GAFAMがイノベーションのジレンマに陥ったか?ーGoogle編ー
Google,Amazon,旧Facebook(現Meta)Apple,Microsoftの5者はそれぞれ,Web2.0を駆け抜けたプラットフォーマーたちです
これまで,彼らが世界を変えるイノベーターであったわけです。
しかも,未来への投資を怠らず,資金力に物言わせて,様々なサービスを会社にも個人にも提供し続けてきました。
残念なことに,彼らこそがインターネット時代の覇者であるわけですが,それが少しづつ変わってきている状況です。
様々な分野において,現状どのようなことが起こっているのか,今回はそれをまとめるシリーズとしたいと思います。
イノベーションのジレンマとは?
イノベーションのジレンマ,クレイトン・クリステンセン が、1997年に初めて提唱した、巨大企業が新興企業にやられていくそのメカニズムを理論化した企業経営の理論です。
(アマゾンのアソシエイトではありません)
その具体的な例は,パソコンとスマホでしょう。
スマホ自体は,パソコンに比べて,性能が劣ります。
しかし,スマホは確実にパソコン市場を破壊しました。
それは,スマホが果たして,素晴らしい性能を持っていたからではなく,小さい,軽い,持ち運び可能という携帯電話と融合したコンピューターだからでしょう。
それは日本のガラケーでも言えます。
実際,性能自体はガラケーの方が勝っていました。
Appleもそのことを知っていました。
実は,会議の中で,日本のガラケーにこの部品は劣っている、さあ、どう対抗するかという会議の中で、ジョブズは「果たして,その部品いるのか?」
という風に喋って,実は部品を削りまくっていました。
でも,年に12億台を出荷する大きな市場を作り出したのは,間違えなく,Appleです。
イノベーションというのは,実は数字で測れず,理論化もできていない,ただたんなる「技術革新」ではないのです。
また、日本でいう「イノベーション」すなわち、技術革新というのは、マニアやオタクを囲い込んでしまう、市場全体が求めるものではなく、既存のお客様が望むもの、つまり敷居の高いものになってしまうというものです。
これがイノベーションというものですが,なぜ,パソコン・ガラケー市場はスマホに参入できず,つぶされてしまったのか?
簡単です。既存事業をつぶしてまで,リスクをとって,性能が低いものを作りたい,やりたいと思いますか?
もちろん,ガラケーを作っている人たちは,スマホの到来を知っていましte
も 彼らは,「性能はガラケーの方がいい。スマホなんて流行らない」
と断じてしまった。
これがイノベーターのジレンマです。
(雑な説明なので,本をお読みになるか,ググってください)
会社の原点が危ういGoogle
これまで,検索業界の頂点に君臨していた、Google。
最近話題のChat GPT、大規模言語モデルを用いた、AiによるChatや文章生成をお願いできる代物です。
Microsoftの検索エンジンには、そのChatGPTを用いた検索ができるようになり、Googleもめちゃくちゃ焦っています。
Googleといえば、Googleアシスタントなどの音声チャット型のAIのサービスをやっており、全然この分野において、イノベーターなのではないかとお思いの方も多いでしょう。
その通り、この大規模言語モデルを初めて開発したのもGoogleなのです。
しかも、それが2010年代にはできていたのだから驚きです。
現在焦って、Bardの開始とそれのGoogle検索との融合を発表しましたが、このチャットを用いた検索サービスは、Googleならもっと早くできていてもおかしくないのです。
Microsoftは、Bingのチャットについて、一日の会話数及び、1つのチャットルームでの会話数に制限をかけました。
サブスクなどはないですが、広告を近い将来入れて、収益化を図っていく方針です。
ChatGPT本体の開発元、OpenAIも「ひとつの質問に数セントのコストがかかっている」と発言しており、サブスクリプション型のサービスを開始し、質問の優先回答などを売りにしています。
要するに検索エンジンに比べて、ものすごいコストがかかり、広告を入れることが難しい、要するに、既存の事業を守る方向に進んでしまった。
これが、わたしがGoogleをイノベーターのジレンマと呼ぶ理由です。
(Googleがもつ技術自体は、Googleすごいので、全然巻き返してくるとは思います)
検索だけだと思ったか?
これはイノベーターとは違うのかもしれませんが、Googleはものすごい数の事業をやっており、その分撤退しているサービスも多いことで知られています。(Google Stadiaというゲームのサービスもあったのですよ)
Microsoft前CEOスティーブ・バルマー氏から
「たくさんダーツの矢を投げているが、当たっているのは一つだけ(広告)じゃないか」
Appleのクソ神様、スティーズジョブズ氏は
「君たちは、手を広げすぎだ」
という風に発言されています。
実際、Google創業者のラリー・ペイジ氏は
ミスを犯してくれて大変嬉しい。「あまりに慎重でほとんど何もしない」のではなく「迅速に動き、たくさんのことをする」会社を私は経営したい。もしこうしたミスをまったく犯さないとすれば、私たちは十分なリスクを取っていないことになる。
と発言し、彼の考え方が企業文化に直結しているなと思いました。
しかし、Googleは広告以外うまくいかないのも彼らの企業文化という皮肉なのです。
これまでGoogleが、進出してきた先進的なサービスも、数ヶ月ごとにサービスを終了させて言っている現状があります。
Googleは同社従業員が、勤務時間の20%を自由な研究に充てられる「20%プロジェクト」を利用して開発したその中で、G-mailやGoogle mapなどを開発し、Googleの新機軸を作ってきました。
しかし、それには大量のサービス停止の上にこれらが成り立っているのです。
下のサイトみたいにGoogleのサービスの辞めぐせをいじるサイトまであるんです。
(Googleが終了させたサービスの一覧
割と見たことあるかも?)
その停止したサービスから、Googleの不得意分野が洗い出せるのです。
メタバースに一番静かなGAFAM
Facebookは少し、熱すぎますが、それでもGAFAMは、メタバース関連にかなりの投資を行っています。(またほかの記事で扱います)
ところが、Google、過去に攻めまくって嫌とは思えないスピードでVR関連事業を廃業していっています。
Google streets viewやGoogle Earthなどのいえば、デジタルツイン、メタバース事業をかなり早い段階から開拓してきた彼らもはやり自らの不得意事業ではイノーベーションを起こせないのか,,,
ラリー・ペイジが気の毒に感じます。
(クソガキがすいません)
せっかく作れても,シェアを獲得できない
GoogleのSNS「Orcut」を2004年に世に送り出した,Google。
画像を共有できる先進的なSNSでした,,,
一時期はなぜかブラジルにおいて,シェアトップをとったものの,後発のFacebookにあっという間に抜かれてしまい,2013年にひっそりとサービスを終了させました。
また,日本で言えば,LineのようなチャットメッセンジャーサービスをGoogleは世に何度も送り出していますが,全くシェア獲得に行ったていない状況です。
検索などの事業の上にあぐらをかいていて,このような人と人とのつながりを作り出した,インターネットの革新的ないくつかの機能のうち,この分野において,全くイノベーションを起こせていないのです。
世界シェアが7割でAppleに圧勝でも,利益を出せない
世界シェアが7割のスマートフォン向けOS,「Android」
MicrosoftがOSをライセンス販売して稼いでいた状況の中で,オープンソースとして公開し,OSから自社のサービスに誘導するという形で,稼いできました。
しかし,そのAndroidで中国や韓国の企業が稼いでいるのに,Googleはそこから一銭も得ていないわけです。
今になって,Google Pixelを発売したものの,まだ市場シェア獲得と言っていないのが現状です。
AndroidがGoogle にもたらした効果は大きくても、、、なにかもどかしさを感じます。
ビジネス向けが恐ろしく下手くそなGoogle
Googleのビジネス向けサービスには、以下のようなものがあります。
Google Workspace(旧 G Suite):Gmailやドライブ、ドキュメント、カレンダー、Meetなどのコラボレーションツールをビジネス用に利用できるパッケージです。独自ドメインのメールやオンラインストレージ、ビデオ会議システムなどが含まれています。
Google Cloud Platform(GCP):クラウドコンピューティングサービスを提供するプラットフォームです。仮想マシンやデータベース、機械学習やAIなどの技術を利用できます。
Googleのビジネス向けサービスのシェアは、
広告でここまで大きなシェアがあるので,法人の情報も持っているはずなのに,それを生かせていない。
結局,新しい市場を開拓しようとしているのか,疑問です。
YouTuberからも疑心暗鬼なサブスク
YouTube 最近メンバーシップや YouTube プレミアに力を入れており広告収入に頼らず定額サービスによって収入を安定を得ようとしていえるのかがわかります。
しかし Google のサービスをすぐ終了させる癖というのは YouTube と いうGoogle の基幹サービスにおいても変わらないようで、過去メンバーシップをやめたことがあるため YouTuber も積極的に使いたがらず、未だにニコニコ動画で有料メンバーシップをやっているような人たちもかなり多いです。
Google というのはゆっくりとサービスを成長させていくということによってあるタイミングから広がることもあるのに、それを待たずやめて作ってやめて作ってやめて作ってというの繰り返している。
かなり悪循環がと感じたのは私だけでしょうか?
Googleはゲームに進出しようとはした
Google stadiaというサービスがありました。
もう過去形になってしまったわけですが、詳細はYouTubeを見てください。(他力本願)
まあいいでしょ?
ででですね。Googleはエンターテイメント系の事業に毎度、ことごとく失敗しています。
Google はエンターテイメント事業において、ゲームプラットフォーム『Stadia』やVRプラットフォーム『Daydream』などの挑戦をしてきましたが、いずれも不調に終わっています123。その理由としては、ゲーム開発の難しさや市場の変化、競合他社との差別化などが挙げられます
Google は失敗から学ぶことを重視しており、「Fail fast.(さっさと失敗しろ)」という合言葉を掲げています4。そのため、エンターテイメント事業における失敗も新たなチャレンジの糧とするでしょう
しかしイノベーターのジレンマの特徴である最初は市場は小さいが後に大きな市場となって他の既存の市場を破壊していくという新興事業の特徴を無視しているという風に思えます。
これまで散々 Google の悪いところをあげてきましたか Google が検索 AI 広告において圧倒的な技術力とイノベーション力を持っているというふうに私は考えています。
しかしその検索の中でまさに既得権益側として Microsoft という新興の検索エンジンに苦戦しているという状況があります。
その技術力を生かしてうまく市場を開拓しさらなるイノベーターとしてインターネット妖怪君臨するのかそれとも過去の英雄として語られる存在になるのか
Google の動きに注目したいです
まあ,アメリカにも行ったことがなければ,GAFAMの日本法人のヒトにもあったことがないので,ネット上の情報や書籍などを参考にしましたので,間違え等ありましたら,コメント欄までお願いいたします。
GAFAMとイノベーターのジレンマシリーズ。
次回もお楽しみにー!
よければフォローいいねよろしくお願いいたします最後までお読みいただきありがとうございました
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