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【今日のワンポイント】オンラインは相手の「反応」がわかりにくい

みなさん、こんにちは。
日本プレゼンテーション教育協会の代表理事・西原です。

すっかり在宅勤務が増えました。オンラインで会議や打ち合わせができるので、遠方の人と会うのに移動しなくて良いというのはありがたいことです。

ただ、便利になった反面、朝から晩まで会議が詰め込まれてしまい、ヘロヘロだ……という話もちらほら聞きます。移動時間を考慮しなくていいとはいえ、会議と会議の間が10分しか空いていないというのは、さすがにきついですなあ。

さて、プレゼンもオンラインですることが多くなりましたが、関連してよく聞くのが「相手の反応がわかりにくい」というものです。Zoom や Teams などのオンラインコミュニケーションツールを使えば、相手の顔も見えるし声も聞こえるのに、どうして反応がわかりにくいのでしょうか?

そこにはコミュニケーションの奥深さが隠されていました。

相手の反応を見ることの重要性とは

まず、なぜ相手の反応を見ることが重要なのでしょうか。

実はプレゼンが上手い人、結果を出している人は、この相手の反応を重視します。

なぜなら相手は黙って聞いていても、あなたの話について考えたり、納得したり、否定したり……と、なんらかの反応をして、それが大抵無意識に表に出ています(百戦錬磨の交渉の達人など、一切反応を見せない人もいますが……)。だから、こちらの話が相手に伝わっているかどうか、理解しているか、納得しているかを確かめながらプレゼンするので上手いわけです。

逆に、相手の反応をあまり気にしていない人、あるいは気にする余裕がない人は、一方的に話し続けるプレゼンをしてしまっている場合が多いです。

相手が説明に納得がいっていないような表情をしているのに、それに気づかずに話をどんどん進めていきます。その結果「よくわからなかった」と言われてしまいます。同様に緊張のあまり相手を見ることができないという人も、原稿やスライドを読んでばかりの人も同じです。

プレゼンにおいて重要なのは上手く話すかよりも、自分の話を相手がどのように聞いているかを見ながら話すことなのです。

オンラインは相手の「反応情報」が激減する

さて、もうお分かりのように、オンラインコミュニケーションでは、相手の「反応情報」が激減します。例として、私が200回以上オンラインでセミナーや研修を実施してきた中で感じた、対面と比較してのわかりにくさはこんな感じです。

まず「表情」。オンラインの場合は相手の顔がディスプレイに映し出されるわけですが、一対一なら相手の顔も大きく映し出されるのでまだ良いのですが、人数が増えるとその分、一人当たりの顔も小さくなるわけで、表彰の変化がわかりにくくなります。

大変困るのが、相手がカメラをオフにしている時です。そもそもカメラがついていないとか、部屋やオフィスを見せたくないなどの理由がありますが、その場合「表情」「視線」「姿勢」「手や身体の動き」「頷き」が見えなくなります。そうなったら相手の「声」の微妙な変化を聞き取るしかありません。

ところが、そのマイクまでオフにされたら、もう完全にお手上げです。相手の反応が分からない状態で話すのって、本当に心が折れそうになります。私も講演会などで時々、カメラもマイクもオフの相手に話すことがありますが……めちゃくちゃ話しづらいです(泣)

あらゆる手段で相手の反応を探ろう!

……とはいえ、相手にカメラとマイクをオンにしろ!とはいえませんので、別の方法で相手の反応を探るしかありません。

そこで、相手の反応を探るためには、こちらから相手に反応を促すことが必要です。例えば「まだオンラインでプレゼンをしたことがないという方は、リアクションボタンを押してください」というようにします。

他にも--

・「手を上げる」「いいね」などのリアクションボタン
・チャットで双方向
・投票機能でアンケートを取る

などがありますので、できる限り双方向でプレゼンするよう心がけましょう。

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オンライン時代のプレゼン、どうする?
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当協会が2020年春より累計 200 回以上 Zoom を使った企業研修や講演会、そしてプレゼンセミナーの開催で蓄積した数々のノウハウを元に、初心者の方でも成功するオンラインプレゼンのコツを、ビデオ講座とオンライン体験会のハイブリッド式で伝授

Zoom 初心者のための"オンライン"プレゼン入門
https://jpea.jp/kouza/online-presentation?utm_source=sns&utm_medium=note

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