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土木技術者も読みたい児童書

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土木や土木に関連することを題材にした児童書は意外とたくさん発行されています。が、そうした年齢のお子さんお孫さんがおられないと、大人はなかなか書店や図書館で児童書コーナーに足が向か…
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記事一覧

ドボクのマンガ

土木学会事務局です。 先日、𝕏でこんなポストが流れてきました。 佐賀県県土整備部さんが、建設業の魅力を伝えるためにオリジナル電子コミックを製作されたとのこと。 そこで改めて、ネットで読める「ドボクマンガ」を整理してみました。 意外とあるのか、これしかないのか。みなさん、いくつご存知ですか? (ちなみにタイトル絵はCanvaのAIアプリで出力したモノです) (5/29情報追加|JGMAマンガ広報誌・「てくてくっ!秘密リサーチ」) 自主製作系自治体・団体・企業が広報等のた

【学研まんが】トンネルのひみつ オススメ度:★★★★★(1〜5)

テーマ 特化してます。 渋いテーマ。 道路系構造物が好きなので、 個人的には大いに楽しめました。 実用性 知識として。 生活に役立つ知識はないです。 知っていると自慢できるトンネル用語として、 発破、地山、切羽、ずりなどが紹介されていますが、 いずれもトンネルを作るときの用語で、 完成したトンネルを通るときに使える用語ではないのが残念。 ストーリー 野球でトンネルを繰り返して トンネル恐怖症になった男の子主人公が、 女の子主人公のおじさん(建設会社勤務)から

みすずが解説「はたらく重機その1」 やっぱりかっこいい! ショベルカー

「もぐらけんせつ」、秘書のみみずのみすずです。 さあ、わたしのはたらく町いちばんの工事の会社、「もぐらけんせつ」のこと、どんどん紹介していきますね。 この間のりすさん一家の木のおうちのお仕事、みなさんもう見てくださったかしら。 ステキな絵本になったので、ぜひ読んでみてくださいね。 さて、みなさんは、重機といえば何を思いうかべますか? 「ザック ザック」と土を掘る、人気の重機といえば……。 そう、ショベルカー! 大きなバケット、りっぱなアーム、迫力のクローラー、どこを

『もぐらけんせつ』ではたらく、秘書のみみずのみすずです。

みなさん、はじめまして。 わたし、「もぐらけんせつ」という工事の会社ではたらいている、秘書のみみずのみすずといいます。 どうぞよろしくお願いします。 突然はじまったこのコーナー。とまどっている方もいらっしゃると思いますので、すこし自己紹介と会社の紹介をさせていただきますね。 わたしは「もぐらけんせつ」の秘書と事務を担当しています。お仕事を依頼してくださるお客様のお役に立てるよう、現場ではたらくみんながはたらきやすくなるよう、日々がんばっています。 すきなものは、毎日のおや

みすずが解説「はたらく重機その2」 ドドドドドーッと大迫力! ブルドーザー

「もぐらけんせつ」、秘書のみみずのみすずです。 みなさま、残暑お見舞い申し上げます。 今年の夏はとにかく暑いですね。現場に行くみんなも、熱中症対策には気をつけているんですよ。 あ、今日もしっかり水分補給できるように飲み物をもっていってもらわなくっちゃ! さてさて、今日もわが社じまんの重機をご紹介しますよ。 ドドドドドーッとたくさんの土や砂を押して、地面をきれいに整えるパワフルな重機といえば……。 そう! ブルドーザーです。 「クローラー」、いわゆるキャタピラーが大き

コンクリートってなに?

大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、半年ぶりの投稿になる今回、紹介する児童書は書籍ではなく雑誌になります。2021年12月発売「月刊たくさんのふしぎ 2022年1月号 コンクリートってなに?」です。 「月刊たくさんのふしぎ」は、福音館書店さんが小学生向けにお届けする科学雑誌です。1985年に創刊され、さまざまな不思議について、第一線で活躍する研究者や専門家が紹介する雑誌です。 バックナンバーを見る

水とくらす日本のわざ

土木学会事務局です。 大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、今回紹介するのは2019年2月に刊行されました「水とくらす日本のわざ」(刊 汐文社・監修 中庭光彦)全3巻から、第1巻「生活 井戸・水道・堤防など」です。 第1巻は、「生活にかかせない水」「米づくりにかかせない水」「水とつきあいながらくらす」という3つの切り口で、水とくらす和のわざが紹介されています。 はじめは「生活にかかせない水」として

『たてる こうじのえほん』

オノマトペとフォントの工夫で臨場感あふれる建設現場を疑似体験。 【あらすじ】くいを打って、コンクリートを流して、鉄骨を組みたてて、みるみる建物ができあがっていきます。大好きなあの建物。 穴を掘るところからはじまり、2行目で杭を打つ。いきなり専門的である。子ども向け絵本だという油断をしていた。大きな資材を運び下ろすときには安全を確認する人がいる。長尺の木を切る時には、端でもう1人がサポート。丸ノコを使うときは、耳当て付きヘルメットに安全保護メガネのコスチューム。電気工事屋さ

郷土の発展につくした先人

土木学会事務局です。 大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、今回紹介するのは2021年4月に刊行されました「しらべよう!47都道府県 郷土の発展につくした先人」(刊 偕成社・監修 北 俊夫)全5巻から、第1巻「開発」です。 各巻47都道府県から、地域の人びとのためにつくした先人を紹介するという本書。「開発」「教育」「医療」「文化」「産業」の5巻でシリーズが構成されています。各巻では、それぞれのテーマ

しらべてまとめる まちとくらしのうつりかわり

土木学会事務局です。 大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、今回紹介するのは2020年12月に刊行されました「しらべてまとめる まちとくらしのうつりかわり」(刊 汐文社・監修 澤井陽介)全3巻から、第1巻「交通、公共施設、人口ほか」です。 明治、昭和、平成・令和の3時点で、土地利用・交通・公共施設が都市部と山間部でそれぞれどのように変化していったのか、イラストと平易な文章で紹介されています。 小学

エンジニアになろう!

土木学会事務局です。 大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、今回紹介するのは2020年2月に刊行されました「見たい、知りたい、ためしたい エンジニアになろう!つくってわかるテクノロジーのしくみ」(刊 化学同人・監修 キャロル・ボーダマン・訳 後藤 真理子 原題”How To Be An Engineer")です。 本書、要はこども向けの実験工作の本です。紙やストロー、トイレットペーパーの芯といった身

『じめんのボタンのナゾ いちばんえらいボタンをさがせ』にな川小学校2年2組 本吉凛菜

第29回全国小・中学生作品コンクール 生活科部門文部科学大臣奨励賞受賞 発行 日本土地家屋調査士連合会 中部ブロック協議会 2012年9月10日 小学校の帰り道、地面にたくさんのボタンを発見した小学生。いったいこの地面のボタンは何なのか?誰がボタンをつけたのか?その疑問をボタンに書かれた文字を手がかりに調査を開始。たいへんなことを発見します。 好奇心を失わず生きることを心がけているつもりだったが、ほとんど機能していないことに気づかされた衝撃的な一冊。確かに地面にボタンがあ

橋守り隊長 『スヴェンさんの橋』

【あらすじ】 川のほとりの小さな村で、はね橋の番人をしているスヴェンさんはみんなの人気者。ある日、晩餐会に遅れそうな王さまの船がとおりがかり、スヴェンさんはあわててはね橋をはねあげますが、おそい、おそいと言って、かんしゃく玉をはれつさせた王さまが、はね橋を大砲でこなごなに壊してしまいます。 ダークグレイの作業服に黄色の安全反射ベスト。ズボンの裾は安全靴に入れる。ひさしと、でっぱりのあるリブが特徴的なアメリカンタイプヘルメット。そしてマスクにネックウォーマー。手にはクリップフ

橋が舞台『三びきのやぎのがらがらどん』

「がらがらどん」という同じ名前の3びきのやぎ。小さいやぎ、にばんめのやぎ、大きいやぎが、草をたくさん食べようと山へ出かけます。ところが橋をわたる途中で、谷に住む恐ろしいトロルに出くわしてしまいました。3びきのやぎは無事に橋をわたることができるのでしょうか。 「橋」といえば、架け橋や虹など明るいイメージ。いまでこそ「橋が好き」とあちこちでハッシュタグをつけているが以前は怖いものの代表だった。できれば橋には近づきたくなかった。口ごたえをしたのか、なにかいいつけを破ったのか忘れた