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『最長片道切符の旅』を旅する day13 朝の6時から駅弁は食えんなあ

13日目。関東に入って第一日目。黒磯始発、宇都宮小山(おやま)で水戸線に乗り換え、途中、下館で真岡鐵道に寄り道。下館から友部、友部から常磐線我孫子まで。今日は平穏な一日。

黒磯ー小山ー友部ー我孫子

黒磯 0526 (544M) (東北本線)0701 小山 0708 (水戸線)0729 下館 (0730 (真岡鐵道)0837 茂木 0855 1008) 下館 1028 (水戸線)1113 友部 1144 (常磐線)1255 我孫子 

早朝の黒磯駅前のビジネスホテルをそっと抜け出す。辺りは真っ暗である。黒磯上り始発 0527。列車は一部ボックス席仕様。朝食は昨日駅前で買った「温泉饅頭」と缶コーヒー。

駅を出てすぐ交直切り替えのため電気が消える。

黒磯に着くと、車内の電灯がしばらく消える。交流から直流に切り替える為である。

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今は無き 交直切り替え

東北以北は交流仕様だったための切り替えだが、交直両用のEH500電気機関車の運用が始まり、2018年元旦に黒磯駅構内の直流化が行われたため、今ではこのなつかしい儀式は無くなってしまった。

0600 東の地平線がうすく赤くなる。黒い家並みが浮かび上がってくる。客がぼちぼち乗ってくるが、宇都宮で全乗客十数人が降り、全く違う客が乗り込んでくる。

ホームに駅弁売りのおじさんがいる。食指が動いたが朝の6時から駅弁は食えんなあ。宇都宮は駅弁を初めて売り出した駅として有名。駅弁が売り出された明治18年(1885)7月16日は「駅弁の日」となっている。駅弁、買っておけばよかったかなあ。でもロングシートで朝の通勤客の中で食べるのもなあ。

小山ー下館ー茂木

小山水戸線に乗り換え。途中下館で途中下車する。下館から未乗の真岡鐵道(もおかてつどう)に乗るためである。

私は『最長片道切符の旅』もしているが、「全線完乗」(JR・私鉄乗りつぶし)もしているのだ。折角の機会なのでありがたく「未乗つぶし」をさせてもらう。とはいえ、茂木(もてぎ)まで行って帰って1時間半ほどである

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SL 乗りたかったなあ

真岡(もおか)駅に待機中の蒸気機関車C12がいた。もう火室に火が入っている。子どもの頃近くの駅構内で貨物列車や客車の入れ替えをしていたのがこのC12だ。こんなに小さかったかなあ。

下館駅の待避線にSL列車が停まっていた。発車時もくもくと黒い煙を大量に吐き出す。泣き出す子もいる。やはり実際に動く蒸気機関車を見ると感動する。いいものを見た。乗りたかったなあ。

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友部 水戸 わずかな距離

友部常磐線に乗り換える。友部は水戸からわずかに16.5km西の駅である。昨日お昼に水戸を発ち、丸一日かけてここまで戻ってきた。

ホームに立ち食い蕎麦屋がある。「特大いなり」と「納豆そば」を食べる。ここからはいつも乗っている常磐電車だ。我孫子着。本日はここまで。地下鉄で帰る。

*C12写真は(C)真岡鐵道からお借りしました。



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