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2024スプリンターズステークスポスター

第58回スプリンターズステークスのポスターに隠されたサインを解読します

2024年9月29日に中山競馬場で行われる第58回スプリンターズS2024のポスター。昨年のレースのゴール前の写真が使われている。優勝したママコチャと川田将雅、そしてその馬体の向こうにはハナ差で2着となったマッドクールと坂井瑠星が写っている。遅れて3着したナムラクレアは首から前だけが写っていて、馬体の後ろと騎手はまったく写っていない。レース写真とは別にママコチャ&川田将雅のアップがポスター右下に配置されている。ポスター全体の色はブルー。 白い光線のような筋が縦横斜めに走っていて交差している。レースタイトルはポスター左下に大きく第58回スプリンターズステークスと白抜きのカタカナで書かれている。その下に小さく英語でSprinters Stakes と書いてある。ポスターの上下は細い帯に挟まれている。帯の色は紫。やはりその中を白い光線が走っている。

サイン読みの王道たるG1ポスター。
JRAは毎回おもしろいサインを仕込んできますが、その中でも今回のものは格別です。
サイン発信源が人間だからです。

浜中俊の画像。

浜中俊

今回のサインを解読するために必要不可欠な人物です。

もういちどポスターをご覧ください。

今回のポスターのレースシーンを抜き出した画像。

3着馬がぶった切られていますね。

【2023スプリンターズS】
3着 ナムラクレア
騎手【浜中俊】

今回のスプリンターズSにおける有力馬の一頭ナムラクレアに乗るはずだった浜中俊。
騎乗停止処分のため出場が不可能となりました。

JRAによって「ぶった切られた」のです。
「隠された」と言い換えてもいいでしょう。

「競馬に八百長は存在しない」が持論ですが「騎乗停止になる可能性の高い馬をあてがう」ことは充分にありうると考えています。
このタイミングで「浜中俊が消えたこと」が偶然であるとはとても思えないのです。


もちろん根拠があります。
彼が重要になることを、JRAは先週(スプリンターズSから数えると先々週)の重賞で予告していたのです。

【ローズS(2024/09/15)】(15頭立)
14番 サフ【ィラ】
15番 レガレ【イラ】
1番 カニキュ【ル】
2番 クイーンズウォー【ク】
3番 オーロラエック【ス】
 ↓
静音・濁音は同一視
 ↓
【ライライ】【来々週】
【スグル】【浜中俊】

【出馬表の最内と大外から伸びてゆく文字】を使ってJRAはサインを宣言します。
先々週の内外に「来々週のサインは浜中俊」と刻んであったわけです。


「スクルが俊(すぐる)とは限らない」

確かにそうですね(笑)
しかし私は間違いないと確信しています。
「出走馬登録表(特別登録)」が担保しているからです。

「出走馬登録表(特別登録)」とは「当該レースに出走登録した馬を五十音順(基本)に並べたもの」です。
出馬表(枠順)と同じく「登録表の先頭末尾から連なる文字列」にサイン(宣言)が仕込まれます。
普通の競馬ファンにとってはただの登録表にすぎませんが、サイン派にとっては「読み方が正しいかどうか」を教えてくれる重要なアイテムです。

第58回スプリンターズステークス2024年に登録している18頭(日本馬16頭&外国馬2頭)のリスト。ウイングレイテスト・ウインマーベル・ヴェントヴォーチェ・エイシンスポッター・オオバンブルマイ・サトノレーヴ・ダノンスコーピオン・トウシンマカオ・ナムラクレア・ピューロマジック・マッドクール・ママコチャ・モズメイメイ・モリノドリーム・ルガル・レイベリング(以上日本馬16頭)+ビクターザウィナー・ムゲン(以上外国馬2頭)。

【スプリンターズS 出走馬登録表】(日本馬16頭+外国馬2頭)
10頭目 Victor   The   Winne【r】
11頭目 Puro   Mag【ic】
12頭目【Ma】d   Coo【l】
13頭目【Ma】ma   Coch【a】
14頭目【Mu】ge【n】
15頭目『モ』《ズ》メイメイ
16頭目『モ』リノドリーム
17頭目『ル』《ル》
18頭目『レ』イベリン《グ》
 ↓
同じ文字は重ねることができる
文字は繰り返し使用できる
 ↓
【Namura Clair】【ナムラクレア】
《スグル》
《浜中俊》
『モレル』
『洩れる』

「浜中俊がナムラクレアから洩れる」と書いてあります。
「スプリンターズSのナムラクレアに騎乗できない」という意味です。

文字は毎回同じルールに従って抜き出しています
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浜中俊を知る者が
スプリンターズSを制する

そのように考えます。

皆さんは彼をどのような騎手だとみていますか?

浜中俊
30代の男性
・リーディング20位~30位くらいの中堅
・ロジャーバローズでダービーを勝ったことがあるが、それ以外では目立った活躍はない

競馬歴の浅い人だとおそらくこんな感じだと思います。
ですがキャリアの長い競馬ファンは別の見方をしているかもしれません。

浜中俊
・24歳にして全国リーディングを獲得した期待の新星
・川田将雅と並ぶ次世代の主役候補
・爽やかな好青年

かつて浜中俊はトップに行ける騎手のひとりと目されていました。
「次世代のエースは川田将雅か?浜中俊か?」
そのような見方をするファンが大勢いました。
現状との乖離がありますね。
川田はトップに登り詰めましたが浜中はくすぶっています。
リーディング20位台というのは立派な成績なのですが、かつて期待されていた姿からすれば「くすぶっている」と表現してもいいでしょう。
(ほぼ毎年重賞を勝っていますし、昨年は重賞を5勝もしています。ただしG1勝利は後述するミッキーアイル以降でロジャーバローズだけです)

血縁が競馬関係者という騎手が多い中、浜中は競馬とは無縁の家庭で育っています。
こういうケースは出世するのが厳しいのですが、彼は頭角を現わしました。
出自の不利を覆すセンスと努力があったことは勿論なのですが、師匠に恵まれたことも大きかったと思います。
坂口正大(元)調教師です。
坂口師は浜中を息子のようにかわいがり大切にに育てました。
その甲斐あってのリーディング獲得だったと思います。

坂口師は浜中がリーディングを獲得した年の前年に引退しています。
浜中の成績はリーディング獲得年(2012年)をピークとして徐々に下がりはじめます。

2007年【20勝】(デビュー年)
2008年【73勝】
2009年【50勝】
2010年【69勝】
2011年【86勝】
2012年【131勝】(リーディング獲得)
2013年【119勝】
2014年【125勝】
2015年【98勝】
2016年【63勝】

後ろ盾を失ったことだけが下降の原因ではないと思いますが、影響は大きかったのではないでしょうか。


2023年度(昨年)
川田将雅【151勝】
浜中俊【40勝】

川田将雅と浜中俊。
なぜ大きな差がついてしまったのでしょう?

だと思います。

川田将雅が「尋常でない自制心を持っていること」や「常に努力を怠らないこと」は知っています。
その結果として現在の地位を築いたことは間違いありません。

ですが浜中にだってチャンスはあったはずです。
リーディング奪取の勢いで上質な騎乗馬を確保することができていれば「波に乗れた」かもしれません。
そうなれば道は違っていた可能性があります。
しかしそうはならなかった。
エージェントの馬の割り振りや師匠の引退など、さまざまな要素が重なってビッグウェーブに乗ることができなかった。
「運」が人生を左右したといえるでしょう。
もちろん「運」を掴むには、それまでに培った騎乗技術や人脈獲得など地道な努力がものをいいます。
浜中がどれほどの努力をしていたのかは競馬を外からみている我々には分りません。
しかし純粋に「運」が良い人は自分で道を拓かずとも、勝手に開けたりするもの。
少なくとも浜中俊に、そういう「運」が巡ってこなかったことは確かです。

そんな浜中に決定的な出来事が起こります。

「ミッキーアイル事件」です。

ナムラクレアの父ミッキーアイルが現役時に「マイルCS」を勝ったとき背中にいたのが浜中俊でした。
しかしその勝利には大きな代償があったのです。

直線で右鞭を連打し、馬が左(外)に斜行しているのに軌道修正しようとせず右ステッキで叩きつづけた結果、4頭もの走行を妨害することになったわけだが、あんなことをしなくても勝っていたはずだ。
いや、あんなことをしなければもっと綺麗に伸び、着差もひろがっていたのではないか。

NumberWEBより

外的要因ではなく自身が原因ですから、これ自体は「不運」とはいえません。
しかし浜中俊にとって「最初の躓き」であったことは間違いありません。

たいていの場合には躓いてもすぐに起き上がれます。
しかしそれが原因で起き上がれなくなるケースも人生にはあります。
浜中俊の場合は後者だったようです。

この後、追い打ちをかけるように「レーヌミノルでの斜行」があり「もういいでしょう発言」が続きます。
(これも彼自身が原因です)

このときを境に浜中は、本来の実力に見合わない「低迷する道」を歩むことになるのです。

佑介 ハマがレーヌミノルで騎乗停止になった日は、俺、中京で乗ってたんだよね。帰りのタクシーで一緒だった四位さんに、「落ち込んでいるはずだから、明日にでも会いに行って慰めてきますわ」なんて話していたら、さっそくハマから「もうジョッキーを続けていく自信がないです」っていうメールがきて。

浜中 その日の競馬が終わってすぐに、「辞めたいです」ってメールしましたもんね。あれはホントに下手くそに乗ってしまって…。

佑介 へこんでいるところに申し訳ないなと思ったけど、そのメールの返事では、けっこうキツイことを言わせてもらった覚えがある。「若い頃から雑なところがあるし、そういうことの積み重ねでこういうことは起きるんだ」というような。

ウィズ佑【浜中俊×藤岡佑介】第3回より

さすがは藤岡佑介。
人をよく見ています。
コラムなどを読むと分りますが、この人の観察眼はなかなかのものです。
彼の言葉どおり、浜中俊には騎乗自体もそうですが全体的に「雑なところ」があったように感じます。

師匠・坂口正大の語る「浜中俊が遅刻を繰り返す」という部分にもそれが表れているのではないでしょうか。

彼のそういうところをカバーして守ってくれていたのが師匠だったと私には思えます。

ミッキーアイル斜行が坂口師の現役時だったなら、浜中は師匠から注意されていたはず。
師匠のいる環境なら、わずか4か月後に「もういいでしょう」とは口にしなかったかもしれません。
そうしたら、ほんの少し躓いただけで済んでいたかもしれない。
完全にタラレバですが、そう思います。


2週前の「ローズS」に予告があったように、1週前の「神戸新聞杯」にも怪しげな配置があります。

【神戸新聞杯(スプリンターズS1週前)】(15頭立)
14番 ビザンチンドリーム【坂口】智康調教師
15番 メイショウタバル【浜中俊】+ 石橋【守】
  ↓
【坂口調教師に守られていた浜中俊】

坂口智康は坂口正大の血縁者です。
(智康の父である坂口正則が正大の従兄弟)

最内には、あのとき苦言を呈した藤岡佑介の名前があります。

【神戸新聞杯(スプリンターズS1週前)】
1番
ジューンテイク【藤岡佑介】

何度もいいますが「大外・最内はサイン宣言」ですから、この並びは無視できません。

さらにいうと浜中の騎乗馬「メイショウ」は、騎乗停止になった原因を作ったメイショウシロガネの馬主でもあります。

はたしてこれは偶然でしょうか?

私はサインだと思います。


浜中俊騎手をディスっているように感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうつもりはまったくありません。

私も人生を長く生きていますから、浜中騎手のことだけでなく「小さな躓きがその後の人生に大きな影を落す」という事例をいくつもみてきました。

逆に「大失敗したのに何事もなかったかのように復活する」というケースも目の当たりにしてきました。

違いは「そのときおかれていた環境」や「本人の日頃の行動」である場合もありますが「運」に左右されることが多いように思います。

かくいう私自身にも「くだらない感情による決断で大きく人生に躓いた経験」があります。
ですから他人事とは思えません。

浜中騎手には「きっかけ」を掴んでリーディング上位に返り咲いてほしいと願います。
彼には「力」があるはずです。
リーディング(2012年)はまぐれで獲れるものではないからです。

「ほんのちょっとの運」

彼に必要なのはそれだけです。


長々と語ったのはサイン解読に必要だからです。

浜中俊

彼を読み解いたときに「スプリンターズS」の謎が解けると考えます。

さあどう読むか?

「ポスター解読の第二部」で詳しくお話ししましょう。

今週の「オールカマー」「神戸新聞杯」で合計4本の記事を書きます。
「スプリンターズS」では4本以上を予定しています。
合計で8本以上。
「記事をすべて読む」という方は、個別に記事を購入するより「マガジン」を購読したほうがお得です。
ぜひご検討ください。


ここまでがポスター解読の「第一部」です。
続きである「第二部」枠順確定後に「スプリンターズS2024サイン攻略1」として別掲します。

サインの全貌は第二部で明らかにします!


スプリンターズS2024ポスターのサイン解読(第二部)
公開予定日 9月27日(金)深夜~翌日(詳しい時刻は未定)

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「スプリンターズS2024サイン攻略1(ポスター解読 第二部)」をUPしました!
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サイン解読の「第一部」をUPしましたので、ぜひお読みください!
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