見出し画像

∮169. 大学編入試験に合格しました🌸(マガジン総まとめ)〜後編〜

この記事は、前編の続きになるので、
まだ前編を読んでないという方はこちらからお読みいただけます。


④面接

これはジュニアの編入奮闘記には書いていないのですが(書いておけばよかった)、1敗した大学での面接官とのやりとりが印象に残っています。

自分の志望理由などを一通り語った後、一人の面接官に以下のように言われました。

ようするに大学4年生になって休学して、その辺でプータラしてから、就職せずにやっぱり大学に入りたくなって受験したんでしょ?

とある面接官

と、ここまで直球ではなかったものの、そのようなニュアンスのことを言われました。

実は、そういうふうに言われたことは何度かあって、高校の頃の友人とかと久しぶりに会った時も、プー太郎だよね的なことを言われてしまいました。「就職したらそんなに偉いんか?」と、昔の僕だったら負けじと言い返していたのですが、それをせずに笑って受け流せるようになっただけ、大人になったのかなと思います。


本当は、こちら側としても言い返したいことはあります。
まず、大学の編入試験の受験料って3万円するんですよ。移動費も2万円くらいするので、合計5万円くらいします。プー太郎がアルバイトで汗水垂らして働いた5万円で受験したにもかかわらず、試験会場で1時間以上待たされるわ、面接官の態度は悪いわで、それはちょっとどうなの?と思います。


まぁ、それは置いといて。冷静になって考えてみると、「言われいることは悔しけれど正しいし」「客観的に見たら僕はそう思われるんだ」ということがよ〜く分かったので、とてもいい勉強になりました。次の面接ではそう思われないように見せ方を工夫しようと思えたので、結果的にはビシッと言ってもらえて有り難かったです。(感謝はしますが、言われっぱなしは嫌なので、相手が黙るほどの実績を出して、絶対に見返してやりたいと思っています。こんチクショー😤。)


大学を休学してから痛感したのは、大体の人は僕の人間性や思想などには興味はなく、キャリアや実績で人を判断するということです。僕がどんな気持ちで、どんな考えで、どんな行動をしているかなんて、聞こうともしません。だからこそ、僕のそういった部分を大切にしてくれる人を僕は大切にしたいし、僕も人のそういった部分を大切にしたいと考えるようになりました。


⑤編入手続き

編入する際には、試験の他に「手続き」が発生します。何かを辞めて何か新しいことを始める、その「手続き」にも、多くの学びがありました。

最初、僕はその手続きを適当に済ませようとしてしましいました。
すると、今通っている大学のK教授からきちんと面談しましょうとのメールが。。。


学部を変えたいという面談をK教授に伝えると、意外にも応援してくれました。休学する際にも励まして下さったりと、生徒(僕)の話をしっかり聴いてくれて、その上で言葉をかけてくれた教授には、本当に感謝しかありません。



メールをしたり、面談をしたり、郵送したり。たくさんの書類を書きました。郵送のために郵便局に10回以上は行ったので、「編入の人」として郵便局の人に顔を覚えられてしまったのも、いい思い出です😅。


「編入手続き」は、かなり僕の力になったと感じています。
面倒臭くても、自分が進みたい道を進むために、他人に自分の考えを伝える。話さなくても、伝えなくても、辞めることはできるし、入ることはできると思います。でも、自分の事情をきちんと話したり書いたりして説明すれば、意外と手続きは進むし、応援してもらえたりもするので、後味良く次の場所に行けるということを学びました。


こういった手続きは、今後の人生でも度々起こることだと思うので、きちんと自分の考えを伝えるということは大切にしたいと思います。

そして、今は考えを伝える立場ですが、考えを伝えられる立場になった時には、K教授のように相手を尊重し、話をしっかり聴いて、お互い気持ち良くなれるように前向きな言葉をかけてあげられるような人になりたいです。


⑥その他

これは直接試験とは関係ないのですが、試験勉強期間中に、気晴らしがてら京都一人旅行に行きました。今思うと、この時あたりからマネジメントの意識が芽生え始めたのだと思います。最近は、『重い(思い)道』ができていないので、改めてマネジメントの質を上げていきたいです。

バーに連れて行ってもらったりと、受験以外のイベントもあったりして、いろいろ経験できてよかったです。

また、あのバー行きたいな。


終わりに

こうして振り返ってみると、色々な出来事がありました。

編入試験を全体を通してみると、「前よりも少しだけ大人になれた」のが、僕にとっては非常に大きなことだったなと感じています。

僕の大好きな小説『海辺のカフカ』の文章を使わせてもらうとすれば、

そしてもちろん、君はじっさいにそいつをくぐり抜けることになる。そのはげしい砂嵐を。形而上的で象徴的な砂嵐を。でも形而上的であり象徴的でありながら、同時にそいつは千の剃刀のようにするどく生身を切り裂くんだ。何人もの人たちがそこで血を流し、君自身もまた血を流すだろう。温かくて赤い血だ。君は両手にその血を受けるだろう。それは君の血であり、ほかの人たちの血でもある。
 そしてその砂嵐が終わったとき、どうやってそいつをくぐり抜けて生きのびることができたのか、君にはよく理解できないはずだ。いやほんとうにそいつが去ってしまったのかどうかもたしかじゃないはずだ。でもひとつだけはっきりしていることがある。その嵐から出てきた君は、そこに足を踏みいれたときの君じゃないっていうことだ。そう、それが砂嵐というものの意味なんだ。

村上春樹 / 海辺のカフカ


編入試験は、まさに僕にとっての「砂嵐」でした。


自分の考えを他者に分かりやすいように伝える。迷惑をかけても、落ち込んでも、けなされても、失敗しても、疲れ果てても、少し立ち止まっちゃっても、へこたれずに最後まで続ける。そして出てきた結果は甘んじで受け入れる。


今回の編入試験で得た多くの学びを、今後の人生に活かしていきたいです。


最後に

最後に、これまでJr.の編入奮闘記を読んで下さった読者の皆様。

お付き合いくださいまして、誠に有難うございました。
皆様のコメントやいいねに、とてもとても励まされました。

今週から、新連載マガジン『たまドラ』が始まりましたので、引き続きJr.にお付き合いいただけると嬉しいです!


See you next time!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?