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しんどいならもっと手を抜いたっていい

私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々、高齢者の方々と接する中で、多くのことを学んでいます。その中で、特に介護士自身が抱えている問題として、「完璧主義」による過剰な負担が挙げられます。

介護の仕事は、責任重大で、肉体的にも精神的にも負担が大きいものです。利用者様の安全や健康を守るためには、細部まで気を配り、常に完璧な対応を求められる場面も多くあります。

しかし、その完璧主義が、介護士自身の心身を消耗させ、結果的に離職や体調不良につながってしまうケースも少なくありません。

私は、介護士自身がもっと手を抜くことを推奨したいです。もちろん、利用者様の安全や健康をないがしろにすることは許されません。

しかし、完璧を目指す必要はありません。時には手を抜くことで、心身ともに余裕が生まれ、より質の高い介護を提供できることもあるのです。

手を抜くことは悪いことではない


手を抜くというと、怠惰な印象を与えてしまうかもしれません。しかし、手を抜くことは悪いことではありません。

むしろ、自分の心身を休ませ、より良い状態を維持するために必要なことです。

例えば、以下のような場面では、思い切って手を抜くことを検討してみてはいかがでしょうか。

  • 書類作成: どうしても時間がかかってしまう書類作成は、必要最低限の情報に絞り、簡潔にまとめる。

  • 掃除: 隅々まで完璧に掃除するのではなく、利用者様の目に触れる部分を中心に清掃する。

  • イベント: 凝った企画を考えるのではなく、利用者様の負担にならない程度のシンプルなイベントを開催する。

手を抜くことで浮いた時間は、休憩や自己研鑽に充てることができます。休憩を取ることで心身ともにリフレッシュし、自己研鑽することで介護のスキルや知識を向上させることができます。

これらのことは、結果的に利用者様へのより質の高いサービス提供につながるのです。

周囲の協力を得る


完璧主義になりやすい人は、一人で抱え込みがちです。しかし、一人で抱え込まず、周囲の協力を得ることが大切です。

例えば、他の介護士に仕事を分担してもらったり、上司に相談したりすることで、負担を軽減することができます。また、利用者様やご家族とコミュニケーションを図り、理解を得ることも重要です。

完璧を目指さない


介護の仕事は、完璧を目指す必要はありません。利用者様の安全や健康を守り、笑顔で過ごせるようにサポートすることが、介護士の最も大切な役割です。

しんどいときは、思い切って手を抜きましょう。手を抜くことは決して悪いことではありません。むしろ、自分の心身を休ませ、より良い状態を維持するために必要なことです。

周囲の協力を得ながら、完璧を目指さずに、利用者様一人ひとりに寄り添った介護を提供していきましょう。

最後に


介護の仕事は、やりがいのある仕事であると同時に、負担が大きい仕事でもあります。

自分自身を大切にし、無理のない範囲で仕事に取り組むことが、長く介護の仕事に携わるために重要です。

このブログが、介護士の皆様にとって、少しでも心の負担を軽減するヒントになれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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