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なぜnoteを書くのか

時間ばっかりかかって、お金にもなりませんし。大勢に影響力をもたせられるほど読まれているわけでもありませんが。

でも書いています。

理由は簡単で。単にかさばらないメモ帳の扱いをしているからです。そして過去作も見やすい。読み返して思い出すことができます。


だから。

過去を。ぼくが経験してきた過去を。あるいは今の想いを。記憶が上書きされてしまう前に書き残したいのです。


幼い頃から、ぼくがそれなりに苦労して、つらい生活を送っていたことは、過去作を読めばなんとなく理解していただけるかと思います。ずっと負の感情を溜め込んで、それが故にたくさんの事を思考してきました。

でも高校の3年間は、どうにも幸福だった。楽しいことや幸せなことが多くて、対して不幸に突き落とされることは少なかった気がします。

それはとても良いことだし、疑いもしない事実でしょう。実際とても気楽でした。

そんな生活の中で、ぼくは、ある意味不幸なことに、つらい事を考えずに済むようになってしまったんです。それにつれてだんだんと、中学時代までの、あの暗く重く、決定的に負に染まったあの感情を、あの経験を、どんどん手放している気がしたのです。

あの苦労さえ忘れてしまうのかと。ずいぶん焦燥感に駆られました。ぼくは、猛然と死へと突き進んでいた頃のあの感情さえ、忘れようとしていました。恐ろしいことです。


いまのぼくが形作られているのは、あの強烈な過去があってこそ。自殺することを厭わかなった、あの覚悟と決意の上に成り立っています。そしてそれを実行できぬままに未だに生きている、その弱さの上に成り立っています。ひとりの味方もいない中で、周りがみんな敵の状況で、ただひとり孤独に、地獄を耐えてきた、あの経験に成り立っています。

一時の幸せで、自分の過去を捨て去らないように。

noteは、過去といまのぼくを繋げる、とっても大切な記憶のタイムカプセルです。深い闇の中で小さな光を灯して生きていく、未来のぼくに必要な、大切なメモ帳なのです。

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