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[BKK通信02] バンコク働く女性事情 メイドが逃げたのよ
お正月が明けても同僚のチンタナさんが会社に来ない。どうしたんだろうと思っていたら電話が来て「メイドが逃げたのよ」。
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彼女のうちにはお手伝いさんが居て、正月には、給料一ヶ月分のボーナスを出し、休みをあげて田舎に帰すのが習慣である。しかし一度田舎に帰るとそのまま帰ってこないこともあるので、彼女は念のため金の鎖(1万バーツ、3万円相当)を事前に見せておき、お正月明けに帰ってきてからこれをあげるといっておいた。なるほどね。
普通、お手伝いさんは地方から出てきた女の子が多く、一ヵ月の給料は5000から10,000バーツ(1.5万から3万円)である。最近は通いが多いが、子どもがいる家では住み込みが多い。昔の家にはシャワートイレ付きの「住み込みメイド用の部屋」があるのだ。
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さて、案の定お正月が終わってもお手伝いさんは帰ってこない。
「困っちゃったわ。炊事洗濯はしなくちゃなんないし、こども(二歳)の面倒もみなくちゃなんない。子どもってこんなに手がかかるとは思わなかったわ。会社に行ってるほうがよっぽど楽。田舎には電話もなくて連絡の取りようもないし。とにかく明日は弟に会社を休ませて子供の面倒見てもらって会社に行くから」。と、弟はいい迷惑だが、こういうケースはけっこう多い。
働く女性が多いのは、元々タイの女性が強くて働き者ということもあるけど、ひとつには地方から流れ込んでくる安いお手伝いさん市場に支えられていることも大きな理由だろう。もう一つの大きな理由は簡単に安くテイクアウトで きる屋台の料理である。一人前30から50バーツ(90円から150円)で、ありとあらゆるお総菜を 持って帰ることができる。へたに材料を買って作るよりも安いし、うまい。実際、台所がないアパートというのも珍しくはないのである。
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ここでは働く女性のための環境はそろっているのである。日本でもすぐ、お手伝い、子守り、屋台を輸入したい人は多いのではないだろうか。 結局、お手伝いさんは十日ほどしてふらりと帰ってきたそうだ。働く女性はここでもなにかと気苦労は多いのであります。
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