酒井麻有

かな文字、臨書(りんしょ)を楽しんでいます。 漢字の書道(楷書、行書)は、世界中でアー…

酒井麻有

かな文字、臨書(りんしょ)を楽しんでいます。 漢字の書道(楷書、行書)は、世界中でアートとして広まっているのに、日本由来の「かな文字」は、まだまだな感じ。 もっとかな文字の美しさを伝えたいです!

最近の記事

道風✖️海と松 (継色紙より)

あづさゆみ いそべのこまつ たがよにか よろづよかねて たねをまきけむ 写真:https://unsplash.com/@rayanmv 今回は、継色紙(という冊子の)伝 小野道風 筆(=小野道風が書いたと言われている作品) の13枚めの書を臨書したもの。 梓弓 磯辺の小松 たが世にか よろづ世かねて 種をまきけむ 磯辺の小松、なので、海沿いにある小さい松の句。スカスカした空間の句を書くならば、行間をスカスカさせたほうが雰囲気が伝わる。だが私の臨書は、小松を通りこ

    • 道風✖️雪景色 (継色紙より)

      ふゆごもり おもひかけぬを このまより はなとみるまで ゆきぞふりしく 写真:https://unsplash.com/@isaacvig ポップミュージックは今やサブスクでの流通が主流で、1曲ずつ売られている状況だが、10年ほど前まではCDでも流通していた。1組(1人)のアーティストが曲を10曲ほどまとめてCD「アルバム」を1つ作成し、「アルバム」単位で販売する。 9〜11世紀の日本(平安時代)のかなの書は逆の流れがあった。ある書家が書を書いてどこかに送ったりしたもの

      • 21世紀に9世紀を引き出す

        多くの人にとって、なじみのある「書(書道)」は、お手本を見ながらその通りに書く、という行為だと思う。音楽で言うと、既にある譜面通りに演奏するようなもの。 音楽は、誰かが作曲した作品を再現する手法もあれば、自分で創作して演奏する手法もある。ジャンルもクラシック、ロック、ジャズ、ラップ、と様々で、時代によっての流行り廃りもある。 書も似たところがあり、誰かが書いた作品をそのままそっくり再現して書く手法がある。これを「臨書(りんしょ)」と呼ぶ。お習字もその一種。臨書の対象となる

      道風✖️海と松 (継色紙より)