃っているようにみえます。でも、ちゃんとストーリーがあるんです。それを面接でどうやってプレゼンテーションしたのか…

2020年8月にNZ(ニュージーランド)から帰国し約10ヶ月。紆余曲折、少し回り道をしながら、2021年6月から営業職のお仕事に就いています。その軌跡を舞台風にお届けします!

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Ⅰ 第一幕 ~ファーストキャリア「俳優」~

舞台俳優だったお母様の影響より子どもの頃から演劇に魅せられ、大学に進学してからは演劇部に入部。卒業後は芸能プロダクションに所属し、本格的に俳優としてスタートした。

まるで就職するように俳優としてのキャリアをスタートさせたものの、この世界は厳しいことは百も承知。
あらかじめ26歳を区切りとし、4年間はとにかく演劇に集中し、“有名になる”努力を最大限することに決めた。

幾多のオーディションを経験し、舞台をはじめドラマや映画に出演したりと俳優としてのキャリアをコツコツ積んでいたが、生業として食べていくことは難しい。気付けば、飲食店のバイトもテレアポのバイトもベテランの域に入っていた。
そうして毎日必死で過ごしているうちに、あっという間に26歳を迎えた。

imaizumi俳優

Ⅱ 休憩 ~留学&ワーホリ~

「26歳を迎えて自分なりにやりきった感がありました。すべて出し切り、全く悔いがありませんでしたので、次の道へ進むことを考えました。ただ、社会に出る前に世界を見てみたいという想いが強かったので、フィリピン留学を経験してからNZに1年強ワーホリで滞在することに決めました。
NZは映画のロケ地としてよく利用される国なので憧れの地です。現地では語学学校に通い、とにかく色々な仕事に挑戦しました!
ロケ地巡りを兼ね旅行もたくさんしましたので、多分NZを2周はしたと思います(笑)」

留学やワーホリを“休憩”という位置づけにするのはいささか乱暴ではあるが、学生時代から通算8年役者一筋で迷いなくやってきた奏平さんには“休憩”が必要だったと思う。ご本人は明るくやりきったと言い切っているが、その決断に至るまでには色々葛藤があったことだろう。

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Ⅲ 第二幕 ~セカンドキャリア「営業職」~

第一場 就職活動 ~希望~
帰国後、14日間の待機期間中にワーホリキャリア.comへ連絡をいただき、サポートスタート!
まずは語学力を活かす仕事に応募するがこちらは“お見送り”となる。
ここで改めて就活の軸を考え直し“営業職”を軸にすることに決めた。

「営業職と俳優業は似ていると思うんです!相手の反応を見ながら話しを進める点など凄く似ています。人とコミュニケーションを取ることが好きな点も営業に活かせると思いました。
テレアポのアルバイトでは、お客様との掛け合いが楽しかったですし、アポが取れたときの喜びが忘れられません。」

いわゆる一般企業で社員としての就業経験がない奏平さんは『未経験歓迎のポテンシャル採用枠』で営業職を探すことになる。2社ほど受けたがお見送りとなり、少し焦りがではじめる…

第二場 就職 ~暗転~
そんな中、自分自身で気になる求人を見つけ、面接に進み、トントン拍子で内定を得るが、“営業”ではなく“施工管理”の仕事だった。コロナ禍での内定は貴重だったこともあり、承諾することにした。

「お恥ずかしい話し、福利厚生に惹かれました…海外研修があり、サークル活動が盛んで、資格取得の制度が充実していて、手に職がつくのではないかと期待しました。」

配属先は辺境の地で、確かに様々な資格は取得できたが、そもそも人とコミュニケーションを取る仕事がしたかったので、ギャップを感じたそう。4ヶ月堪えたが再び転職を決意。
そして、ワーホリキャリア.comに二度目のご連絡をいただく。

第三場 再就職活動 ~光明~
再就職活動は厳しいスタートになった。
そもそも「未経験者」という不利な条件である上に、「短期離職者」というレッテルが増えてしまったのだ!
まず取り組んだことは「短期離職」をどうやって面接時に説明するか、そして履歴書や職務経歴書にはどのように掲載するか…
これはもう正直に伝えることが得策と考え、「コロナ禍」に悪役になってもらった。

まずは下準備を整えてから、ポテンシャル枠の“営業職”に複数社エントリーを進めた。

しかし、「もう失敗できない」という焦りからか、人前で話すことに慣れているはずの奏平さんが面接の場で頭が真っ白になり、空回りすることが度々あった。家族にアドバイスを貰ったことがスランプから抜け出すきっかけになった。

「見かねた母から『なんで営業職なのか?』と問われ、信頼関係を築くことが営業職の最大の魅力と改めて気付くことができ、すごく腑に落ちました。それを取り入れることによって、上手く廻るようになりました。」

そこから快進撃が続き、内定4社獲得。そのうちの1社に決めた。

「決め手は面接において直接社長から熱い想いを聞けたことです。そんな社長の人柄に惹かれました!
前回のように福利厚生ではなく、企業風土や業務内容をしっかりと見極めてから入社できたため、入社後にギャップを全く感じませんでした。」

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Ⅳ 舞台裏インタビュー

Akiko(以下A)「終わってみれば4社内定!おめでとうございます!努力の賜物です。10社はエントリーしたと思いますが、前半苦戦しましたね。“お見送り”が続いたときは、心が折れそうになりませんでしたか?」

奏平さん(以下S)「折れそうな時もありましたが、仕事を決めなきゃという想いが強かったので、自分と戦いながら頑張りました!」

A「真面目な性格が裏目に出ましたね。面接の想定質問の回答を書き出し、台詞のように丸暗記した時期がありました。これって言い間違えや飛んでしまった時に余計緊張が増すやり方で、例え上手く話せたとしても、どこか形式的で面接官に想いが届き辛いのです。出来合いの文章を読むのではなく、多少噛んでしまっても、気持ちを込めて熱い想いをぶつけることが大切!お母様からのアドバイスも鍵になりましたね!」

S「はい。吹っ切れて、その後の面接はスムーズに進められるようになりました!」

A「営業職にワーホリ経験を直接活かせることは少ないかもしれないですが、ワーホリ経験から今に繋がることはありますか?」

S「すごく視野が広がりました!自分もそうでしたが、役者って自己顕示欲が強い人が多いんです。常に自分優先で、自分の事ばかり考えている。
けど、海外ではそんなこと通用しない。他人のことを考えて行動することが自分の中に芽生え、今は人のために役に立ちたいというのが目標になりました。海外で生活できて良かったなと思います!」

A「自分自身を見つめ直せた海外生活でしたね!多国籍な環境の中では多様性を認め合わなければ、生きていけないですよね。
新しい職場は個人ノルマではなくチーム目標を掲げ、チームワークを重視すると伺いました。人のために役に立ちたいという想いは、顧客をはじめチームにも活かせますね。
最後に、奏平さんのようにワーホリ経験をしてから就職活動をする方にひと言お願いします!」

S「まず、英語求人に拘りすぎないことが大事です。帰国するとすごく英語力が向上したように感じますが、仕事となるとまた別なので…。
それから“お見送り”となったときにメンタル面をどう保つのかどうか、絶対に決めてやる!という芯を持っていれば乗り越えられます。何社“お見送り”になっても折れずに自分自身と戦ってほしいなと思います。必ず決まりますので!」

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Ⅴ 奏平さんの必勝ポイント

不利な条件が多い中で内定を多数勝ち取り、最適な職場でキャリアをスタートした奏平さん。
必勝ポイントは、自己分析と企業分析をしっかりとした点です。

自己分析…今までの経験から「なぜ営業職なのか?」を深掘りしたこと
企業分析…前職で失敗した経験より、目先の福利厚生ではなく職務内容を1社毎にしっかりと研究し、面接時もきちんと確認をしたこと

この二つを深く分析しておくと、面接時に志望動機や自己PR、逆質問など、しっかりと想いをのせて話すことができます。
そして入社後に「こんなはずでは!」というギャップも生まれにくくなり、納得のいく職場で働くことができます。奏平さんも失敗から学び、ピンチをチャンスに変えました!

Ⅵ 編集後記

短期間で2度ワーホリキャリア.comの扉を叩いてくれた奏平さんは、強烈な印象を与えてくれた忘れられないお一人になりました。

とにかく明るく笑顔が素敵な奏平さんですが、営業職として一番適性を感じたことはとても素直な性格なこと。他者からアドバイスを素直に吸収し、アウトプットする力をお持ちです。ご本人は自己顕示欲が強いと言ってましたが、それは俳優としては当然のこと。むしろ、監督からの要求にすぐに応える能力や芝居の中での間合いなんかが、営業としての素養を鍛えられたのではないかと思います。

奏平さんの今後のご活躍が益々楽しみです!

「帰国後の仕事を紹介してほしい!」
「帰国後のキャリアカウンセリングを受けたい!」
「これからワーホリに行くので将来のライフプランを考えたい!」

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