宗教や信仰についての雑記 #271
◯トンネル
先日テレビでトンネルの画像を見て、ふと、トンネルか象徴するものを調べてみようと思いました。
トンネルが象徴するものには、転換期・通過儀礼、試練と浄化の場、未知への恐れと期待、自我の探求、死と再生、現世と来世の境界、時間と空間の超越、といった多様なものがあるようです。
さらに私は、実際のトンネルは、利便性と安全性を追求する人間の知恵と執念と力をも象徴しているようにも思えます。
その一方で、いつまでも続く苦難への不安と絶望が、「出口の見えないトンネル」と表現されることもあります。
でも、上記のトンネルが象徴するものに共通するのは、狭く暗い空間の先に光が見えること、出口は必ずあること、だと思います。
トンネルには必ず出口があります。出口がなければそれはトンネルではなく袋小路です。
そして、人生とはトンネルのようなものなのでしょう。
どんなに困難でも必ず出口はある。人は誰もが皆いつかは死ぬけれど、それでも人生は袋小路などではない。出口へつながる道が突然崩落して塞がってしまっても、違う方向に必ず出口が光をたたえて待っている。トンネルの中で出逢うものを大切にして、うまずたゆまず歩いてゆけば必ずや出口へと到達できる。
そうであることを信じたいです。トンネルとは、人間の知恵と執念と力の象徴なのですから。