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5歳児にどうやって英語の読み方を教えるか

息子のキンダーガーテンで、親向けに、リーディングのワークショップもあったので、そこで学んだことを記録します。

「単語が読める」の流れ
1:アルファベットを認識して、それに伴う音を理解する(フォニックス
2:それぞれの音をブレンドさせることを学ぶ
3:単語を読めるようになる

まず、大切なのは、フォニックスとサイトワードを勉強することだそうです。

フォニックスは、こちらの記事で少し触れたので見てみてください。

Sight word サイトワード

本の中で繰り返し目にする単語を、Sight word サイトワードと呼びます。サイトワードを少しずつ覚えていくことが大事と言われています。キンダーガーテンでは、最低50個覚えることを目標にしているらしいです。

自分のレベルにあった本で読書の練習をする

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AからZまでのアルファベットが表紙についている本があり、アメリカの多くの学校で、この本を使って、子供たちの読書レベルをチェックしているようです。

読書は本来楽しむもので、絵本、漫画やグラフィックノベル、雑誌を含む、本人が関心を持つ様々な本に幼児期から触れることが大切なのは言うまでもありません。

ただ読書力を確実にあげるには、やみくもに本を読むのではなく、自分のレベルにあった本で繰り返し練習をすることが効果的と考えられており、学校でレベルチェックをすることによって、読めているつもりだけれど、実はちゃんと読めていなかったという生徒を早期発見してサポートできるということです。

息子が通う公立のキンダーや小学校では、国語の教科書というものはなく、定期的に先生と一対一でレベルチェックをして、それぞれのレベルにあった本を渡され、クラス全員がそれぞれ違う本を読んでいます。(もちろん、休み時間に読むための本として、レベル分けのない本も教室にたくさん用意されてます。)

これによって、自分の実力以上の本を読まされて、スムーズに読めずにストレスになり読書嫌いになることを防いだり、簡単すぎる本ばかり読まされて学びがなく退屈に思うことも回避できるというメリットもあるようです。

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(1年生の読書の時間。教室のどの場所で読書しても良い。なぜかみんな床に集まる😂)

自分にあった本かどうかを見分ける方法

自分にあった本かどうかを見分ける方法は、1ページに、2、3個程度知らない単語が出てくるくらいだそうです。この方法を使うと、レベル分けされていない本でも、子供に合う本を見つけることができて便利です。

じぶんにあったほんで、えいごをよむれんしゅうをしよう!
1ページに、1つわからないたんご=かんたんすぎる
1ページに、2、3つわからないたんご=ちょうどいい!
1ページに、4つ以上わからないたんご=むずかしい

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(小学校の教室の後ろ:図書館から回ってきたレベル分けされた本が並んでいる)

レベル分けされた本について、より詳しくはこちらの記事をご覧ください。

本の読み方(5歳児向け)

1:指で単語を追いながら読む
2:挿絵を参考にして、わからない単語の意味を推測する練習をする
3:難しい単語は、声に出して読んでみる。単語の音をストレッチして読んだ後に、早く読む練習もしてみる
4:難しい単語のところは飛ばして最後まで読み、もう一度難しい単語の部分に戻って読む
5:「これは意味が通ってるかな?」と考えながら読む
6:キャラクターと彼らの気持ちを考え、物語には、最初、真ん中、終わりがあることを認識し、物語の構造について考える
7:読んだ本の内容を、誰かに話してみる

快適な読書スペース!?

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(↑キンダーガーテンの教室:後ろ側が読書スペースいろいろになっている)

ワークショップでは、読むのが好きになるように、お気に入りの読書スペースを作ってあげましょうという話もありました😆

日本だったら、目が悪くならないように明るい部屋で、とか、姿勢よく読みましょう、というアドバイスになりそうですが、アメリカの先生方は、お気に入りのクッションを用意してあげるといいかも、とか、おもちゃのテントの中も人気スポットなどなど、読書を楽しくするアドバイスばかりでカルチャーの差を感じました😂

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実際に、息子のキンダーガーテンには、教室の中にテントもあるし、リラックスチェアーやバランスチェアーなどいろんな形の椅子があって、読書の時間には好きな場所で本を読んでいいのだそうです😆

実際の効果は?

息子の場合は、おかげさまで、1年程度で読書大好きになってくれました。

キンダーが始まる頃にはレベルAで、ほとんど文章は読めないレベルでしたが、キンダー卒業の頃にはDになり、この頃から少しずつ家で幼児向けのグラフィックノベルも読むようになりました。


工夫した点は、読書を嫌いにさせないこと、読書を楽しいと思ってもらうことです。

「無理やり読まされる」のは嫌だろうなと思い、該当のレベルの息子が好きそうなテーマの本ばかりを図書館で借りて、表紙が見えるような形で各部屋に置いておき、なんとなく手にとって読んでしまうような環境を作ったり。

夫が本を読むときには、一緒に読もうと誘って、ソファーに並んで別々の本を読んだり。

赤ちゃんの頃から、寝かしつけに絵本を読んでいたのですが、その延長で寝る前の30分程度を、マンガでもなんでも好きな本を読む時間にしました。

「読書って楽しいね!」
という雰囲気になるように務めたおかげか、読書好きになってくれてよかったです。

息子はレベル分けされた本ばかりを読んでいた分けではないけれど、読書のレベルは、適当な本を読んでいるだけでははかりにくいし、ましてや自分の子供のレベルにぴったりの本を探すのも大変なので、A~Zのレベル分けされている本は便利なツールだと感じました。

Reading level chart で検索すると、大体、アメリカのどの学年で、どのくらいのレベルが期待されているのかを見ることができます。




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