北海道地震 震災レポ。3回目
朝になる。
地下鉄やバスなどの交通機関はすべて麻痺。
タクシーなどは町を走っていたが、台数が非常にすくなかった。
学校は全面休校。
しかし、企業勤めの人は出勤を命じられた人が多いらしく、朝早くからスーツ姿の勤め人達が、オフィス街の方に歩く。
停電でパソコンも動かせないのに、彼らは一体何をするんだろうなぁ。片付けとか?
この日は日中28度ほどになると聞いていた。
まぁ、蒸し蒸ししていないからそこまで不快な感じにはならないだろう。
街は休日よりも休日感たっぷりの雰囲気を醸し出す。
犬の散歩をしているお父さん。
外では奥様たちの立ち話。
普段座らないような場所に座って、スマホをいじっている学生。
買い出し組がエコバックを片手にウロウロしていたが、大型店舗は臨時休業。
コンビニもこの日は臨時休業が多かった。
被害状況もラジオからの情報でしか入ってこない。
ネットが繋がった今よりも、不思議と心は穏やかだった。
何度も小さいながらも体感できる揺れが来る中、
なるようになるさー
と腹をくくっていたため、恐怖や不安感はまるでない。
こんな時、不安だったら、避難所で皆の顔を見ていれば落ち着くらしい。
ただ、ウチには猫が居るので、避難所がそもそも使えないのだ。
幸いにも、ウチの近くには、僕の両親の持つ物件があったため、
いざとなったら、猫を連れてそこに避難させてもらおうと思っていた。
猫用の避難用具と自分らの荷物だけは昼間のうちに用意する事にした。
用意し終えると、朝ごはんの用意だ。
乾麺のウドンを普段より多めに食べた。
いざという時のために体力だけは落としたくはない。
そして、朝の3時に叩き起こされた反動もあり、僕と妻は昼過ぎまで眠る事にした。
スーツ組には申し訳ないけど、今日の仕事はお休みだ。
もうちょい続きます。
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