長編執筆のために参考にした本とサイト
艦これ二次創作で人生初の長編小説を書いた。25000字は商業小説では短〜中編程度だが、同人では一応長いものにはなると思う。以下、参考にした本などをまとめる。
一億三千万人のための小説教室/高橋源一郎
執筆の前の肩慣らしというか、準備体操のための本。何をどう書いてもいい、と気を楽にするために読む。あまり悪趣味なものは真似する必要はないと思うが、どうやって物語をはじめるかについては非常に参考になる。
書きあぐねている人のための小説入門/保坂和志
これも書く前の準備体操の思想書。あまり具体的な実践例は(最後の創作ノート以外は)ないが、「あのホサカすら風景描写は難しいって言ってんのか!そんならおれに書けなくて悪いわけがない!」という開き直りなどができ、元気が出る。この本によりものを書きはじめることができた。
スクリプトドクターの脚本教室・初級篇/三宅隆太
いざ書こうという時、まず全体の構成をするために読んだ本。長い物語の組み立てかたがまったくわからなかったので、友人に紹介してもらい購入した。物語の構成の分野は映画の脚本の指南書が強いらしい。フィルムアート社からいろいろ出ている。
初級篇はこれもかなり思想書で、実際どう書くか?はほんの少ししか載っていないが、この思想が理解できればあとはだいたい書けるという感じ。カウンセリングにおける認知行動療法をやることになるので、それなりに覚悟は要る。
ベストセラー小説の書き方/ディーン・クーンツ
かなり実践的で、古いが参考になる。ベストセラー小説とは大きく出たが、まあ書くならそのくらい気持ちを盛り上げたほうがデカい話になる。特に役立ったのは、「『〜は言う、言った』をこれ以外の言葉で書くな。かっこよく別の表現にせず言うで書ききれ」「キャラクタの気持ちをそのまま書くな。悲しい、うれしい、怒る、のかわりに顔つき、仕草、動作、風景、天候などを使って書け」(概略)の掟で、これがあって本当に助かった。
スクリプトドクターの脚本教室・中級篇/三宅隆太
書くことはまとまったが、よりおもしろくするために中級まで読んだ。ここまで来ると実践的になるが、初級以上におのれの精神との相剋を強いられるので力が要る。よくメシを食ってよく寝て読み、挑む、という感じ。冒頭のお題でプロット練りはしばらくやったがだいぶ良い筋トレになった。
パルプ小説の書き方/逆噴射総一郎
有料noteマガジン。待望の逆噴射小説講座買い切りなので文章が書きたい人は全員買うと良い。何もかもが参考になる。これのレッスン通りにやることでだいぶ基礎体力がつき、書くことへのハードルが下がった。
0から始める小説の書き方徹底講座!/N.M.ぺんくらぶ
小説家になろう指南記事。とりあえずは「文体と文章作法」だけ読んでおくと良い。ありがたい話が多い。誰か教えてくれと思ったことが全部書いてある。
これらがあればあとは勢いで1ヶ月ほどで1作品書けると思う。次回作はまた艦これ二次創作になるか、一次創作で行き詰まったものの救済リライトをしようかと思う。