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【精油#4】皮膚から吸収するメカニズム

今日は精油シリーズ#4、精油が皮膚から吸収されるメカニズムについて。

精油と聞くと、香りを嗅いで効果があるものと思いがち。
私自身、アロママッサージも受けてる間の香りでリラックスできるものだと思っていました。

ところが、精油は皮膚から浸透し血液循環にに乗って全身に効果を示すとのことです。

では早速、皮膚の構造から説明。
私たちの皮膚は、外側から表皮→真皮→皮下組織から構成されています。


皮膚の断面図
(真皮の下が皮下組織です)

精油の化学構造は、炭素数が10〜15の炭素化合がほとんどで、分子量は100〜300と比較的小さい分子だそうです。
(炭素とかよくわかってないけど、かなり小さいんでしょう。笑 わかる人は分かりやすく教えてください)

精油の芳香成分は、揮発性かつ脂溶性

そのため、皮膚に精油を塗布すると皮膚の表皮から容易に表皮の細胞、あるいは細胞間隙を通過して表皮の下(真皮)まで届きます。

真皮では真皮乳頭という場所に毛細血管が多数あり、そこから芳香成分は溶け込んでいきます。
さらに、毛細血管は体内の血管と繋がっているのでいろんな場所に芳香成分が到達することができるのです。

【まとめ】
①精油の分子量は小さいかつ脂溶性で皮膚に溶けやすい
②表皮から真皮へ届く
③真皮内の毛細血管から溶け込む
④毛細血管と体内の血管は繋がっているため全身に行き渡る
⑤作用をもたらした後肝臓で代謝
⑥再び血液循環に乗り、腎臓へ
⑦腎臓で濾過され尿として体外へ排出
(その他、大便・汗・呼気としても排泄)

※一般的に分子量が小さい成分ほど早く皮膚に到達する。

【おまけ:鼻からの吸収、肺から血液へ】

精油のにおい分子は肺からも吸収させることができます。

精油を気体として吸い込むと、精油の芳香成分の匂い分子が鼻腔から咽頭喉頭を経て気管に入ります。そこから気管支を経て、に届きます。

分子は肺から肺胞へと伝わり、肺胞上皮に取り込まれます。


※ここでも精油の芳香成分が揮発性・脂溶性であることが大事なポイント。
揮発性のため、大気中に拡散し期間および気管支を通過して肺胞上皮まで到達することができます。

また、脂溶性のため肺胞上皮の細胞膜のバリアーを通過することが可能。肺胞上皮のそばには、毛細血管がたくさん張りめぐらせれていて、しかも毛細血管壁と肺胞上皮の壁は極めて薄く、精油の芳香成分は簡単に毛細血管に入っていくことが可能。

最後に鼻から入ったにおい分子は、
①嗅覚受容体から脳に届く経路(前回記事#3参照)
②肺、そして肺胞上皮から吸収されて全身に巡る

といった2つのルートが存在する。

今日も読んでくださりありがとうございました。
私はなんだか、看護学生に戻った時のような気持ちでまとめることができました。

あの時にはもう戻りたくないよな、でも懐かしいなという気持ち☺️

おやすみなさい♩





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