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ソーシャルワーカー21が悩んだ相談

皆さんこんばんは♪

いつもソーシャルワーカー21の記事をご覧くださり、誠にありがとうございます!!

本日のタイトルは「ソーシャルワーカー21が悩んだケース」です。

タイトル通り悩みに悩んだケースを紹介します。

まえがき

•現在医療ソーシャルワーカーとして勤務している方
•これから医療ソーシャルワーカーを目指す方
福祉職として勤務している方
•医療ソーシャルワーカーがどのような仕事をしているか知りたい方
•ソーシャルワーカー21がちゃんと仕事しているか確認したい方

と書きましたが、とにかく多くの方に読んでいただけると嬉しいです。

ケースを紹介する大前提として、患者さんが特定されないように配慮した内容にしています。

そして支援の内容は、「ソーシャルワーカー21」だったらこうするといった内容のため、支援の正解とは限りません。

医療ソーシャルワーカーの支援は、患者さんの状態や状況で変わります。

医療ソーシャルワーカーが変われば違った支援になります。

医療ソーシャルワーカーが100人いたら100通りの支援があると思います。
もちろん近い考え方をして、似た支援になることもあります。

そして事例をメインにするため、後半部分は有料記事にさせていただきました。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

事例紹介

基本情報

60代、男性、ソーシャルワーカー21が勤務する病院の隣町で一人暮らし。
家は借家(平屋)。
建設会社勤務(正社員、健康保険加入)。
給料は一般的な60代の収入。
家族は遠方に兄と妹がいるが、20年以上会っていない。

支援するきっかけ

今回ソーシャルワーカー21が支援するきっかけになったのは、ソーシャルワーカー21が勤務する病院に脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)で入院。

近所で買い物をしているところで発症し、救急車で搬送された。
脳卒中の後遺症の一つである、失語の症状が強く出てしまい、会話が成り立たない状態。

※失語のイメージは言葉を出そうとすると違う言葉が出てしまう、会話を聞いていても理解できないといった症状です。

つまり失語があって会話が難しく、入院前の患者さんの状況が全くわからない状況です。
病棟看護師から「なんとかしてほしい!」ということで、ソーシャルワーカー21に連絡が入り、担当することになりました。

入院後の経過

患者さん自身が保険証と免許証を所持していたため、身元が判明。会社とも連絡が取れて、基本情報の聞き取りを実施。

20年以上会っていない兄妹と連絡がつき、入院の数日後に兄妹が来院。

しかし兄妹は積極的な協力はできず、本人の状態急変の連絡のみを希望。
何かあっても遠方で来られず、入院費を含めた経済面の支援もできない。

兄妹と医師が話し合い、直接家に帰って一人暮らしは難しいため、リハビリ転院して、失語の改善を目指す方針に決まりました。

その後兄妹が本人の家に行き、財布やキャッシュカード、印鑑など必要なものを取ってきていただく(この協力だけでも助かりました)。

家を見にいった兄弟から「ゴミ屋敷だった」「引き払うときに100万円くらいかかる」(大げさではなく、荷物が多く処分代がかかりそう)と情報あり。

兄妹は2日間滞在して帰宅。

本人の所持金は3万円程度。貯金額不明。

そして失語の方特有の問題で悩む事態になります。

家族がキャッシュカードを持参したため貯金額がわかると思いましたが、失語のため暗証番号を伝えられない、押せません。

そうなるとキャッシュカードは役に立ちません。

お金を下ろすことも、残高照会ができません。

口座にお金が入っていても、暗証番号がわからなければ使えないことになります。

金銭状況

少し触れたように3万円しか使えるお金がありません。
貯金額は全くわかりません。

そうなると医療費が支払えません。

先にも伝えたように退院して一人暮らしが難しく、リハビリ転院が必要であり、数ヶ月分の医療費が必要です(3万円では足りません)。

金銭状況が全くわからなかったため、生活保護の申請は進めていました。

とにかく現時点でお金がないため、医療を受けるためにも必要と判断しました。

そして勤務している会社からの情報で悩むことになりました。

•会社には多少前借りがあったこと
•入院前日まで仕事をしていたため入院後に給与振り込みがある(前借り分があるため、差し引いた額になる)
•傷病手当金をもらえれば入院費は支払いができる可能性があること
•年金受給していたこと
•退職すれば100万円を超える退職金が出る

「あれっ?」「支払い関係問題なくない?」「生活保護を申請する必要なくない?」とソーシャルワーカー21が色々と悩みました。

たしかに傷病手当金がもらえれば医療費は支払えそうで、年金収入もある。
退職金が出れば支払い関係は問題なくなるように思えます。

しかし忘れてはいけないのが本人は暗証番号が言えないし、年金の口座もわからない状況でした。

そうなんです!!口座に入ってくる年金も給与も傷病手当金も使えないんです!!

「じゃー生活保護の申請すればいいじゃん?」と思われそうですが、実は生活保護の申請がデメリットになる可能性がありました。

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