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漂流教室 No.21「ウルトラマンは構造主義がお好き」

時間だけはたっぷりあるので映画を見てきました。
私は¥1000で映画鑑賞できます。
いえいえ、年齢がいったからではありません。
とある会社の株主だからです。(最小単位の100株だけね)
映画鑑賞ができるだけではなく、Sサイズのドリンクまで付いてきます。
ビバ、イオ○!
 
ということで、「シン・ウルトラマン」を鑑賞。
うん、おもしろかった。
少々ストーリーが走りすぎるキライはあるものの楽しい時間を過ごせました。
内容に関するお話はしませんが、
「おお!」
と思ったことが二つ。
 
ひとつめは、異星人が人間を理解しようとしたときには『野生の思考』を読むということ。
さすが、レヴィ=ストロース。
構造主義は人間理解の原点ですなあ。
異星人の皆さん、『悲しき熱帯』も併せてどうぞ。
 
 
もうひとつ、正しいSFマニアは「マイティ・ジャック」をリスペクトするということ。
久しぶりに見たなあ、マイティ・ジャック。
出演していらっしゃった二瓶正也さんは、
テレビシリーズの初代「ウルトラマン」ではイデ隊員役。
当然、ウルトラマンとマイティ・ジャックには切っても切れぬ縁がある。
 
などと、感動に打ち震えながら映画を見ていたのですが、
平日の午前中というのは館内平均年齢がやたらに高い。
私なんか平均値を下げているほうです。
 
さて、暗い中でゆったりと椅子に身を預けているとどうも眠くなる。
年をとると余計に眠くなる。
ということでしょうね、
私のすぐ近くに座った方は映画開始一時間ぐらいで寝落ちしていらっしゃった。
なんだか呼吸音が大きいな、と思っていたら、そのうちに呼吸音がいびきになってきた。
まあ、比較的小さないびきだったのでそう気になることもなかったけど。
 
でも、あの方(私より10歳以上は先輩かな?)何しに来たんだろう?
 
というような小さなアクシデントはあるものの、
歳経た方々はおおむねマナーがよろしい。
平日の昼間っから映画館に足を運ぶんだから、
やはり映画好きな方々なんでしょうね。
最後のエンドロールが終わりきるまでどなたも席を立たない。
 
中高生ぐらいだとエンドロールの開始とともに席を立つのもいます。
しかも仲間同士でしゃべりながら。
迷惑そうになさる方もいるが、
善良な大人の市民にとって高校生の集団というのは少々怖い。(らしい)
だから誰も注意しない。
のですが、私、職業柄かな、高校生には強く出られる。
だから注意します。
「静かに。まだ映画見ている人もいるんだ」
 
100%、「あ、すみません」って応えますよ。
みなさんもどうかご遠慮なさらずに。
 
さて私、特に洋画のエンドロールで東洋人らしき名前を探すのが好きです。
「おお、キムさん」とか
「おや、チョウとか」とか。
「うわ、ヤマシタさん」なんていうのはなかなかうれしい。
この密かな(?)楽しみを邪魔されないから平日昼間の映画鑑賞はよいものです。
 
さて、今度は何かを見に行きましょうか。
「トップガン」?
「大河への道」?
「クレヨンしんちゃん」という手もある・・・

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