文系的知識習得の勧め
戸塚奈津子
論説委員
アジア開発銀行 中央・西アジア局
20数年間、途上国の開発援助のインフラ業務に携わる中で、土木技術者が経済、国際情勢、法律、社会学、歴史などのエンジニアリング以外の情報に広く目を向け、文系の知識、興味を持つことの重要性を強く感じてきた。社会配慮は言うまでもなく、インフラ整備は経済との関係無しに論ずることはできないし、開発援助の動向は世界経済と政治に影響されることもある。判断を誤らぬよう、「PPP」と小さな政府、「質の高いインフラ」と援助新興国の動向、な