見出し画像

魔力とは何かについて、属性の相性という側面から考える。

さっそく、魔法とは何かについて、個人的な見解を話していく……前に、魔力について話していこうと思う。

前提条件

まず前提として、魔法はやはり物理的なものとは全く違うものとして扱いたい。よってここでは魔法によって生み出される炎や水、風に至るまで全て、実際のものとは物質的に違うものとしよう。つまり、全て魔力だけで構成されているとする。

疑問の整理

では何故、そのような設定にするのか。それは多くの作品において、それが炎であろうと水であろうと、ダメージが同じだからである。特にゲーム作品を見ればそれが分かりやすい。
多くの作品では炎、水、風、土の四属性+光と闇の2属性が採用されているが、例えとして使うならポケモンの方が分かりやすいだろうか。

さて、ポケモンには18もの属性がある。「ひのこ」と「このは」の威力が同じである時点で、やはり実際の物理現象とは大幅に違うことがわかるであろう。
問題は魔法的な要素の方だ。「ほのお」や「くさ」などはわかる。たしかにどう見ても炎や草で攻撃をしている。
じゃああくタイプは何が悪なのか、ノーマルタイプってなんやねん、「はかいこうせん」のどこがノーマルやねんと。おそらく一度は疑問に思ったことがあるだろう。

勿論、あくやノーマルという名称は人が勝手に付けたものだが、そもそも「タイプ相性」というものが何故起こりうるのかについて考えよう。

ポケモンで言えば、ノーマルタイプの「メガトンパンチ」も、かくとうタイプの「インファイト」はどちらもやっていることはただ殴っているだけだ。
一見して魔法的な要素はないように思えるが、かくとうタイプの技で岩タイプのポケモンを攻撃すれば効果抜群だが、ノーマルタイプで技で殴れば半減になる。

考察

何故この様なことになるのか。その正体が所謂「魔力」や「魔素」の呼ばれるものだ。
魔力と一言に言っても1種類ではなく、それぞれの属性に異なった魔力が存在すると考えた方が自然だろう。
炎の魔法には炎の魔力が込められていて、水の魔力で構成された生き物(など)に当てれば相性が悪いといったものだ。

魔力が具体的になんなのかについては、それぞれで考えて貰って構わない。体内エネルギーでも、空間にある粒子のようなものでもいい。
「物理現象とは全く異なるものである」ということに納得して頂ければ良い。なんでって、その方が面白いからだが、設定的に納得できる理由はこれが汎用性高いだろう。

設定の例

ついでに、これは本当に個人的な設定の話になるが、魔力の分類についても話していこう。
ポケモンは兎も角として、従来の六属性の分類もどうも納得感に欠ける。光と闇は他の四属性に影響しないというのもなんだか面白くないし、無属性という「六属性で表しきれない魔法の存在を全てぶっ込みました」みたいな存在も気に食わない。

なので自作品では「色」で分けている。
赤、青、緑、黄の四属性だ。当初は白と黒も考えていたが、具体的な魔法の中身を考えているうちに、全部四属性に収まったのでボツにしている。(上手いこと思いつけば復活するかもしれない)

何故火や水のような名称でないかと言うと、「赤」にすれば炎だけでなく血をモチーフとした魔法も作れる。「緑」など、元々風か草(植物)かで派閥があった物だ。空を飛んだりできる風は必須だが、植物を操るような魔法も捨て難い。植物から連想して毒の魔法も緑でいける。
具体的な名称をもっと抽象化することで、自由度が増し、分類もスッキリする。

色にはテーマと、それぞれの属性の状態異常を決めておいた。こうすることで魔法を作る時の基準が分かりやすい。

赤:文明、破滅 状態異常:出血
青:生命、失意 状態異常:心冷(身体能力の低下)
緑:成長、侵蝕 状態異常:毒
黄:星光、警戒 状態異常:沈黙(魔法の使用不可)

まとめ

一応紹介しておいたが、当然この通りにやるべきという話ではない。
特に私はVRMMOものを書いているので、ある程度バランス調整を考えて行っているが、異世界であればまた変わってくるであろう。
しかし、あくまで参考程度に、魔法の設定を考える一助となれば幸いだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?