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来週の相場見通し Vol.4(20/6/28~20/7/3)

1.来週の注目イベント

無題


経済指標系では7/2(木)の雇用統計が最注目。前日のADPの前哨戦も
7月1日(水)のISM製造業はもちろん注目だが、PMI系はすでに改善がコンセンサスでサプライズインパクトは限定的か。ただしISM製造業の内訳項目「新規受注」「雇用」には注目したい
*Citiの米国サプライズインデックスは現在160超と2003年の統計以来最高水準。米経済指標に対する目線は上がっている

政治系では中国全人代常務委員会で国家安全法成立見通し(30日(火))

入札はドイツ、イタリア、英国など欧州中心(スケジュール未掲載)


2.来週の相場見通しディスカッション

H「先週も総じて予想どおりの動きで、日々のブログ内容のとおりだった。もっといろんな人にこのブログを読んでもえらえると嬉しいなぁ!!笑」

U「先週の見通しとポジション繰りに関しては言うことないでしょう」

S「そうだね、完ぺきだったね。みんな今週はどう見てる?」

K「トレンドを測るテクニカルモニターを見て」

株

K「グラフの赤線が実際価格、青線がオリジナルのトレンド線。ランクを5段階に分けていて5が強気、1が弱気。株は依然ランク5なので強い上昇トレンドに変わりはないのだけど、FOMC直後の急落時は殆ど反応しなかったトレンド線が今回は若干反応してきてる」

為替

K「こちらがドル円。株と異なりFOMC後の円高時からトレンドが低下してきて、足もとは強い低下トレンド」

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K「こちらが米10年金利。同じくFOMC後の金利低下に反応しトレンドが低下してきて、足もとは強い低下トレンド」

S「これ見ると、株のトレンドは強いものがあるなぁ」

K「S&P500のランク4は現在2790なので相当距離がある。ただ今週は月末リバランス、雇用統計、中国の国家安全法制定などリスクイベントが多い中、一段と株が崩れればトレンドが軟化する可能性はあるので注意したい」

H「見通しについては基本的にはレンジビューに変更はなく、雇用統計前までに行き過ぎた相場は反転し戻して雇用統計を迎えるイメージなので、金曜日に大幅下落した株は買いたい」

U「自分も同じ感じ。コロナ感染拡大対応で一部州で制限復活となったが、思ったより早く出てきた印象。株に一番よくないのは、引っ張って大規模ロックダウンなので、今のレベルでの早期対応は、逆説的かもだが、市場の安定につながると思うので買って良いと思う。ただ金曜も引けが安かったし、引き続き月末まではリバランス需要で引け売り圧力が強そうなので、拾うならアジア時間かNY引けか」

S「まだレンジビューは崩さないものの、金曜日引けは雰囲気悪かったよね。水曜の大幅安を木曜に取り返したのに、金曜日に出来高伴って水曜以上に売られるというのは印象悪い。先週と違い今週・来週はリバランス等で株の需給も悪いし、レンジブレイクなら下方リスクの方が高まった感じ。安いところは拾っても良いけど、上がったらすぐ売るのとStopはつけたい」


S「あと金利だけど、チャート的には下にブレイクした感じがして、特に月末までは強く売られる気はしない。超長期は一段と低下余地があると思うので、みんなの嫌がる超長期買いたい。笑」

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H「いやだわぁ。笑 10年と違ってそこまで信頼感がない。株はレンジでのロング回転をする中で、債券は10年のロング回転ということでいいっしょ」

無題

U「たしかに金利はジワっと下がってきた感じで、あまり上がりそうな印象はない。けど超長期はあまり...10年じゃリスク量が足りないなら、その分、10年を中リスク程度にしようか?」

S「うん、中リスクなら10年でも良いです。笑」

H「ドル円は引き続きニュートラルで。106円ミドルまで待って、チャンスだと思えばドルロング回転したいくらいかな。一方でずっと推奨してるEURGBPは引き続き堅調」

無題

U「明日から1カ月かけてBrexit交渉の新ラウンドが始まるけど、最初からすぐ良い結果が出てくるとは考えにくいので、EURGBPの上昇継続期待」


3.来週の相場見通し結論

株:レンジ相場継続
ポジション:雇用統計前まで機動的に小ロング回転

先週金曜に利食いし現状はニュートラル。リバランス等の需給関係で月末まではNY引けが安くなる傾向をとらえ、アジア時間の安いところで拾い、ロンドン時間から米国時間あたりで利食いを繰り返すようなオペレーションをイメージ。今後の展開は雇用統計が決める可能性があるため、水曜日以降はニュートラルに。

金利:レンジ継続
ポジション:株のポジションと同時に中ロング

週末時点ではニュートラル。先週は株が上昇した局面でも安定的な値動きをしており、需給環境の良さを示唆。株とのバランスで、株ロング時は債券もロングするが、目先は金利上昇リスクが低下していることから、ポジションは中リスクとする

為替(ドル円):強いビューなし
ポジション:ニュートラル

引き続きドル円は膠着状態。動きが出てきてからの判断としたい。

※投資対象外だが、2週前から推奨しているEURGBPのレンジブレイクトレードが奏功中。引き続きEURGBPのロングを推奨


(参考)先週の相場振り返りとマーケット騰落率


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