英文レジュメの作り方: 概要編
こんにちは!
今回は「英文レジュメの概要と作成する上での重要な考え方」についてお話ししたいと思います。
まず簡単に自己紹介をすると、私は日本の大学を卒業したのち、新卒で日系企業に入社、半年勤務したのち休職して私費でアメリカの大学院に進学、卒業後は現地のBIG4に就職しました。
今回は英文レジュメについて、まずはその概要や効果的なレジュメ作成における根底の考え方についてお話しできればと思います。
レジュメの位置付け
英語圏におけるレジュメは日本で言うところの職務経歴書に当たります。実際にどんなものか見た方が早いので、参考になるサイトを貼っておきます↓
見るとわかるのですが、特に決まったフォーマットはありません。例えばデザイナーの仕事に就く場合には凝ったデザインにする人もいると聞いたことがありますが、少なくともBIG4就活においては白黒でシンプルなものでOKです。ちなみにこのサイトでは顔写真を載せているレジュメもありますが無くてOKです。
そして、このレジュメ作成が就活における一番最初の関門になります。BIG4に限らず現地企業への就職を狙う場合、ノンネイティブが面接に呼ばれるには、応募職種への適正を十分に示しつつ、スキルや経験を簡潔かつユニークに記載する必要があります。なぜなら、わざわざ英語やコミュニケーションが不自由な候補者をネイティブに優って採用する理由を採用担当者に与える必要があるからです。
レジュメを作成する上での考え方
レジュメスクリーニングの実態
近年、レジュメのスクリーニングの自動化が進んでいることはご存知でしょうか。ネット上には以下のようなTipsをまとめたサイトが無数にあります。
こちらに記載されている通り、BIG4のような応募者数の多い企業ではレジュメのスクリーニングが自動化されていると考えて良いと思います。その上で意識すべき重要なことは、下記3点です。
ジョブディスクリプションで求められているスキルや経験をキーワードに忠実に盛り込む
細部へのこだわり(フォーマット、資料としての綺麗さ、言葉使い、英語表現)
実際の面接で話しやすい書き方を意識する
まず1つ目について、機械が行うスクリーニングではシステムで指定されたキーワード検索に引っかかることが重要になります。では機械は何を基準にスクリーニングをしているのか。それは正に「ジョブディスクリプション」になります。採用担当者はシステムに該当職種のジョブディスクリプションを読み込ませ、これらに合致する候補者を選別させています。そのためには以下のようなサイトを活用し、自身のレジュメと応募職種のジョブディスクリプションの一致度を高めていく作業が重要になります。
2つ目については、以下のサイトが参考になります。こちらはPowerful Wordをまとめたサイトですが、言い方一つで評価が異なると言うことですね。実際の仕事でもそうですが、大雑把な性格が多いと言われがちなアメリカにおいても、優秀な人であればあるほど、結局はこうした細部へのこだわり(Attention to detail)を持っている人が多いと感じます。レジュメはいくらでも時間をかけることができるので、ネイティブからして違和感がないかどうか、友人に聞いたり学校のキャリアアドバイザーを利用しながら一つ一つの英語表現を洗練させていきましょう。
また、ひと目見た時の綺麗さや読みやすさ、タイポがないかどうか等の一見すると本質的ではない部分も重要かと思います。面接官も、準備がいくらでもできるレジュメでさえタイポがあったり行間がバラバラだったりする候補者と一緒に仕事をしたくないですよね。。
3つ目については、注意が必要です。実際に私も陥りかけたのですが、あまりに機械のスクリーニングを意識しすぎると、実態とかけ離れたものになってしまったり、面接で突っ込まれた際に答えに窮する場合があります。そのため、機械のスクリーニングを意識しつつも、「この表現でも自分の言葉で語れるか?」「自分が伝えたいストーリーやコンテンツからかけ離れていないか?」と言う点に常に気を配ることが重要です。基本的な方針としてはジョブディスクリプションに書かれているキーワードをなるべく盛り込むのですが、さすがにこれを盛り込むと面接で何も話すことがない、といった内容は避けた方がいいです。
いかがでしたでしょうか。レジュメは企業と接触する最初の接点であり、面接においては面接官があなたのことを知る最初の"とっかかり"になります。何事もそうですが、「First impressions last」です。特に経験のある面接官は、この候補者は自分をアピールする上でどの程度レジュメを作り込んできたのか、またどのようなストーリーを構築してアピールしようとしているのかと言う点にも注目します。これはどんなビジネスにおいても重要なことであり(監査だってタックスだって、パートナーまで行けばクライアントへの営業が重要スキルになりますよね)、特にアピール合戦の米系企業で働く上では重要なスキルであると思います。
次の記事では、具体的な作成方法を参考になったサイトともに紹介したいと思います。
それではまた!
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