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保健室から vol.29 「グッド・バイ」

そろそろ高校入試です。
打ち合わせ会議のこと。
「試験の合間は教室の窓を開けて換気する。」
なるほど。

「試験中はサーキュレーターを真上に向けて微風で運転する。」
ん?

真上に向けて運転?
空気をかき混ぜるのか?
それって、教室中にウイルスを行き渡らせたいのか?

さて、9月8日に配信した記事です。



保健室から  vol.29
「グッド・バイ」

8月27日、東北大学・高エネルギー加速器研究機構・国立病院機構等の研究者グループが緊急声明を出しました。
それは、「現在の新型コロナウイルスは空気感染が主な感染経路と考えられる」というもの。

そして、その感染対策として、
・不織布マスクの着用の徹底。
・換気装置や空気清浄機を正しく活用して常時換気すること。
が必要だと指摘しています。

何度かお知らせしましたが、ウレタンマスクや布マスクはウイルスを通してしまう。
特にウレタンマスク単体ではマスクをしている意味が、ほとんどゼロ。
不織布マスクでも、付け方が甘いと効果は半減、いやもしくはゼロ。
ノーズフィットを使って、しっかりと顔に密着させることが肝要です。
鼻までちゃんと覆うこと。
サイズもジャストサイズのものを使用する。
小顔効果を狙って大きめのマスクをしちゃダメだよ。

さて、換気ですが、ウイルス対策用の高機能空気清浄機をお持ちの方はそれを使ってください。使い方は説明書をどうぞ。
で、そんな機械をお持ちでない方は扇風機なんかを上手に使いましょう。

換気とは室内の空気を入れ換えることです。
入れ換えるためには、入れるところと、出るところを作らなければならない。
部屋の対角線上に入り口と出口を開ける。

入り口からは空気が入るように扇風機を内向きに回す。
出口では空気を追い出すように扇風機を外向きに回す。
つまり、空気を一方通行させるんですね。
入ってきた空気にはすみやかに出ていってもらう。さようなら。

どうか自宅でも実践してください。
友人知人・親戚・ご近所のみなさんにもお知らせください。
いまのところ、これが我々にできる最善の方策です。



9月の時点で換気の仕方を配信してあったんですが・・・
誰も覚えてくれてなかったのね・・・

会議では改めて、窓を開けサーキュレーターは外に向けて回すようにお願いしました。
さて会議後、若い先生にこう言われた。
「室内の空気を循環させてウイルスを薄めるんだと思っていました。」

あのね、室内に煙が充満していたら、窓を開けて空気を外に追い出すでしょ?

教員は案外モノを考えない。
案外でもないか・・・

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