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【証券会社メモ③】地味に際立つ、中堅対面証券のネット口座:東海東京証券、いちよし証券、むさし証券、岡三証券
スミスです。普通の人です。5千円~20万円くらいのお金稼ぎが専門です。何千万とか何億とかは稼げないです。あまり夢がないです。そんな人の日記兼忘備録です。
今回は、IPOで主幹事を務めることもある、準大手・中堅証券を紹介します。前回紹介した大手対面証券会社と同様、ネットならほぼ誰でも口座開設可能です。主幹事にはIPO株の85%くらいが配分されるので、1%程度しか配分されない(ただの)幹事とは、当選確率が格段に違います。また、これらの証券会社は、IPOで高騰しやすい「小型案件」の主幹事になることが多く、したがって当選1回当たりの利益が大きくなりやすい(+数十万程度)です。
東海東京証券
東海東京証券は、その名の通り東海地方を地盤とする準大手証券の1つです。ちなみに、この会社は、「乙女の財布」などの特設ページを設けるなど、女性顧客の取入れに力を入れているようです。
東海東京証券は、西日本の企業を中心にIPOで主幹事を務めることがそこそこあり、それ以外の場合でも幹事入りすることも多いです。
2018年前半の予想IPO当選確率(0.5%以上のもの)
・キュービーネットHD 1.32% ※公募割れ -13500円
※参考:2017年以降で主幹事を務めた銘柄
・イボキン 13.23%(2018/7)
・テンポイノベーション 4.45%(2017/10)
・安江工務店 3.62%(2017/2)
2018年上半期は、インバウンド・テックが上場中止になったため、東海東京証券が主幹事の案件はありませんでしたが、ふつうは年に2~3回くらいのペースで主幹事を務めています。また、大型案件では、幹事でもそれなりの当選確率が見込めることもあります。
IPO以外の東海東京証券の特徴は、POも取り扱うことがあるということです。あまり機会は多くありませんが、PO目的で開設している人は少ないと思いますので、意外と穴場になるのかもしれません。2018年にスミスはケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)のPOに当選し、初値売りであれば(手数料を加味して)8440円の利益が出ていました。(立会外分売は取り扱っていません)
東海東京証券のもう一つの特徴は、信用金利が安い(1.15%)ことです。スミスが信用取引によく使っているのはSMBC日興証券ですが、こちらは信用取引の手数料が無料な代わりに、信用金利が普通くらい(2.50%)です。大雑把な目安として、100万円の信用買いをした場合、SMBCでは1日68.5円、東海東京証券では1日37円かかります。ですので中長期で持つ場合は、東海東京証券のほうが安くなります。なお、同じく信用金利が安い証券会社として、むさし証券(1.15%)、ライブスター証券(2.3%)、DMM.com証券(2.10%)などがあります。
なお東海東京証券は、信用口座を開設していると現物手数料が安くなります(30万円の場合、手数料が1620円→270円に)。ただし、半年以上信用取引がないと信用口座は閉鎖されてしまいますので、ご注意ください。
◎スミスの使い方
・IPOの申し込み(年数回の主幹事案件では本命)
・POの申し込み(あまり多くない)
・中期(数か月程度の保有期間)で信用買いする
岡三証券
岡三証券も準大手証券会社の一つです。グループ会社に岡三オンライン証券があり、IPOではおそらくそちらの方が有名です。ただ、岡三オンライン証券は当たり枚数が1枚程度しかないので、岡三証券のほうが当選確率は高いと予測されます。
岡三証券も、東海東京証券と同じく年数回主幹事を務めることがあります。また、大型案件では幹事でも当選確率が高めになります。手数料はかなり高い(30万円で1944円)です。
2018年前半の予想IPO当選確率(1%以上のもの)
・キュービーネットHD 1.19% ※公募割れ -13500円
・SIG 3.22%
※参考:2017年以降で主幹事を務めた銘柄
・フュージョン 1.69%
・エコモット 1.71%
・トレードワークス 2.02%
・ミダック 3.59%
2018年上半期ではSIGで主幹事を務め、初値売りしていた場合+26万円の利益が出ていました。当選確率はやや高めですが、とても高いというわけではないので、根気が必要です。ただ岡三証券が主幹事の場合、中型~小型の銘柄が多いので、初値が高騰しやすいです。
ネットの取引画面がやや使いにくかったり、あまり初心者にはおすすめしにくいのですが、本気でIPOに当選したいのであれば開設しておき、主幹事の時に活用したい証券会社です。
◎スミスの使い方
・IPOの申し込み(年数回の主幹事案件では本命)
いちよし証券
いちよし証券は中堅証券の一つです。IPOでは年数回程度、「面白そうな」案件の主幹事になることがあります。主幹事を務めることがあり、前受け金不要で、口座数が少ないという、IPO投資においておいしい3点を兼ね備えているのはいちよし証券だけです。
ただ、ここは昔ながら(?)の電話での取引になるという特徴があります。とはいっても、IPOの時期になったら電話をし、(面倒であれば機械的に)「○○(銘柄)、100株、成り行きでお願いします」というだけです。もし当選していれば電話がかかってきますので、それからお金を振り込み、購入申し込みを完了させます。電話という心理的な障壁があるかもしれませんが、本当にIPOで当選したければ持っておくべき証券会社だとスミスは考えています。なお、手数料は高い(30万円で1620円)です。
2018年前半の予想IPO当選確率
・日総工産 1.09%
・国際パルプ商事 1.73%
※参考:2017年以降で主幹事を務めた銘柄
・トランザス 18.50%
・SKIYAKI 11.84%
・サインポスト 7.75%
・ナレッジスイート 7.38%
2018年上半期は主幹事案件がありませんでしたが、幹事でも比較的大型の案件では当選確率は高めです。また、2017年で主幹事を務めた案件は、すべて+100%以上の初値に、つまり公募価格の2倍以上になりました。利ザヤもすべて+20万円以上で、サインポストでは1枚+60万円以上(初値売り)の利益が出ています。
前回おすすめした三菱UFJモルガンスタンレー証券などと比べると、確かに主幹事を務める機会は少なく、当選確率もやや低めで、電話での取引が面倒という点はあるのですが、初値が高騰しやすい「小型案件」で主幹事を務めているので、当選利益も加味した期待利益はかなり高いです。
◎スミスの使い方
・IPOの申し込み(前受け金不要、年数回の主幹事案件では本命)
むさし証券
むさし証券は、埼玉を地盤とする中堅証券会社です。IPOでは主幹事になることはほぼありませんが、幹事入りすることが時々あります。前受金が不要で、(岡三オンライン証券などと比べれば)配分枚数が比較的多く、口座数も少ないので、IPO目的に口座開設するのも悪くはないと思います。ただ、以下の予想当選確率を見ればわかるように、あまり当てにしないほうがいいです。
2018年前半の予想IPO当選確率
・フェイスネットワーク 0.21%
・エーアイ 0.05%
・IPS 0.06%
むさし証券の特徴は、ネットなら手数料が非常に安いことです。現物都度手数料については、新興ネット証券のライブスター証券よりもさらに安い、つまり一番現物手数料が安い証券会社です(ただし岡三オンライン証券など、1日20万円まで手数料無料、というところもあります)。
もう一つの特徴は、信用金利が安い(1.15%)ことです。東海東京証券よりも信用取引手数料が若干安いので、手数料だけ見れば東海東京証券の上位互換です。
※なお、東海東京証券は数千万円単位で取引するなら金利がさらに割り引かれるキャンペーンをやっていますので、話が変わってきます。スミスにはあまり関係がありません。ただ、残念ながら、スミスはこの証券会社だけ信用口座開設の審査に落とされてしまいました。逆に言えば、スミスのような人間をアッサリ通してしまう他の証券会社と違って、きちんと審査している堅実な証券会社なのかもしれません。
◎スミスの使い方
・IPOの申し込み(前受け金不要、期待していない)
※現物&信用取引ともに手数料が安いので、日常的な利用も可能
今回紹介したのは、独自性があって面白い証券会社が多いですね。これらの証券会社を持っているとIPO投資もちょっと楽しくなってくるかもしれません。
今回は、これくらいで。それでは、また。
J. S.
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