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北海道地震 震災レポ。4回目 暗闇デート。

日がかわった。

その日の深夜も、部分的に復旧はしているものの、停電で街は真っ暗。
街の様子を見るのと、ちょっとした甘味が欲しくなり、僕と妻は街をあるいてみた。
深夜の暗闇デートだ。

信号も停まっているため、車は恐る恐る行き交っていた。
僕らはLEDライトを片手に横断歩道を渡る。

見慣れたオシャレな商店街が、雰囲気を一変させている。


この道は、普段は街灯も多く治安が良い。
夜でも女性が一人で歩いている事もある道なのだが・・・・
すれ違う人を、50センチ手前まで目視できないというのは、ここまで恐ろしい事かと、あらためて電気の大切さを痛感した。

ただ・・・上を見てみると、田舎の方でしか見ることのできない、息を飲むような美しい星空が一面に広がっていた。
まさか、札幌でこんな綺麗な星空が見られるなんてなぁ。

電力が復旧した一角にある、とある小さなコンビニ。
そこの看板が遠くに見える。
どうやら、人だかりができているようだ。
人混みが大の苦手な僕が、人の気配に勇気づけられる。


さて、店には到着したが、弁当・パン・カップ麺はすっからかん。


某・辛いラーメンは例のごとく、そのまま残っていた。


多分、辛いものを食べると水が欲しくなっちゃうから・・・だろう。
ひょっとしたら、この一画だけ断水しているのかもしれない。
そういう事にしておく。


お菓子もほぼ無かったが、10円チョコなどは残っていた。
皆、余震に備えてか、お酒などはほとんと手付かず。
お茶と水は在庫切れだったが、意外だったのが、ジュース類もほぼ売れていなかった。
僕らは、在庫が大量に余っていた38円の小さなヌガーチョコレート菓子を6つほど買い、また暗い道を歩き、自宅へ戻った。

エッチな本を堂々と立ち読みしている猛者も居たが、それはあえて触れずにおこうか。


あと一話分続きます。
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