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今日の相場見通し(6/10)~アンジャッシュ~


#アンジャッシュ

(担当:U)
以前の話だが、飲みの席でなぜか私の出身を勘違いしている人がいた。
相手も酔っていてまくし立てるものだから、訂正できぬまま、なんとなく話を合わせる羽目に・・・。
噛み合ったり噛み合わなかったりな時間が続いて、まるでアンジャッシュのコントかと思った。
とはいえ投資で人に合わせ過ぎるのはご法度。大島さんみたいに鋭くツッコミを返したい。


①相場振り返り(6/9海外~6/10国内)

(6/9海外)米株は反落。年初来の下落から全回復した達成感やFOMC前のポジション調整などから軟調。一方、アップル株の急騰を背景にNASDAQは上昇し、ザラ場中に10,000ポイントにタッチし史上最高値を更新。債券市場ではロンドン時間朝方からのリスクオフを受けてベアスティープナーのアンワインドが加速。NY時間午前には米10年金利が0.8%に到達も、その後は株価の底堅い動きや弱い10年入札を背景に金利は反発上昇。それでも前日比5bp程度の金利低下となった。為替市場ではFOMCを控え、ドル安の流れが継続。

(6/10国内)日本株はもみ合い。FOMCを控え様子見ムードとなった。為替市場ではドル安が継続。ドル円はロンドン時間に入り107円前半まで値を下げた。


<メンバーコメント>

H:株の調整きっかけで債券のスティープナー外しもあり、米10年金利は一時0.8%まできたものの、久しぶりのカバー率の低さで、金利低下も一服といった感じか。

U:Fedの超長期買いオペはまたもや未達に終わりスティープナーを利確してFOMCに備える流れか。YCCが本気で期待されてるとも思えず、引き続きハト派サプライズ余地はあると思料。

K:為替についてはトレンドが下降している。ただ、直近30日でみると上昇トレンドは維持していると考える。さらに下降が続けば減少トレンドに入ったと考える。

S:ドル円は107.30前後まで低下。今週は債券は反発、株も一服だがドル安だけは全く止まる気配がない。FOMCに注目。


②前週末の見通しに対する点検作業

1.重要スケジュールのレビュー
→米10年入札はテール1.2bp、投資家比率68.5%、ビットカバー率2.2倍と全項目が弱め。ただ、それでも10年金利は1bp程度の上昇にとどまる

2.テクニカルモニター
→ドル円の上昇トレンドが軟化、ランクダウンも視野に入ってきており注意

3.想定外のイベント発生有無の確認
 →特になし


③相場見通しディスカッション

H「このドル安はさ、何か変だよね。意図的な動きは見えてる?」

U「ちょっと違和感あるね。MAや中銀フロー、リオープン期待からの実需勢のフロー...うーん」

S「政策期待のレベルを超えてる感があるよね。金利も株もFOMC前に一服したのに、為替だけは全く緩まない。」

H「為替ディーラーしてた時は、為替が一番バカだとかよく言ってたけど、ストップオーダーが節目節目にたくさん置いてあるから、特段ニュースとかがなくても、時にストップめがけてフロードリブンで突き進むのが為替。」

S「フローという意味では、3月のコロナ流動性ショック後のドルロングがAUDUSDとかで巻き戻されたり、EURUSDもボラを伴って下降チャネルを力強く上抜けしてモメンタム系を誘発してきたりと怖い感じ。その怖さがさらなるFOMC前のアンワインドに繋がってるのかな。」

K「足元の水準107円前半だとドル円の上昇トレンドはランクダウンしそう。さらに下降すると下落トレンドにも入りかねないが、そうなると円ロングのトレンドフォロワーがエントリーしてきやすくなるので、一段の円高は新たなトレンドを作るかもしれなく、注意したいね。」

H「為替は昨日時点でドル円の円ロングを利食ったから、今日はノーポジだけど。見極めにくい相場だから今日はステイしよう。」

S「為替はいいとして株・債券はどう?個人的には、今の相場は金融政策期待が強くて、先日のECBの満額回答でも初動こそ上昇もすぐ反落という展開を見ると、今日に限っては株・債券ともあまりリスクリワードがよくない気がするから、一時的に外しても良いかなとも思ってる。」

U「ECBのときは前週から欧州株もEURも上がっててかなり加熱感があった印象。今回のFOMCってそんなに期待感高いかな。マーケットは実際にYCCを導入することまではもちろん織り込んでるわけではなく、YCCの議論をするだろうというレベル感の織り込みだと思うので、そういう意味ではドットやコミュニケーション次第でハト派余地はあるんじゃないかな。」

H「もしかしたら初動はSが言ったような展開もあり得るかもしれないけど、結局、それでトレンドが変わるとは思えないし、そのあと何かイベントがあるといえば、引き続き需給環境がドライバーになると思うので、結局は株も債券も買う流れになると思う。」

U「株は小幅ロングだけど、週次に限らずもう少し長い目線でもあるので、むしろ押したら積めばいいから、現状の債券・株ともに小幅ロング程度ならキープでいきたいな。」


④結論

株・債券ともに小幅ロングから変更なし。
FOMCの内容やその後のマーケットの反応を見極めてから判断。



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