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じいじ 保育士を目指す! 保育士を目指すあなた達へ

保育園を経験すると

 何よりも子供達の成長が手に取るようにわかる事。もちろん、孫の成長とか自分の身の周りの子供を近くで見れれば同じであろうが、保育園という場に来る子供達という状況を考えれば、保育士だから体験できる驚きと発見がある。

 その子供達の保護者が体験する事を、保育士はまさに体験しているのである。そういう職業は、他にも教師が実感するだろう子供達の成長という面では同じであろうが、保育の対象は0〜5歳。まさに、成長の速さが圧倒的に違う。ハイハイだった子が立ち上がり、駆け足が出来、喃語だった子が一語から二語に、日本語としての文が出来始め、多くのおしゃべりが出来るようになっていく姿をこの目でリアルタイムに成長を見届ける事ができる。

 保護者以外がこの経験をするのである。人間として未成熟な子供達が人間として発達成長していく過程を!これってどんなに素晴らしい事か。

 私も隔週に保育園でのボランティアを体験する中で、目の前で起こる成長とその変化を実感した。保育士は発達段階を理解した上で個別の発達の状況とその発達状況を理解しながら個々の子供達と接する。文字通り、子供達の発達状況は大きく違う。言語発達の能力差、それらのまさに個性を目の当たりにする。何故なら集団で子供達の姿を見るからだ。

 これは保育園という環境だからこそ体験できる事。まさに私も保育園で活動したからこそ出来た体験だ。

 この経験は、保育士であるからこそできる保育者としての特権だ。私はエンジニアとして40年近く働いてモノを生み出すという行為に惹かれ、数々のモノを作り出してきた。それらは世界に一つだけの存在。そういうものづくりに誇りや喜びを感じてきた。そういうプロセスが面白かった。でも、その世界に唯一であっても、モノはモノでしかない

 人間は、最初から人間として一人立ちする訳ではなく、人間として育つのである。その成長の基礎というまさに生きること、生きていく事の土台を育む行為が保育であるという実感が私の大きな喜びであると共に発見なのだ。まさにこれからを生きる者を、目の前で関わる事の喜びである。

 多分、これは人生を生きて、ある程度の時間を経過したからこそ出てくる考え方かもしれない。もし自分が若い頃にそういう考えがあっただろうか自問すれば、間違いなくないだろうし、エンジニアとして進む方を迷わず選ぶだろう。

 今、私は保育の道に進む事に大きな喜びと誇りがある。なんでもっと早くこの道を見つけ出さなかったのか?と思うかもしれないが、上に書いた通り人生の経験という学びがあった今だからこそ気づけた事だと思う。

 だから、保育士を目指すあなた達は誇りをもってその道を進んで欲しい。あなた達は、専門職として素敵な経験をするのである。保育とは、そういう魅力と未来を生きる者を育むという重要な使命を担った職業だという事を胸に刻んで欲しい。

さて、今日はこの辺で。


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