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宗教や信仰についての雑記 #237

◯放射能除去装置

先日、福島県の観光PRの広告を見て、放射能汚染について考えました。

原発事故から10年以上が経ち、除染作業かなり進んでだいぶ安全になってきたようですが、まだ一部には、放射線量が高く、帰還が困難な地域が残っているようです。
また、除染作業で取り除いた土や廃棄物などは、厳重な管理のもと、その線量が減衰するまで何十年も保管してゆかなければなりません。
そして、事故を起こした原子炉の廃炉作業も、予定からだいぶ遅れているそうです。

こんなとき、昔のSFアニメで見た「放射能除去装置」があればいいのにな、などとくだらないことを思ったのですが、もしそんなものが本当にあったならどうなるでしょう。

帰還困難区域の除染作業も、除染作業ででた廃棄物の処理も、さらには原子炉の廃炉作業も、非常に速やかに行えるようになるでしょう。
それだけでなく、今全国で問題となっている、原発の廃棄物処理の問題も、たちまちのうちに解決できるのではないかとも思います。

しかしそうなると、今度は原発の安全性への配慮が疎かになる可能性も出てきます。安全性が充分に確保されないまま、原発が次から次へと建設されてしまうおそれもありるような気がします。
つまり、装置の素晴らしさに目を奪われ、安全性への配慮が希薄になってしまう危険性があるように思うのです。

また、もしかしたら、核兵器を実際に使用しようとする者も現れるかもしれません。
核兵器を局地的に使い、そこの「敵」を殲滅した後に放射能を除去してから占領すればいい、と思う者が現れる危険性があります。

そんな装置が開発される可能性は非常に低いでしょうが、科学技術の進歩は、人間性の陶冶や価値観の見つめ直し等といったことと、同時並行で進めなければならないのではないかと、そんなことを考えました。

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