働くを楽しみ続ける秘訣は「フルスイング」
エンジニアリングで「楽しく働く」を追求する会社、ジョイゾーのnoteへようこそ。ここは、取締役COO・四宮琴絵(以下、琴絵さん)が営む「琴絵の部屋」。
琴絵さんのもとには、後輩社員はもちろん、一緒に案件を進めるクライアントや他業種で働く女性から子どもまで、琴絵さんとのおしゃべりを楽しみにやってきます。
そんな憩いの場「琴絵の部屋」に本日訪れたのは、ジョイゾーの公式noteメディアチームとして仲間に加わったばかりの、ジョイゾー編集部員S。
ジョイゾーやCOOについて知るべく、3人の子どもを育てる専業主婦から、ジョイゾーの取締役になった経緯などをあれこれ聞きました。
ライフステージや環境の変化を軽やかに楽しみ、どんな状況でも、目の前のことを全力で楽しんで吸収していくCOOの存在は、ジョイゾーの掲げるコピー「ENJOY YOUR WORLD.」を体現しています。
「働く」を楽しみ続ける秘訣とはーー。
四宮琴絵(しのみや ことえ)
株式会社ジョイゾー取締役COO。サイボウズ社提供「kintone」の定額開発サービス「システム39」コンサルタント。高校卒業後、地元製造業の営業事務として入社。その後上京し、3年間歌手修行も仕事として歌いたい訳ではなかったと気がつき、システム会社に事務職として就職。そこでシステム部への異動を希望しエンジニアとなる。結婚を機に退職し、2006年に第一子出産、2008年に第二子出産、2013年に第三子出産し、約10年主婦業と子育てに専念する。2014年に他社でパートという働き方から復職し、ジョイゾー入社後は対面開発のエンジニアとして、COOとして業務執行の責任を持ちながら、会社の経営にも参加する。故郷である北海道釧路市で、地域の起業家支援やイベント企画をする合同会社Hokkaido Design Codeの運営も。7歳、12歳、15歳を育てるママ。
どこに行っても全力でバットを振る
ー今日は、働くことを楽しみ続けている琴絵さんに、その秘訣を聞かせてもらいに来ました!
「琴絵の部屋」へようこそ。何でも聞いてくれたら(笑)。
ー ジョイゾーに入る前は10年間(2005年~2014年)専業主婦だったと聞きました。
バッターボックスに立ったら、全力でバットを振る。それが私の生きる指針みたいなもの。
子どもを授かった時点では、システムエンジニアの仕事が好きだったので辞めるつもりはなかったんです。それが生まれたら子育てが楽しくて楽しくて、仕事している場合じゃない!と思っちゃって(笑)。
子育てで、フルスイングすることを目指すことにしました。
専業主婦をしていた期間も、すごく楽しかった。同じ幼稚園に通うパパやママたちのフットサルチームに入ったり、夏と冬に実施されるキャンプに同行したりして、第2の学生時代のような日々を謳歌していました。
ー子育ても楽しんでいたなかで、仕事復帰することになったきっかけは?
同居する義母が、仕事を引退したことでした。一家に主婦が2人もいなくていいよねと、近所でパート勤務を始めたのが復帰のスタート。
サッカーのユニフォームに、背番号をつける仕事でした。神経を使う細かい作業を、試行錯誤しながらより良く仕上げていくことに面白みがあって。
もともとどこに行っても全力でバットを振る性格なので、なんでも積極的に楽しめる。働く喜びや達成感を、思い出させてくれるものがありました。
ージョイゾーで仕事を始めたのはいつからですか?
パートの仕事に慣れてきたころ、ジョイゾーを手伝ってほしいと夫から声をかけられました。夫が2010年にジョイゾーを起業して、5年目のこと。
はじめは夫婦で一緒に働くなんて嫌だ、と断っていて(苦笑)。夫とは仕事のスタンスがまるで違うので、うまくやっていけるか自信がなくて。
時々お手伝いにいくところから始め、3人目の子が1歳で保育園に入所できてフルタイムで働ける体制が整ったタイミングで、パートを辞めて正式に入りました。
これまでのSEの仕事と根本的に違う
ーフルタイムで働けるようになったら、仕事の幅は広がりましたよね?
ジョイゾーの定額制システム開発サービス「システム39」の案件が増えていたので、私も開発エンジニアとして入りました。ここでもまた、全力でバットを振りにいく!
最初は社長とお客様との打ち合わせに同席するだけだったのが、お客様からの相談を聞いているうちにもっと具体的な情報を知りたくなり、自ら質問を投げるようになりました。
自分が設計した内容でシステムに採用されることも多くなり、うれしくなって、もっとやる気が出ました。お客様の課題をシステムで解決できる開発は楽しいなと、実感したね。
ージョイゾーのシステム開発とこれまでの開発の違いを、どう感じましたか?
いままでやってきたSEの仕事とは、根本的に違いました。お客様の課題に対して、お客様とチームになってシステムをつくっていく仕事のしかたができる。
以前勤めていた会社は、1つの案件に何社もの企業が関わっていたため、要件を決めるのに多くの調整が必要だった。予算やエンジニアの都合でお客様の要望を実現できないこともあり、自由な提案ができないことに不満を感じていたところがあって。
それが、ジョイゾーの「システム39」なら、1回2時間の対面打ち合わせでお客様と一緒にシステムを作るので、意思決定のスピードがものすごく速い。
いちからプログラムを書く必要がなく、ほしい機能がノーコードで実装できる「kintone(キントーン)」。サイボウズ社が提供する、このクラウド業務システムだから実現できる。
kintoneによって設計・構築が簡易化された分、エンジニアはお客様へのヒアリングに注力することができます。「なぜこれをやりたいのか?」「この機能は本当に必要なのか?」
お客様が認識されていないところまで探り、課題解決へのアプローチを話し合っていく。人から話を聞くのが好きな自分としては、腕のふるいどころだね。やりがいを感じています。
ー現在はジョイゾーの取締役COOをされていますが、どんな経緯があったのでしょう?
経営には、あまり興味がありませんでした。身内だから役職がついていると思われるのもすごく嫌で...…。
ところが、会社が大きくなってくると、自然と周囲から責任者として見られることが増えてきました。お客様先へ同僚と訪問したときに、一歩前に出てあいさつをしなければいけなかったり。
社長と同じ苗字だからと私もお客さんもモヤモヤするなら、何か役職があったほうがいいだろうと、執行役員の肩書がつきました。
取締役に就任したのは、それから8ヵ月後の2019年10月のことだったかな。
いまはSIチーム全体、総勢16人を見ています。この先の事業をどうするか、チームの課題をどう解釈するか、チームでいかに力を発揮するかなど、考えることは前より増えたね。経営を学ぶなど、新たな面白を感じているところ。
ーパワフルですよねぇ。さまざまな変化がありながらも、前向きに柔軟に目の前のことに取り組める秘訣はなんでしょう?
その状況に、フルスイングで臨むことです。どこに行っても自分の出番は必ずある。
それと、何事もやる前から決めつけずに、とりあえずやってみること。
キャリアの始まりは高卒で事務職から
システム会社に事務職として就職したのが、私のITキャリアの始まりでした。その時は自分がエンジニアになれるとは、思ってもいなかったんです。
一方で、キャリアアップへの憧れはあって。システム部への異動を希望し、エンジニアへの道が開けました。
異動先の人たちからプログラミングを教わって必死で勉強したところ、プログラマーは自分に向かないと悟ります。苦手がわかったことで、自分が好きなのはお客様にヒアリングし、設計開発の仕事だと気づけました。
結果的に自分には合わなかったとしても、やってみなければ納得のいく判断はできません。その経験が、別の何かに繋がります。
自分には合わないと決めつけてやらずじまいだと、やったら意外とできたじゃん、という可能性を見過ごしてしまう。
何事もトライしてみるのが大事だと思います。
ー2017年からは、出身地の北海道釧路市で地域起業を支援する会社も運営されていますよね。どういうきっかけだったのですか?
もともと、自分の育った釧路に愛着が強くあって。サイボウズの地方創生事業「地域クラウド交流会」のオーガナイザーとして、釧路での開催を企画・運営をしたのがきっかけです。
さまざまな事業や活動をされている方とそこで知り合いになり、釧路はビジネスに挑戦しがいのあるまちだと改めて魅力を発見しました。
誰しも、中にいると自分たちの魅力は気づきにくい。
東京で生活している立場から、地元で起業する人たちを応援できるのではないかと、合同会社Hokkaido Design Codeを立ち上げました。
ジョイゾーでも実践しているいまの働き方をはじめ、東京にいて得た知見を釧路で発信しています。
北海道で起業した経営者をゲストにお呼びしてその経験や知見を共有したり、エンジニアと地元の学生や市民でのハッカソンを主催したり。ライフステージが変わっても続けていける女性の働き方について、イベント登壇をしています。
活動を続けていくと、北海道内で同様の活動をされている方々ともつながりができる。北海道のこれからを考えようと夜な夜な話し合いをしたり、何かプロジェクトをやろうと集まったりする。それがすごく楽しい!
ー地方で働くこと、あるいは女性が働くことの難しさについて、琴絵さんのお考えを教えてください。
地方と東京という差はもうない
地方にいるから、女性であるからというより、そういった属性で思考の枠を固めてしまうことが働く難しさを生んでいることが多くあります。
社会の環境を整えることももちろん必要だけど、個人の思考を解放したい。
私の最終学歴は、高卒。自分も含め、周りの女友だちに多いです。地元から出ようとしなければ、高卒の給料でも問題なく生活できるので不自由さも感じないのよね。
ただ、ほかの地方でもそうかもしれないけど、釧路でそのまま就職する人は、これまで限られた選択肢しかありませんでした。
特に私のような高卒の女性は、将来の選択肢がすごく限られてしまうのが現実で……。
いまはインターネットによって、幅広い生き方や働き方を選択できるようになりました。
私自身も好きな仕事をして、好きなことをして生きています。「好き」を仕事にして広げていけるいい時代だと思います。
―リモートワークが進んだことで、地方と東京という差もフラットになろうとしているのがいまですよね!
そう! 釧路に住みながら、リモートワークで東京の企業に就職することだってできる。そういう会社が、どんどん増えてきた。地元に仕事がないなら、自分で仕事をつくるか、どこかから仕事を持ってくるアプローチもいくらでもある。
それを知らずに機会損失を招いてしまうのはもったいないと、合同会社Hokkaido Design Codeの活動を続けています。
ー琴絵さん自身の情熱とメッセージが詰まった活動ですね。
釧路の小学校で、働き方についての授業をすることがあって。
こんな仕事があるなんて知らなかった、うちのお父さんはクタクタで帰ってくるから仕事は辛いと思っていた、こんなに楽しく働けるなんて知らなかったと驚かれることがある。
子どもたちにも、いま見えている世界より、もっとたくさんの可能性があることを知ってもらいたい。
そして、大人自身も働くことが楽しい! そう子どもに伝えられる環境をつくっていきたい。たとえ体は疲れても心は疲れていない、それを伝えられる大人が増えたらいいなと思います。
ーワクワクします。
働き方や生き方を自由に選択するためには、何かしらのスキルや必要になる。そのために、何を学べばいいのか。自分はどういう生き方がしたいのか。
広い視野で思考して、考えるための知恵を得て、行動できるようになれば、人生をより楽しいものにできる。そう思っています。
ジョイゾーは、エンジニアリングで新しい波を広げます
ジョイゾーは、サイボウズ社の「kintone」(キントーン)を専門にコンサルティングやシステム開発を行うSIerです。すべての人生を楽しくするために、SIerとしてエンジニアリングの可能性を追求しています。
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