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2024年問題・4月1日を目前に思うこと

こんにちは、JPR広報部の那須です。3月もあと数日。多くの企業が年度末を迎えています。そして物流業界では、いよいよ4月1日からトラックドライバーの時間外労働に対する上限が改められます。「2024年問題」は、未来ではなく、まさに現在進行形の問題になっていきます。

解決に向かわないモヤモヤ感

広報という仕事柄、2024年問題に関する記事やWeb上に投稿された意見等を読んでいます。そこで、引っ掛かりを感じることがあります。それは、2024年問題を解決するための大きな方向性や理屈のようなものと、現場の状況のギャップというか、対立の雰囲気があることです。
たとえば、「発着荷主が協力してデジタル化を進める」という投げかけがあれば「そうはいうが問題が山積みだ」「実情がわかっていない」といった感じで…。解決に向かう高揚感が湧いてきません。

2024年問題、出口が見えない不安感

実際に目にしたこと

話は変わりますが、私自身の経験談を少し。営業部門に所属していたころ、ある卸売業の物流センターに訪問する機会がありました。早朝荷降ろしをしていたドライバーさんが昼過ぎにまだずっと待機していました。気になってそのドライバーさんに尋ねてみると、(JPRではない)荷主所有パレットの回収をするため、午前中はそのセンターの入荷業務が繁忙なので、昼過ぎにフォークリフトが空くのを待っているということでした。
このドライバーさんにしてみれば、「バース予約システムを入れたって、待機時間が短くなるとは限らないよ」ということになるかもしれません。

どちらが良い悪いではなく

では、バース予約システムが悪いのかというと、そうでもないですよね。デジタルの力は活用したほうがいい。私の見たケースはほんの一例で、物流の現場は数えきれないほどたくさんの運用があります。
そういう動的で、生々しい物流の実際をとらえて、修正したり調整したりするビジネスパーソンの知恵と、デジタルの技術が同じ方向を向いて嵌ったとき、状況は一変するような気がします。
新しいルールや、ソリューションを導入する場面で、商流やお得意先のセンターの情景が浮かぶかー。そういう視野や、関係する様々な立場の人々と会話するコミュニケーション力が2024年問題に立ち向かう私たちに求められているのではないでしょうか。

2024年問題を超えた先に、新しい何かが生まれるかもしれない

申し訳ありません。なんだか、偉そうな文章になってしまいました。私たちJPRも、お客さまから「話せる相手だ」と思っていだけるよう研鑽したいと思います。理屈だけでなく、共に2024年問題を乗り越える仕事ができるように。

メディアのみなさまへ

2024年問題を取り上げる中で、具体的なストーリーを探していませんか?JPRはパレットというニッチな領域でお客さまと物流の効率化に挑戦しています。ご関心をお持ちいただけましたらJPR広報部までお問い合わせください。
日本パレットレンタル株式会社 広報部:pr@jpr.co.jp