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櫻田×前田 デザイントーク ベストワーク教えてください

 2018年8月29日に櫻田サロンと元・任天堂デザイナー、前田高志さんのオンラインサロン「前田デザイン室」の合同オフ会が行なわれました。櫻田サロンでは初のコラボイベントです。本日はそのレポートをお届けします。


2018年3月1日。全く同じ日にオンラインサロンを始めた二人ですが、今回が初対面。このオフ会は事前にTwitterでやり取りをし、お互いの「ベストワーク」と「好きなデザイン」について語り合うことに。


イベントがスタートすると、前田さんはたっての希望でPRINCESS PRINCESSの『M』に合わせて入場。さらに櫻田さんにはTシャツもプレゼントされました。ちなみに、櫻田さんから前田さんのプレゼントはなしです(笑)

二人の好きなデザイン

まずは「好きなデザイン」の紹介。トップバッターは櫻田さんで、デザインを選んだ基準は「影響を受けた、インスパイアされたもの」です。

「純度を保ちたい」という櫻田さんは、日本語のサイトではなく、主に海外のサイトから情報を収拾しているそうです。上の画像は「世界で最も売れた本トップ10」のインフォグラフィックで、最も好きなデザインの一つだといいます。

これは地下鉄の路線図風にロックバンドを紹介しているもの。櫻田さんがインフォグラフィックをやろうと思ったきっかけとなった思い入れ深いデザインだそうです。

前田さんは、櫻田さんが選ぶデザインを見て、その特徴を「デジタル過ぎないアナログっぽさ」といいます。その他にも「ゆらぎ」、「偶然性」、「ざらつき」、そしてNewsPicksに務める櫻田さんだけに「社会性」というのもキーワードとして挙がっていました。

前田さんは「初めて会って櫻田さんの魅力がわかりました。感覚的なところ。格好つけていない」と櫻田さんの印象を語りました。

一方、子どもの頃からロゴマークが好きだったという前田さんは、漫画『キン肉マン』の「KINマーク」や「ESSO」のロゴマークなどが好きだといいます。

これらからわかるように、前田さんはトリコロールカラー(赤、白、青)が好きなようです。

ファッションブランド「A.P.C.」の紙袋は、前田さんが大学生時代にバッグとして使っていたほどのお気に入り。ただの茶色の袋に、小さなロゴマークがあるだけでその価値が変わった、とそのすごさを語っています。

スコーン感(?)

続いては、これまで自分が手がけたものの中から選ぶ「ベストワーク」。櫻田さんが選んだポイントは「ブレイクスルー」「二度と作れない」だといいます。

ドット絵などの趣味で描いたイラスト、三角形の組み合わせだけで描かれたサッカーのインフォグラフィックなど、今はもう描けないなと思うものばかりだそうです。

NewsPicksの特集で手がけたAirbnbのグラフィックでは、人の写真にピクトグラムを組み合わせるという斬新な表現がされています。


前田さんから、櫻田さんの作品は「スコーン感」があるという今日イチの名言(?)も飛び出しました。スコーン感がどんなものかは、みなさんも櫻田さんのデザインを見て感じ取ってみてください。どうやらそのスコーン感には西洋っぽさもあるのだそうです。


「制約を突破するのが好き」

前田さんは元・任天堂ということもあり、マリオやポケモン(ポケットモンスター)絡みのデザインがずらり。下のスーツ姿のマリオは新卒採用のポスター用のデザインで、「ベストワーク」の中でもナンバーワンだといいます。

そのなかで、任天堂ではない「ドラゴンクエスト」の広告デザインもベストワークの一つに出てくるのですが、前田さん曰く「制約を突破する仕事が好き」とのこと。仕事の原動力になるのは「自分を喜ばすことが第一」で、これは櫻田さんとも共通するものでした。

二人の共通点は?

「好きなデザイン」と「ベストワーク」を紹介し終え、二人の共通点が見えてきました。それが「スコーン感」「自分を喜ばせる」「ざらつく」の3つ。それでも前田さんは、櫻田さんと比べて自分の作ってるものは「かっちりしすぎている」という発見もあったそうです。

会の最後には、「前田デザイン室」では恒例となっている前田さんからの手紙が読まれました。絢香の『三日月』をBGMに、前田さんは櫻田さんのことをこんなふうに表現しました。

「感覚的なところと論理的なところを行き来している」

自由な二人によるトークは終始笑いが耐えず、ゆるゆるな会になりました。前田さん、前田デザイン室のみなさん、ありがとうございました。

※今回、合同オフ会をした「前田デザイン室」は9月1日に20人の増員を行うそうです。気になる方はぜひこちらから!


そして、もちろん櫻田サロンのこともよろしくお願いいたします。

櫻田潤の「図解・インフォグラフィック」サロン
サロン現在、満員状態ですが、月末に空きが出ることがあります。また、少数ですが月初のタイミングで追加募集をする可能性もあります。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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テキスト:石川遼
写真:池田実加

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