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改めて考える日本円ステーブルコイン「JPYC」とこれから

こんにちは、代表の岡部です。  
今回は、私たちがこれまで手掛けてきた日本円のステーブルコインについて、これまでを改めて振り返り、今後のJPYCの動きについてもお話ししたいと思います。

発行・運営の実績

私たちの会社は3年前、国内でのステーブルコインの普及を目指し、日本円と連動したステーブルコインの発行・運営をスタートしました。以来、私たちはこの分野で先駆けとなる役割を果たしてきたと思っています。

これまでの3年間で、私たちの日本円ステーブルコイン「JPYC」は国内のパブリックチェーン上で最も普及したものとなり、これまでの発行額累計は28億円を突破しています。この成果は、私たちの技術力と信頼性の証です。私たちは日本のステーブルコインおよびweb3業界を盛り上げるため、自社のステーブルコインの発行や運用だけでなく、他のステーブルコインやユースケースの未来を見据えたパートナーシップ、法規制や政府与党や各国業界団体からのヒヤリング対応、AML対策にも幅広く取り組んできました。この業界は変化が早く、3年も経てばがらりとプロジェクトも変わりますが、私たちはその中でもスタートアップでありながら金融業界という狭き門で努力を重ね、実績を積み上げてきた自信があります。

JPYCが日本円ステーブルコインとして普及できた理由

私たちのステーブルコインが国内で先導している理由はいくつかあります。

多くのパブリックチェーンに対応
日本で特に利用されているチェーンに対応していることで、ユーザーが利用したいチェーンに幅広く利用されています。現在、いくつかのチェーンについて社内で議論しており、対応チェーンを拡大する予定です。

国内での先行発行
ステーブルコインの発行をいち早く行い、将来的にも拡大する市場に迅速に対応しました。

法規制への対応
改正資金決済法の電子決済手段に対応する体制を整え、信頼性を高めています。

セキュアなステーブルコイン
日本円ステーブルコイン「JPYC」はセキュリティに重視した設計も特徴です。CircleのUSDCと同様の機能に対応しており、世界的な基準を満たしています。

私たちは、これまで柔軟な対応を続けており、今後出現するであろう他のステーブルコイン企業にも引けを取らない自信があります。他のステーブルコインが出現しても、互換性があるため交換が容易であり、競合関係にありながらも本当の意味で対抗する立場にはならないと考えています。

これからの展望

今後、私たちはさらなるステーブルコイン業界の発展を目指し、様々な取り組みに力を入れていきます。

資金移動業型のステーブルコイン「JPYC」
現在利用されている前払式(プリペイド)のステーブルコイン「JPYC」と同様、パブリックチェーン上で自由に利用できる形を想定しており、決済利用や送金、運用などに幅広く活用されることを目指しています。

信託型のステーブルコイン「JPYC」
性質上、企業間での大規模な取引に利用されることが多いと考えています。これにより、貿易決済などにおいても利用されることが期待されます。

ステーブルコインの取引所
弊社では電子決済手段取引業のライセンス取得に向けても活動しています。このライセンスを取得することで、国内外のステーブルコインの取引を仲介し、JPYCのプラットフォーム上で取り扱えるようになります。

これに加え、サービス自体の質の向上にも力を入れていきます。現在、注文後のJPYC送金は自動化されており、さらにはJPYCを使った決済面を含め、関連サービスの利便性向上にも注力していきます。

ステーブルコインの事業支援と、ユースケースの拡大

今後、ステーブルコインは、誰でも自由に使えるデジタルマネーとして現金同様の立ち位置でインターネット上の取引に利用されると考えられ、M2M取引や国際的な企業間決済など、様々なユースケースにおいて既存決済と置き換わることが期待されます。

JPYC社は、
・資金移動業による電子決済手段の発行
・信託型ステーブルコインの発行償還仲介
・銀行型や海外発行を含む電子決済手段との交換サービスの提供

という、日本で流通可能なすべてのステーブルコインに関する事業を計画し、実現に向け取り組んでいます。
このステーブルコインに関する深い知識と経験をベースとして、様々な事業におけるステーブルコインの導入・連携の可能性の追求をサポートする、ステーブルコインコンサルティングサービスを提供しています。
また、ステーブルコインのみに限らず、地方創生やDAOをはじめとしたこれからの社会へイノベーションを起こす積極的な組織に向けたサポートも行っています。

決済スピードの速さや手数料の低さ、透明性、送金制限を受けないなど、既存金融の負を解決できる可能性を持ったステーブルコインは、今後ますます様々な分野で普及していくと考えています。新たな提携や共同プロジェクトを通じ、ステーブルコインのユースケースを拡大していくことによって、社会の資本の流動性は飛躍的に向上します。ステーブルコインによってジレンマを突破でき、様々なビジネスの可能性を高めることができるようになるのです。
JPYCは、ステーブルコインを日本社会へ普及させることで、金融イノベーションを促進させ、皆様のビジネスをサポートしてまいります!

ステーブルコインがカツ!!

今後ともJPYC社をどうぞよろしくお願いいたします。


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