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学校教育においてコーチが必要な時代に。

こんにちは!日本スクールコーチ協会の「ケンさん」です。

私たちの活動の軸となっている「スクールコーチ」という存在を初めて聞く方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、学校教育でのコーチング活用のイメージがわかない方も多いかと思います。

そこで、本日は“教育現場におけるコーチの役割”についてお話いたします。

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「スクールコーチ」と「スクールカウンセラー」は違う

私たちは「スクールコーチ」という人材養成の支援をしておりますが、
この人たちが学校教育現場に入ることの意義を一言で言うと、「普通の子どもたちのサポート」ということになります。これは中心的な理念ですので、色々な個性に応じてサポートは可能なのですが、例外から話すと論点がぼやけますので、まずそもそものところからお話します。

「スクールコーチ」と似たような存在で、今現実に学校現場には「スクールカウンセラー」が入っていますが、それとの比較が分かりやすいと思います。

「スクールカウンセラー」というのは、教育現場で不適応を起こしてり、不登校気味になったり、いじめにあったり・・・と何らかの問題が表面化している子どもたちに対するサポートなんですね。これらはすでに社会問題化していますので、そこに国家が責任をもった対処する、ということで文部科学省を通じた具体的な施策として現在あるわけです。

ところが、学校教育現場には、こういった表面化した問題だけでなく、裏に隠れている問題があるんです。それは、ごく普通の子どもたちが忘れられているということです。

学校現場を見てみます。クラスで問題を起こしている子どもは目立ちますし、なんとかしないと学級経営に響きますので、そこへ担任だけでなく学年、管理職と介入していくことになります。また授業でも、遅れている子がいるとそこへ何らかの手当てをします。

そして自然に忘れられているのが、ごく普通に過ごしてる子どもたちのことです。この子どもたちは特に大人を困らせてはいませんから、ある意味忘れられてしまっているんですね。また子どもたちも特に問題視されていないし問題を感じてもいないので、「なんとかしてくれー」と叫ぶことはありません。

だから、なんとなく学校生活を送り、集団の中で自然と自分の能力とか立ち位置を「こんなもの」と決めてしまい、「どうせ大きな夢を見たって自分には無理」と人生の可能性を知らぬ間に狭めてしまっている、かもしれないのです。

特に戦後の学校教育では、受験による選別が強い時代が長く続いていましたので、ペーパーテストの結果で「こんなもの」と決めつけてしまっている傾向にありました。

この子どもたちが実は大多数だとしたら、本当はこれは大問題ではないでしょうか。子どもたちの能力も人生の可能性も本当はもっと大きく、限りなく、夢はいくらでも描いていいのに、です。


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「スクールコーチ」が学校教育現場に入ることの意義

でもこれまでは、そういう問題の存在も、それに対するノウハウもほとんど教育現場では意識されていませんでした。ところが、コーチングを経験した私たちは、もしあの時、学校で「コーチ」がいて、私たちの話しを聞いてくれ、夢を描かせてくれ、可能性を広げてくれていたら、人生はもっと豊かで、もっと幸福で、さらに自分で選んだ人生として後悔なく歩めたのではないか、と思うようになったのです。

「スクールコーチ」というのはそういう存在なのです。また、どんな子どもにも「コーチ」の存在が必要な時代に入ったともいえるのではないのでしょうか。

次回以降、コーチングが教育現場で注目されている背景や実際の役割をお伝えしていきますね!

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