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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2021年2月の記事一覧

祝800勝

JRDB永野です。 先週サウジアラビアで騎乗した騎手のうち、坂井騎手はそのままドバイへ移動。帰国した戸崎騎手と藤田騎手は、自主隔離で日本での騎乗再開は3月13日からとか。 3月末のドバイへは既に北村友騎手が遠征することが伝えられているが、同じように帰国後2週間の隔離が必要なら、大阪杯と桜花賞に騎乗できない。北村友騎手は3歳牡馬にはラーゴムというお手馬がいるので、皐月賞に間に合えばという考えか。 阪急杯ではレシステンシアとコンビ。 高松宮記念のステップレースだが、宮記念当

厩舎指数で穴馬サーチ 下関S

JRDB永野です。 8週に亘る小倉開催も今週が7週目。 芝は見た目それほど悪くはないが、各馬直線は外に出して伸びるのも外という傾向。 日曜のメインは芝1200Mの下関ステークス。フルゲート18頭なので一筋縄では収まりそうにない。 前走で2勝クラスを勝ったばかりの17.クリノアリエルだが、前走に続いて藤岡佑騎手が土曜の阪神から移動しての騎乗。外差しの馬場はこの馬脚質向き。小柄な馬だけに小倉に滞在しての調整というのもプラス。 土曜の小倉で朝に3連勝した泉谷騎手騎乗の18.

厩舎指数で穴馬サーチ 仁川S

JRDB永野です。 先週で2018年産の馬の新馬戦が終ったので、今週からは初出走の馬は既走馬相手に未勝利戦を走ることに。 未勝利戦の出走順の決定は、東西の主場の場合自ブロックが優先で、 1.前走が成績対象期間内で5着以内の馬 2.未出走の馬 3.出走間隔の長い馬 となっており、初出走の馬は比較的優先順位は上でレースを選べる。 この時期の3歳未勝利戦は使い込んで結果の出ていない馬より、休み明けや初出走の馬の方が狙い目といえる。 土曜阪神のメインレースはダートのオープ

好相性の厩舎の馬で

JRDB永野です。 この週末で2月も終り。騎手・調教師の免許も切り替わりで、定年・勇退の調教師は今週がラスト。 調教師に転身する騎手は、最近は調教師試験の合格の発表のある12月で引退するケースが多いが、蛯名騎手は昨年の四位騎手同様、免許のある2月一杯の騎乗を選択。 中山記念のゴーフォザサミットが最終騎乗に。 嘗て、松永幹現調教師が騎手を引退する際、騎乗最終日に阪急杯を11番人気で勝ち、最終レースを圧倒的人気に応えるという出来過ぎの幕引きがあったが、さて蛯名騎手は。 さて

厩舎指数で穴馬サーチ フェブラリーS

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年最初のJRAのGⅠ、フェブラリーS。 8.ワイドファラオを管理する角居師にとって最後のGⅠだが、厩舎指数はマイスでちょっと手を出し辛い。 東京のダートマイル戦に実績のある6.アルクトスがここを目標にキッチリ仕上げてきた感じ。厩舎指数の19は近走では1番の数字。 ステップレースを勝った16.レッドルゼルは初めてのマイル戦だが前半でシッカリと脚を溜めれば十分こなせる。早々に川田騎手を確保しての臨戦過程だけに、陣営もきっちりと

狙っての参戦は買い

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今月末で騎手を引退する蛯名騎手だが、これまでJRAの全10場のうち9場で重賞競走を勝っており、残りは小倉競馬場だけ。 日曜の小倉大賞典が最後のチャンス。約2年振りにコンビを組むデンコウアンジュで記録達成となるか。 しかし、GⅠの裏ながら騎手が揃っており、蛯名騎手の記録の前に立ちはだかる。 特に7.フェアリーポルカに騎乗の和田竜騎手に注目。 和田竜騎手の場別成績では、小倉での成績は目立ったものではない。 しかし、小倉を「夏の主

厩舎指数で穴馬サーチ 京都牝馬S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週の競馬で2018年産の馬達の新馬戦は終了。 昨年は2回中山開催まで新馬戦があったのでひと開催前倒しでの終了。 将来的には、新馬戦は2歳戦のみ、という報道もあった。 初出走の馬が既走馬に混じって走るのは馬券を買う側としては躊躇するのだが。 土曜阪神のメインは京都牝馬S。 ヴィクトリアマイルへと続く古馬牝馬のマイル路線だが、重賞勝ちがあるのは3頭だけでどの馬にもチャンスはありそう。 14.ブランノワールにとっては新馬戦以来の

若手騎手のような働き

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週は土曜は東西で重賞。 日曜は今年最初のGⅠに、小倉でも重賞競走。 京都牝馬ステークス以外は除外が出た多頭数での争い。 更に、サウジアラビアでのレース騎乗のため、戸崎、藤田、坂井の3騎手が海外渡航。 エージェントは騎手の遣り繰りに苦労したはずで、フェブラリーSで優先出走権のあったオーヴェルニュの鞍上が直前まで決まらなかったのもそんな関係か。 土日の騎手の配置は 土曜東京 36人 土曜阪神 32人 土曜小倉 41人 日曜東

競馬雑記帳 2021/2/18

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週の競馬週間誌に、2021年の各種牡馬場の繋養種牡馬とその種付け料が載っていた。 種付け料だけみると、社台SSのひとり勝ち状態。 種付けの最高額は、ロードカナロアの1500万円。それでも、昨年の2000万円からは大幅なダウン。 後継種牡馬となるサートゥルナーリアの存在が大ききが。そのサートゥルナーリアの種付け料は600万円。 昨年の目玉だったレイデオロの初年度と同じ。 種付け料が大幅にアップしたのは、サートゥルナーリアの半

反響は絶大

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 まもなくデビューから丸二年になる競馬学校の35期生。 7人のうち3人がすでに重賞勝ち。 そのひとりが先週の東京新聞杯をカラテで制した菅原明騎手。 重賞挑戦3回目での勝ち星は立派。 同期では栗東所属の岩田望、斎藤、団野の競馬サークル出身者が注目されるなか、美浦所属で1年目から健闘。 昨年は年始めに落馬負傷したので3ヶ月のブランクがあり、勝ちクラは伸びなかったが今年は先週までで8勝を挙げている。 先週の重賞勝ちの反響は大きく、今

厩舎指数で穴馬サーチ 京都記念

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年は阪神で行われる京都記念。 80年代初めまで春秋の年2回施行だったので、今年は第114回という大きな数字。 近年はドバイや香港の海外遠征前のひと叩きにこのレースを選択する馬も多いが、人気を裏切ることも。 4.ラヴズオンリーユーはドバイが視野だけにどこまで仕上がっているか。 今回と同じコースの宝塚記念で3着の実績のある8.モズベッロは今回走り頃か。休み明け2走は厩舎指数はマイスだったが今回は17という数値。大駈けを期待。

厩舎開業への布石?!

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 昨年に調教師試験に合格した蛯名騎手。 同時に合格した西田騎手などは、調教師免許交付を前に騎手を引退したが、蛯名騎手は昨年の四位騎手同様、騎手免許の期限の2月一杯は騎乗して3月に調教師に転身。 ただ既に51歳で200人余りの調教師のなかでは丁度半ばあたり。 池江師が同学年なので、これから開業となるとなかなかの苦労かも。 その蛯名騎手は今週の土曜は阪神で5クラに騎乗予定。日曜は東京でひとクラだけなので力の入り方は阪神の方が大きいか

厩舎指数で穴馬サーチ クイーンC

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今週から関西の主場は阪神に。 例年より2週前倒しのため、番組は今週が京都記念、来週は京都牝馬Sがメインに。 2ヶ月後にはクラシックの第一弾桜花賞が行われる。 土曜の東京のメインは桜花賞へのステップレースのひとつ、クイーンC。 先週の中京でのエルフィンSは全馬1勝馬だったが、ここはオープン馬が8頭と11分の8の抽選を突破した1勝馬での争い。 このレースで人気をしそうなククナだが、鞍上はルメール騎手。現3歳世代の牝馬のお手馬は、

競馬雑記帳 2021/2/11

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 2019年の宝塚記念と有馬記念を勝ったリスグラシューに初仔が生まれたというニュースが。 モーリスとの間の牡馬で父母合わせて10冠が話題に。 活躍牝馬の産駒は○○冠ベイビーという言われ方をするが、実際の活躍はどうなのか? 数多くのタイトルを獲得して日本で繁殖牝馬となったのは、ジェンティルドンナ(7冠)、ブエナビスタ(6冠)、メジロドーベル・アパパネ(5冠)、ダイワスカーレット・リスグラシュー(4冠)。ここに今年から9冠のアー