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システム39と旅した10年 vol.4 「システム39奮闘記 ver.四宮琴絵」

このnoteについて

このnoteは、弊社を代表する対面開発サービス「システム39」が2024年6月30日に10周年を迎えることを記念し、スタートした連載企画です。
システム39とジョイゾーが歩んできた10年を振り返りながら、これまでお世話になった皆様への感謝とこれからの10年に向けたヒントを探していきます!
前回のnoteはこちら↓


今回のテーマは「システム39奮闘記 ver.四宮琴絵」

このnoteでは実際にシステム39のリリース最初期からサービスを支えてきた四宮琴絵さん(以下琴絵さん)にインタビューしました。

琴絵さんは現在ジョイゾーの取締役COOですが、当時は10年間の主婦生活からシステム39のエンジニアへと復帰する、いち社員として関わっていました。定額制対面型システム開発という斬新なアイデアをサービスとしてお客様に提供するには、それを支える確かな技術が必要不可欠です。
そんなシステム39を実施するまでに、どんな課題や苦難があったのか、現場で支えてきた琴絵さんの話から紐解きます!

ジョイゾーにジョイン 10年ぶりの現場

システム39のリリースから数ヶ月、社長である四宮靖隆さん(以下四宮さん)から要請を受け、琴絵さんは10年ぶりに現場に立つことになります。
業務が少しずつ拡大していく中で、前職をSEとして働いていた琴絵さんに声をかけたそうで、ジョイゾーに復帰するまでIT業界から離れて生活していた琴絵さんは、最初期にはバイトとの掛け持ちで入社し、ジョイゾーには2日に1回勤務する程度でした。

当時のGoogleカレンダー
パートと掛け持ちしている様子が分かります

入社時、琴絵さんはシステム39が具体的に何をするものか、意外なことにあまりわかっていなかったとのこと (笑)
もちろん「新しいサービスをリリースした」ということは知っていたものの、深く知る機会は少なかったと話してくれました。現在の夫婦二人三脚でジョイゾーを経営している様子からは想像がつかないですね。

システム39へのチャレンジ! 既存のSIとの違いを乗り越えるために

システム39に初めて同席したのは2014年10月3日、システム39のリリースから約6ヶ月後です。
先月のnoteでもとりあげた、サイボウズさんのオフィスを使っての39に同席し、このときからすでにお客様へのヒアリングの楽しさを実感していました。その一方で、システム39の難しさも感じ琴絵さんが前職で取り組んできた、既存のSIとの違いに戸惑いを感じていたと振り返ります。

前職のシステムエンジニアとしての経験によって助けられることがある一方で、そこで身につけたウォーターフォール型システム開発の考え方に囚われてしまうこともありました。

ウォーターフォール型とは、システム開発の工程を複数のステップに分け、要件定義から設計、製造、テストまで、上流から下流まで滝が流れるように進むシステム開発の一般的な方法です。お客様のお話を聴きながらその場でシステムを作り、お客様に触ってもらいながら改善を進めるシステム39とは方法が大きく異なります。
メインで四宮さんがシステム39を進めている横で、ノートにメモをとり整理するやり方を試していました。すぐにその場で作るまではできずとも、持ち帰って考えて作るという訓練をすることで、システム39のやり方を自分なりに身につけようとしていたようです。

システム開発の経験があるからシステム39が簡単にできるわけではないということが改めてわかります。

突然の独り立ち!?  システム39奮闘記

案件を実際にこなすことでシステム39の方法論を身につけていった琴絵さん。そんな中で大きな試練が訪れます。

それは2015年10月、AWS re:Inventです。re:InventとはAWSが主催するカンファレンスイベントで、アメリカラスベガスにて毎年行われます。このre:Inventに、四宮さんと当時ジョイゾーメンバーであった山下竜さんが参加することを決めました。
当時は、このお二人と琴絵さんを合わせて三名でシステム39を実施しており、それまでは基本的にペアで案件を対応していました。そんな中で、琴絵さんが一人日本に残ってシステム39をすることになり、事実上の独り立ちです。

琴絵さんの不安そうな投稿がSNSにも残っていました…

当時はまだシステム39の問い合わせも少なく、「問い合わせもほとんどないはず!」という思いを抱いていましたが、そんな思いも虚しく実際には立て続けに問い合わせが続きました。
頼れるメンバーが不在の中、やるしかない状況になったことで、琴絵さんはよりシステム39の練度を高めていくことができたそうです。
当時は月の対応件数も数件という状況で、まだシステム39のノウハウが溜まりきっていない黎明期です。試行錯誤を重ねながら、自分なりのシステム39のやり方を編み出していく姿は、まさに「開拓者」と言えると思います。

当時のシステム39を知る 案件の記憶

システム39は基本的にはお客様に実際来ていただく来店型のシステム開発サービスです。来店とは言うものの、ジョイゾーのオフィスに来ていただくのではなく、当時水道橋にあったサイボウズさん旧オフィスのカフェスペースに来店していただいていました。前回のnoteでもご紹介しましたが、システム39のほとんどはこのカフェスペースで行われてきました!

琴絵さんが最初期に対応したお客様、ハイブリッドマムさんも水道橋オフィスでお打ち合わせした会社様の一社です。初回打ち合わせの段階で要望の大枠をヒアリングし、実際に触れるシステムのデモとしてその場で実現するという、まさに「THE・システム39」という内容です。
(現トヨクモさんであるサイボウズスタートアップスさんが提供していたフォームクリエイターを活用した事例でもあります!)

この時、SEとしての前職の経験や新卒時代の事務員としての業務経験(釧路製作所)が生きていたと琴絵さんは語ります。

システムの知識があるだけではダメ、kintoneの機能に精通しているだけでもダメ、実際に「使える」システムを作るために現場に則した業務知識やそれを聞き取るスキルなど、総合的な力を身につけることで、ようやくお客様の課題を解決できるようになる、それがシステム39だと考えています。

それでは、実際にシステム39を経験したお客様はどう感じたのでしょうか?
ということで・・・

10月号はユーザーさんにお話を聞きます!

今月はシステム39初期時代を支えた琴絵さんの当時の苦悩や考えていた事を聞くことができました。琴絵さんが開拓者として新しいシステム開発を進めてきたからこそ、現在ジョイゾーのメイン事業であるシステム39があり、受け継がれているのだと思います。
来月は、システム39初期にお世話になったユーザーさんと共に、当時について振り返ります。システム39を初めて経験した感想や期待していたことなど、ユーザーさんだからこそ感じた思いを深掘りしていきます。
ぜひ、お楽しみに!!

(ライティング:小渡 拓、山本 かおり)


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