東日本大震災から10年。次の10年にむけて行動しましょう。 #54
学生局顧問の高松です。
はじめに、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、いまだ帰還困難のもと生活されている数多くの被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
10年前の東日本大震災当時、私は公立学校の教員で、この日は娘の中学校卒業式の日でした。さかのぼって1995年の阪神淡路大震災の際は、自宅(兵庫中部)で揺れを体験しました。
東日本大震災では、それまで地理学の知識でしかなかった津波を映像で目の当たりにました。その後の福島原発事故報道では、一体この国は戦後何を学んできたのだろうかという、大きな憤りを持ちました。
阪神淡路大震災、サリン事件、大阪教育大付属池田小事件、JR福知山線脱線事故、東日本大震災、福島原発事故、そんな中での東京五輪準備段階の競技場建設とロゴマークの右往左往、そしてコロナ。さらに、五輪組織委員会におけるジェンダーを軽んじる発言。国会では、森友学園に関連する官僚の自死、桜を見る会の公選法違反疑惑、次期検事総長の辞職、NTTとの接待疑惑。コロナ対応の後手後手と恣意的は報道のありかた。
私が生きてきた時代のこれらの災害事件事故は、まったく関連性がないとは思われません。資本主義と民主主義の国家において顕在化している現象の本質は、だれひとり取り残さないばかりか、都合の悪い事柄のみならず、そうした人々を切り捨てていく社会となってしまったようです。
日本国憲法の保障する基本的人権、9条の戦争放棄も安保・有事関連法により実質的に変質してしまっている。本来の学問の在り方に問題があるとし、政治権力は日本学術会議の人事にまで介入してます。
国連のSDGsにおける理念はわが国において(少なくとも政治では)程遠い現状であるという認識をする必要があります。理念と哲学を再装備して据えなおし、謙虚に世界を見つめなおしてみましょう。何が見えるでしょうか。
未来を準備するのは未来に生きる次世代であり若者であり、それを支援するのが先代の役割です。近いうちに、首都直下型地震、南海トラフ地震が予測されています。そのとき準備と行動がすべてを決めます。SDGsしかり。
いま、学生局には全国から、小学生から大学院生にいたる40人以上がこの半年で集まっています。コロナで打撃をうけた地域経済活動を支援する高校生がいます。企業を連携しようとする学生がいます。企業もSDGsに取り組む若い知性を求めています。
未来は創るもの。震災後10年を迎えたいま、着実に次の10年を準備し創造する知恵を知識をもちより活動を共にはじめましょう。
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