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しくじり体験!20歳でネットワークビジネス月収130万円!から詐欺で破綻して地獄を見た話

コロナショックで不景気なせいか、ネット広告でも確実に稼げる・儲かる話出てきていますよね。

くれぐれもそういったものに、騙されないよう、穂苅社長に貴重な昔の失敗談を語って頂いた動画から文字起こししました。

語り手:リバイバルビジョン㈱ 代表取締役 穂苅 万博

17才で大成を目指し北海道から東京へ

坂田:どうして20歳でネットワークビジネスを始めるという経緯に至ったんですか?

穂苅:僕北海道出身なんです!
ビッグになりたい!と思って平成元年に東京に上京したんです。
当時電気工事士という建築関係の仕事に就きました。
19歳の時はすでに年収で600万円くらい頂いてましたし、とにかく会社も「経費を使え!使え!」とバブルってそういうことでした。

坂田:19歳で(年収)600万なら、別にネットワークやる必要ないんじゃ…?

穂苅:いやいやさらにもっと儲けている人たくさんいましたからね。
正月休みに実家に帰省した時に同級生からネットワークビジネスの話を聞いた。
正直 僕お金そこそこ頂いてましたし贅沢な暮らしはしていたんですけど、ただ3Kですよね。建築業界朝早くから夜遅くまで、3Kというのは キツい・危険・汚い。
それがネットワークビジネスやっている人って洒落たスーツを着てペラペラ喋ってね、それで月収300万とか言うんですよ!
これはやらないわけにはいかない!と話聞いている時には話中途半端で前のめりで自分からサインして、そんなことでスタートを切ったんです。

ネットワークビジネスの大義に洗脳

坂田:じゃあネットワークビジネスを始めたのは、儲かるから という理由ですか?

穂苅:そのネットワークビジネスは社会的な大義があったんですね。
それは「消費者還元流通!」

坂田:ご立派ですね…

穂苅:いや〜立派なんです。
流通革命を起こすんだ!というね。
日本の世のため人のためになるんだという、大義だったんですけれど。
それで結果的にビジネスとして成功して、収入を得られるということがありまして、それに没頭することになったんですね。

坂田:ネットワークビジネスでどんな活動を?

穂苅:北海道でサインしましたけど、東京に戻りまして。
ネットワークビジネスって 上位者・アップラインといった方々がいらっしゃるんですけど、北海道から来ていますから自分1人でもう見よう見まねでというか。
当時私対人恐怖症でコミュニケーションがあまり得意でなかった。
でも大義がありましたから「絶対みんなに伝えるべきだ」という熱い想いで誰に教えられるでもなく一生懸命やりました。

4ヶ月くらい経った時には、30人くらいの方が賛同してくださって。当時それなりのお金を投資して、グループができていったんです。
4ヶ月経った時には、北海道から横浜に働きに出てた同級生も組織のメンバーになって仕事を辞めさせて、自分も仕事を辞めて。

そういったメンバーと 住まいとかも用意して、朝から晩までネットワークビジネスに没頭して血管ぶっちぎってやってましたね。

坂田:最高到達金額が(月収)130万円ということでこれくらいで安定していたんですか?

穂苅:そのビジネスにトータルで2年半 専業で朝から晩まで集中没頭して取り組んだんです。
当時最高タイトルを取ると月収8桁!
その一つ下で月収7桁と言われていました。
私は2年なるかならないかくらいで、最高タイトルの一つ下のタイトルを取ったんです。それでその時の最高月収が130万円です。でも、1回こっきりですね。

坂田:その後はどれくらい?

穂苅:(月収)100万超えたことは何回かあったが、それが安定して続くことはなかったんです。

羽振りを飾って、かさむ出費

穂苅:私もそうだったんですけどこのネットワークビジネスそのタイトルを取ったら7桁、その上は8桁の月収が稼げることを励みにしてました。

当時最高タイトルを取っている人はフェラーリ何台も乗ってとかね。
自分の誕生日にはジュリアナ貸し切ってパーティーやってとか、派手で羽振りのいいことやっていたので、自分もそこに到達できるんだと頑張っていた
蓋を開けてみたらそうでもなかったんです。

でも、羽振りの良いところを見せなあかんがね!
見栄張ってね〜。
アルマーニのスーツは買えなかったんですけど、KENZOだなんだ、DCブランドのスーツを着てですね。美味しいもの食べて。車もそれなりの車に乗って。ゴリゴリやっていたわけです。
ですから経費も使ってですね、手残りはほぼなかったですね。

坂田:そんな稼いでもそれだけ出ていくなら、ネットワークビジネスで稼ぐ意味無いですよね

穂苅:本当にその通りなんですけどね。とにかく稼いで 稼いでるんだということをメンバーに示しなさい、見せなさいということを徹底的に教育されていたんです。

ネットワークビジネスは基本的に洗脳ですよね。洗脳です!
とにかく消費者還元流通!
世の大義を実現するために、その状態をみんなが目指せるように優雅に立ち振る舞いなさい。
わたしは白鳥なんだ!白鳥なんだ!白鳥なんだ!と
水の上では優雅に立ち居ふるまうけども、水面下はバタバタと水をかいても、稼いでいるように見せなさい!

それが正しいことで、非常識を常識に変えていくにあたって、それが効果的なんだと教育されていたんです。

役員逮捕・会社倒産、全てが崩壊

坂田:ネットワークビジネスを頑張っていたわけですけど、綻びから一気に終わりを迎えるわけですね
綻びっていうのはどんな感じで出てきたんですか?

穂苅:綻びというのは、メディアで取り上げられて叩かれて報道番組で特集組まれたり、雑誌・新聞…報道番組で特集組まれたり、フライデーで何かでも記事が掲載されたり。
勧誘方法に問題があるとか、役員が元々こういう人間だとか、脱税うんぬん。そういったことで叩かれるようになったんです。

坂田:そこまでいったら うちの会社詐欺かも…って疑いません?

穂苅:それがですね…
全く疑わなかったんですね。全く疑わなかった!

坂田:なんで疑わなかったんです?

穂苅:非常識が常識になる過程で 世の中がバッシングする・叩くことは必ず起こるんだと、最初から教育されている。洗脳されているんです。

坂田:最初から折り込み済みなんですね…

穂苅:当時芸能人などもメンバーでお会いすることもありました。
有名政治家が監修したりとか、著名な財界人が役員として入るとか、会社が主催する表彰式には ゴールデンタイムにテレビに出てるキャスターが司会を勤めたり。

世の中的に権威のある人がこれだけ介在していて、詐欺とか間違ってることは絶対にありえない。と信じていましたね

坂田:そんな中とうとう崩壊が起こるのですよね。

穂苅:はい、最終的に脱税という容疑だったと思うんですが、社長からトップ6~7人がまとめて逮捕されて会社が倒産という形で終わりを迎えました。

坂田:で終わったんですけど、穂苅さんはどうしたんですか?

穂苅:最後の最後まで(会社の大義を)信じ切って、連日報道がされて(会社のトップが)逮捕された当日も目の前の人に投資話を持ちかけていました。
会社が無くなってしまった後、しばらくは正義が貫かれなかった不正逮捕なんだ、と信じ切っていました。

加害者のジレンマ、親に借金して弁済

坂田:どんどん真実が分かってくるわけじゃないですか、その時はどうしていったんですか?

穂苅:全てをかけて挑戦していたので、ショックははかりきれなかった。
でも、ショックって言っている場合ではなかった、何よりも2000人の組織があったんです僕。
この2000人に対して加害者になっているという衝撃の事実に面と向かわなければならなかった。

坂田:落ち込んでいる暇なく今度は責められる。まさに地獄のような状況だと思うんですけど、どう対応していったんですか?

穂苅:まず最大の問題はお金ですよね。
なけなしのお金をですね 、車を売って用立ててとか、子供が産まれたばかりでお金がない、そういう状態で投資して、という方々がいたので、お金を返す 用立てる といったことで、駆けずり回ったんです。

でも、自分自身も蓄えがあったわけではないので、すぐに底を尽きて。親に涙ながらに頼みこんで、300万円を用意してもらった。
できる限りの自分の誠意を示して、返金して対応をしました。

坂田:穂苅さんは販売者ではあるが、会社の人ではないじゃないですか。会社の上の人たちはどうしていたんです?

穂苅:みんな綺麗にいなくなりました!

坂田:会社の人が逃げてしまった中で、なぜそこで逃げずに賠償などをしたんですか?

穂苅:なんですかね…。
自分のことを信じてくれた人に責任を果たしたい。そういう思いだったんですかね。

坂田:逃げる人が多かった中で、もし自分も逃げていたら、30年後の今の人生が変わっていたりします?

穂苅:それはもう本当にそう!
(当時逃げていたら)今の自分は間違いなく無い。
逃げて地元に帰っていたりしたら、いろんな苦しみから解放されたかもしれないが、罪悪感はずっとありますよね。

当時誠実にできる限りの対応をしていなければ 、罪悪感が自分の心を支配して、自分は成功するに値しない 。そんな自分に幸せになる資格はない と思って、今のような状態を実現するには至っていないでしょうね。

坂田:天国と地獄ということでお話ししましたが。まとめとしては3つありますよね

①完璧すぎる儲け話ほど危うい

坂田:社会的意義がある。権威のある芸能人や、政治家もメンバー。
更にトップの羽振りもいい。それで儲かる、と。
これは完璧すぎて、どこにも非がないビジネスだと。そう思ってしまうと危ないですよね。

②ネットワークビジネスは被害者だが加害者になってしまう

ただ会社が倒産しただけなら自分が被害者で終わるが、自分が加害者になってしまうので、後処理がとても大変。

③逃げたとしても良心の呵責で罪悪感から逃げられない

穂苅:結局は人生台無しですよね

坂田:この不況で友人の紹介またはインターネットで必ず儲かる話・絶対稼げる話が来るかもしれない。そこは気をつけて引っかからないように、騙されないようにしてほしいと思います。

天国から地獄の失敗談、まだまだ続く

坂田:今回、天国と地獄のお話してもらいましたけど、この後もすぐ天国と地獄を経験したとか?挫折ってどういった感じ?

穂苅:会社が潰れて本当に悩みましたが誠実にできる限りの誠意を尽くしたのが実を結んだのか、メンバー・仲間が残ってくれたので、そのメンバーと新しいビジネスに挑戦しました。
その後私の最高月収を達成するまでに、その組織は成長しました

坂田:今会社を経営して安定して、成績を出されてますけど それより良い?

穂苅:それよりも良いんです!

坂田:それよりも良い月収だったけど全部無くなったんですね?

穂苅:そのような結論になってしまう…

坂田:さらにジェットコースター級の天国と地獄の話はまた別の動画にします!こちも参考になると思うのでみなさんぜひ見てください。

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