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心と空間の片づけ

私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々の仕事の中で、入居者の方の「心と空間の片づけ」をサポートすることがあります。

「心と空間の片づけ」とは、単に物や部屋を整理整頓することではありません。過去の思い出や今の気持ちに整理をつけ、自分にとって大切なものを見つけることです。

これは、決して簡単なことではありません。長年積み重ねてきた荷物や、心の奥底に潜む感情と向き合うには、勇気と時間が必要です。

しかし、心と空間を片づけることで、入居者の方の表情が明るくなり、生き生きと輝き始めるのを何度も見てきました。

心と空間の片づけのメリット


  • 心が落ち着き、穏やかな気持ちになれる

  • 自分にとって大切なものを見つけられる

  • 物や空間に感謝の気持ちが生まれる

  • 新しいことに挑戦する意欲が湧く

  • 生きるのが楽しくなる

心と空間の片づけの具体的な方法

  • 思い出の品を整理する

  • 不要な物を捨てる

  • 部屋を掃除する

  • 好きなものを飾る

  • 家族や友人と話す

  • 趣味を楽しむ

介護士の役割

  • 入居者の方の気持ちに寄り添う

  • 話を聞き、共感する

  • 必要な支援を提供する

  • 一緒に作業をする

心と空間の片づけは、人生の後半戦をより豊かに生きるための大切な準備です。

私たち介護士は、入居者の方々が自分らしい人生を送れるよう、心と空間の片づけをサポートしていきたいと思っています。

以下は、心と空間の片づけに関する事例です。


事例1:思い出の品と向き合う
Bさんは、認知症の診断を受け、老人ホームに入居されました。Bさんの部屋には、長年連れ添った夫との思い出の品がたくさん飾られていました。

しかし、Bさんは認知症の影響で、夫の顔や名前を思い出せなくなっていました。思い出の品を見ても、何も感じなくなってしまっていたのです。

そこで、私はBさんと一緒に思い出の品を整理することにしました。Bさんは、一つ一つの品物にまつわる思い出を語りながら、涙を流していました。

すべてを整理し終えた後、Bさんは私にこう言いました。「ありがとう。これで、すっきりしたわ。」

Bさんは、思い出の品と向き合うことで、過去を受け入れ、前に進むことができたのです。

事例2:不要な物を捨てる
Cさんは、物への執着が強く、部屋にはたくさんの物が溢れていました。Cさんは、必要な物と不要な物の区別がつかず、捨てることができなかったのです。

そこで、私はCさんと一緒に部屋の掃除をしました。Cさんは、最初は抵抗していましたが、徐々に不要な物を捨てることに協力してくれるようになりました。

部屋が片付くと、Cさんはとても喜んでいました。「こんなに広い部屋だったんだね。」と、Cさんは久しぶりに笑顔を見せました。

Cさんは、不要な物を捨てることで、心の重荷を下ろすことができたのです。

心と空間の片づけは、簡単ではありません。しかし、入居者の方にとって大きな意味を持つことがあります。

私たち介護士は、入居者の方のペースに合わせ、心と空間の片づけをサポートしていきたいと思っています。

このブログを読んで、心と空間の片づけについて少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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