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土木学会選奨土木遺産

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土木学会選奨土木遺産の認定制度は、土木遺産の顕彰を通じて、歴史的土木構造物の保存に資することを目的として平成12年度に創設されました。 このマガジンでは「土木遺産」に触れた記事(…
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令和6年度土木学会選奨土木遺産

土木学会事務局です。 土木学会では2000(平成12)年度から、顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、選奨土木遺産を認定しています。 本日、2024年9月24日に令和6年度選奨土木遺産14件を公表し、24年間の累計で認定した土木遺産は531件となりました。 選奨土木遺産には、大規模なものから小規模なものまで、また誰もが知っているような有名なものから、日常生活の中に溶け込んでいて気がつきにくいものまで、さまざまなものがあります。そこにある土木施設にどの

豊海橋(とよみばし)

 永代橋を見に行くため、東京駅丸の内北口から錦糸町行きバスに乗り、「永代橋」で降りて何気なく左手を見たら、そこに「豊海橋」が見えた。  この橋は梯子を横にしたような形状。これは「フィーレンデール橋(Vierendeel bridge)」と呼ばれる形だ。フィーレンデールは考案した人の名前に由来。橋というと、アーチ橋や吊り橋を見慣れた目に新鮮な形状だが、実際、日本での建造例は少ない。しかもこの橋は、昭和2年1927年竣工で鋼製フィーレンデール橋の日本で最初のもの。  この橋が位置

永代橋(えいたいばし)

 永代橋を訪問して、その素晴らしさに息を飲み、もっと早く来なかったことを悔やんだ。訪問が遅れた理由は、多くの案内が茅場町から歩けと指示していて歩くことが面倒だったからだ。楽に行く方法はないかと、探すとあった。東京駅丸の内北口から錦糸町行きバスで「永代橋」下車である。この方法は実に快適だった。バス停に着いたら永代橋は目の前だ。また下車して左手にすぐこれも有名な「豊海橋(とよみばし)」もあった。この豊海橋については、稿を改めて紹介する。  さて永代橋は、200m近い幅がある隅田川

南高橋(みなみたかばし)

 南高橋は地下鉄あるいはJRの「八丁堀駅」から徒歩圏である。地下鉄の八丁堀駅で降りて、亀島川に沿い、亀島橋、高橋、南高橋と下流に向かって歩いたが、これが意外に楽しかった。高橋から南高橋にかけては、水辺の景観を楽しめるように、公園などが整備されている。  南高橋は、昭和7年1932年3月に竣工した鋼鉄のトラス橋(三角形の骨組みで作った橋をトラス橋truss bridgeといいます。南高橋はそのなかでプラットと呼ばれるタイプなので、プラットトラスPratt trussだとされます

常磐橋と常盤橋

 「ときわばし」を訪ねたのだが、現在はこの橋の近くで、2028年3月竣工を目指し東京トーチタワーが建設中。そのためもあって、橋をとりまく環境は落ち着きがないように感じた。ところで「ときわばし」は2本ある。2本の橋はいずれも、日本橋川を挟んで、千代田区と中央区とを結んでいる。    三菱地所 「Torch TOWER」新築着工 2023/09/27  まず一つ目の「ときわばし」は、明治10年1877年に小石川橋門の石垣を使い建造された石橋である。明治の始まりのころ、江戸時代の木

蔵前橋(くらまえばし)

 天気が良いので蔵前橋を見に出かけた。隅田川六大橋(下流から、相生、永代、清洲、蔵前、駒形、言問)の一つ。都営地下鉄大江戸線両国駅A1出口から横綱町公園を抜ければ左手すぐである。  着工が大正13年(1924年)9月。竣工が昭和2年(1927年)11月。震災復興橋梁の一つ。鉄骨が黄色く塗られているのが特徴だが、稲穂の色を象徴しているとのこと。大量の鉄骨の塊ともいえるこの橋は存在感がある。蔵前橋は隅田川をはさんで、台東区と墨田区を結んでいる。  橋の長さは173.2m、幅員22

清洲橋(きよすばし)

 最近、時々使うバス路線は秋葉原から葛西に行くもの。このバスが清洲橋を通過することが分かっていたので、今日は時間を作って、清洲橋を見に行くことにした。下車したのは、「清澄1丁目」。下車は「清洲橋」でもよいが、バス停「清洲橋」は近くに高速道路の「清洲橋出口」があり、あまり環境が良くない。「清澄1丁目」からのアクセスを推奨する。徒歩5分弱で清洲橋のたもとに到着する。川辺に降りると隅田川に沿って、隅田川テラスと呼ばれる公園が整備されており、散策し橋の姿の変化を楽しめる。  清洲橋は