見出し画像

【レジリエンス】科学的根拠のある心の教育

教育現場では、逆境や困難は歯を食いしばって、がんばって乗り越えるという「根性論」が通じなくなっているようだ。そこで、研究によって科学的な根拠に基づいたレジリエンス教育が注目されている。

 レジリエンスの研究は、1960〜1970年代に家庭のストレス要因や親の精神疾患などリスクをもって産まれた子ども達の中で、リスクを持ちながらも良好な発達や社会適応をする子どもの存在から始まった。そのような人の持つ適応能力や回復力を指す概念としてレジリエンスが用いられるようになった。

 その後、1980〜1990年代には、レジリエンスがどのように達成されるかについての因子に関する研究が進み、2000年代からは、日本では、比較的誰もが経験しうる出来事に着目し個人内のレジリエンス要因について研究が多数行われている。このような長年の研究から、レジリエンスには3つの大きな側面がある事が分かる。

ここから先は

638字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?