長距離選手のドーピングの件


女子長距離の留学生チェロティチがドーピング違反により昨年6月から3年間の資格停止処分 | 月陸Online|月刊陸上競技 (rikujyokyogi.co.jp)

去年の5月の延岡で検出されたので、そこから6月までに参加した大会の記録も全て抹消なので関西インカレは1500と5000の優勝者が変更、大会記録なども全部消えることになりますね。6月に通知がいったので資格停止になったから、その後の大会には出ていない、と。まぁそれはそれとして、

「19-ノルアンドロステロン(S1)」「19-ノルエチオコラノロン(S1)」という禁止物質が検出された

https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/90965

これですね。ドーピングしてたんだ、というだけで片づけないで、何それ?という点も見てみましょう。

内因性 AAS の外因的な投与に対するマーカーとしてのこれらの代謝物の分析は、既に特定の WADA Technical Documents において対象とされている。
 19-ノルアンドロステロンと 19-ノルエチコラノロンは 19-ノルステロイド、ナンドロロン、19-ノルアンドロステンジオールおよび 19-ノルアンドロステンジオンの代謝物であり、TD19NA の中で対象として示されている

https://www.playtruejapan.org/upload_files/tpl_2019.pdf

人間の身体の中でも自然と作られるけど、外から摂取したらダメよ、分かるよ、というお話。19-ノルステロイド、ナンドロロン、19-ノルアンドロステンジオールおよび 19-ノルアンドロステンジオンの代謝物が検出されました、というのが今回のできごとです。で、WADAの分類を見ると、

常に禁止される [競技会(時)および競技会外]
この分類におけるすべての禁止物質は特定物質でない物質である。
蛋白同化薬は禁止される。
1.蛋白同化男性化ステロイド薬(AAS)

となっております。筋肉増強かぁ、ですね。まぁある種の市販の薬をガバガバと飲んだ可能性もゼロではないかもしれませんが(その結果の代謝物質が出てくる例はあるので)、検査して禁止物質が出たことに対して故意ではないという反論をしていなかったみたいなので、今回の処分に至ってますね。このところのケニアにおけるドーピングの増加は指摘されておりますが、日本で生活していてのドーピングかぁ、というのでなんとも不思議というが興味が湧いてくる出来事ですね。いくつかの可能性も考えられるところなので、このあたりは微妙ですけれど、ケニアの選手は筋肉を増やす系の禁止物質でアウトになる事例が多めになっている点は知っておいてよいと思います。速く走るために筋肉を増やしたがっています。今回の件はよく分かりませんが、はい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?