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251. 細分化されていく時代の流れ


①お笑いと細分化


お笑いは細分化されていく

80年代からお笑い、芸能を徹底して分析して
のし上がっていった島田紳助さんが残した言葉。

90年代、00年代とテレビはバラエティ全盛期を迎える。

誰しもが冠番組を持って天下を取りたいと願うも
実力の差や芸人さんの増加で一気に道は狭くなる。

そして今までのやり方では通用しないと考え
全てのテッペンを目指すのではなく
一つの小さな「個性」の山でテッペンを目指そうとし始める。

さらに芸人さんの数は増え
10年代以降動画サイト発達と比例し
芸能界では活躍できない!と思った人などがユーチューブに進出していった。

20年代に入り
テレビはエンタメの中心ではなく
エンタメの中の一つの選択肢である
という環境がはっきり明確になった。


自分が面白いと思う物を自分で探していく時代。
つまり昔イメージされた芸能界のお笑いのトップになる!
という大きな概念というものがもう無くなってきたのである。

お笑いは細分化されていく

この流れは40年でどんどん進み
現代に近づけば近づくほど加速していっている。


②アイドルと細分化


元々この細分化について書こうと思ったのは
本日の秋元康関連のニュースが流れてきたからである。

まず前提として当事者たちの公式発表がないままであーだのこーだの言ったって何の進歩にもならないと個人的に思う。

変に憶測話を進めてしまい、説得力のあるソースがないのに憶測話がまるで本当の話かのようにすり替わっていくのはいつもの流れだ。

不毛な盛り上がりをして誰かが不毛な説明をするなんて何度も見てきた。

こういう時こそ情報を捌く力が発揮されるのだと思う。


さっきお笑いの細分化のことを考えたのだが
アイドルも同じく急速に細分化されていっている。

それはネットの発達、ユーチューブの発達
そういったのも起因されている。

70,80年代のアイドルはウ〇コをしない!
と神々しく扱われるほど遠い存在だった時代と比べ
今、少し前では握手会、そしてオンラインでお金を払った分だけ対面で会うことが出来る。

遠い存在から近い存在へ。

そうなればアイドルになるチャンスも昔に比べれば増えている。
もちろんプロ意識や活動環境の差は上から下まであるが
個人的にアイドル始めました!
と言ってファンが付き始めれば
そういう活動も出来る。

すると活動する側の人数もドンドン増えていく。

結果「お笑い界のトップ」の概念と同じく
国民的アイドル」という大きな概念もぼやけていくのでは
と感じる。

皆が皆好きなアイドルというぼんやりとした時代ではなく
個人個人が好きなアイドルを選んでいく時代。

アイドルの細分化」が行われていく。


③大量のアイドルが世に解き放たれていく中で


アイドルの細分化」という流れというのは技術革新をぶっ壊すぐらいのことが無い限り止まらないと感じる。

じゃあその中でどうファンをどう確保していくのか?
となった時
いかに自分たちにしかない強い「個性」があるか。
が大事になっていくのではないだろうかと思う。

全てのテッペン(国民的アイドル)を目指すのではなく
一つの「個性」の山でテッペンを目指す。

そしてその「個性」にビタっとハマったファンを根強くつけていく。

他とは違うものを持っているグループは
細分化の流れの中でも強く生き残っていくと感じる。

(だからこそこれからが櫻坂46は面白いと言いたいだけですが)




元々秋元御大は坂道以外にもジャンルの垣根無く色んなグループの立ち上げを行ってきた。
今に始まった話ではない。
そして同時に各運営会社それぞれと相談して運営されてきた。
ひとつだけの運営会社と関わってきた訳ではない。

今回の話がもし本当に実現したとしても
予定調和大っ嫌いな御大のことだから
二番煎じのようなグループを作るはずがない。

全く色の違う「個性」たちが乱立する世界になっていくのだと個人的に予測する。

この状況というのは今までも起きていたことなのだから
そこまで盛り上がることでもないと個人的に感じる。


何度も思ってしまうのだが

一番大事なのは自分たちのグループにしかない強い「個性

これをいかに持っているかだと感じる。


それを数ある中で選んでくれたファンを大事にしていく。
それだけじゃないだろうか?




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