熟成下書き3〜『S先生の課題(視力矯正の不具合)』

iPhoneのメモアプリに残っていた『S先生の課題(視力矯正の不具合)』という文章の一部を公開したいと思います。

iPhoneのメモアプリに残っていた『S先生の課題(表舞台)』という文章の一部を公開したいと思います。

僕自身のことを知っているカウンセラーの方に向けて書いたので分かりづらい記述(そして拙い表現も...)もあるかもしれませんが、
なるべく当時(メモアプリの日付は「2015.6.25.10:21」となっていました...)の想いをそのままの形で残して置きたいと考え、加筆や修正は行いませんでした。

お読み頂けましたら幸いです。

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『S先生の課題(視力矯正の不具合)』
僕は長い間、視力矯正の不具合を抱えていて悩んでいる。

眼科的には異常がないので病気ではない。しかし、社会生活に困難を感じているので健康でもない。
病気と健康の間のグレーゾーンの状態だと思う。

病気と健康の間のグレーゾーンの症状である視力矯正の不具合が主な理由で、僕はひきこもりの当事者となって活動していた。

視力矯正の不具合を改善する方法を探しながら、
ネット上で視力矯正に関するブログを書き、協力してくれる専門家の方を求めていた。

それと並行して、
ひきこもり関係の集まりやイベントに参加し、自分の境遇や問題意識を伝える方法を探していた。

僕は以前、
「2009年の4月に求職活動を始めたのは、仕事をしていれば、人とのつながりもでき、社会性も身について、視力矯正の不具合を改善する方法も見つかるのではないかと思ったからです。」
と書いた。

しかし、求職活動は上手くいかず、
人とのつながりや社会で必要とされる作法や能力も十分には身につけることはできなかった、と思う。

「視力矯正の不具合を改善するためには社会に出て社会性を身につける必要があるが、社会に出て働くためには視力矯正の不具合を改善しなければならないという堂々巡りに陥りました。」

「社会に出て働くため」だけではなく、自分の境遇と向き合うことや、視力矯正の不具合の改善自体にも、自信を持って全力で取り組むためには、視力矯正の不具合を改善しなければならないという課題に再び向き合わなければならなくなった。

視力矯正の不具合の問題は、
「ひきこもり」の問題と深く結びついていて、

「ひきこもり」の問題の一つの捉え方として、僕は次のように考えている。
社会生活に困難を感じており、かつ所属がない人たちが一定の割合いる。

社会生活を健康的に営めず、
かつ所属がない人たちに対して、
そのような事態に対応するために名前をつける必要がある。

社会に適応できず、名前のない人たちに名前をつける役割を担うのは、
この社会で権威のある地位や職業の人だと思う。

だから、この社会で最も権威のある職業の一つ医師がつけた名前が採用され、医師の観点で捉えた「ひきこもり」の問題の枠組みと当事者像に基づいて、支援事業が行われ、「ひきこもり」のイメージがメディアを通して伝えられる。

視力矯正の不具合もこの構図と似ている。

視力矯正の不具合について、
医学的に問題はないが当事者が異常を訴えているというグレーゾーンの症状に対しては、権威のある人が名前をつける。

視力矯正の不具合の場合は
不具合を抱えているが故に社会生活に困難を抱えている「ひきこもり」や「無職」、「不安定な職に就いついる労働者」など、病名ではなく、
社会的な地位が低い状態に置かれている場合が多いかもしれない。

視力矯正の不具合というグレーゾーンについては、僕はまだ、グレーゾーンにこだわり、とどまり続けている。それは僕が、不具合を抱えているが、お金を稼ぐための労働を免れることができる状況にあるため、
理性や意志を強く保っていられるからかもしれない。

あるいはもともと理性や、こだわり続ける意志が強かったのかもしれない。

もし僕が本を全く読めず、
ある程度の教育を受けていなかったら、視力矯正の不具合による視界の歪みや頭痛によって、思考が上手く働かず、例えば発達障害という診断名をつけられたかもしれない。

もともと言葉の蓄積がない状態で視力矯正に不具合による脳へのダメージがあったら、医師の診断にあらがうだけの思考力が身につけられず、
言葉であらがうことはできない。

しかし、僕も視力矯正の不具合について、病気と健康の間のグレーゾーンの度合いを調節しながら、病気や障害と健康の境界線を問い続けるだけの知識も体力も言葉の力も持っていない。

「ペンは剣よりも強し」を実践していく知的体力を蓄えられない。

視力矯正の不具合に取り組むための武器である知識や言葉の力を養うためには、ある程度、視力矯正の不具合を改善する必要がある。

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