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宗教や信仰についての雑記 #42

◯駅や電車の夢

しばらく前から、駅や電車の夢を時々見るようになりました。
これからどこかへ行こうとしていたり、どこかから帰ろうとしていたりする夢です。
古来、夢は違う世界からのメッセージと受け止められていたそうです。最近見るこのような夢もまた、そんな次の世界からのメッセージなのかなと思うときもあります。

浄土系仏教に「辺地」や「化土」という言葉があります。
それらは、信心の薄い者は亡くなってもすぐには浄土には往生できず、その辺縁の地に往生して、しばらくそこで暮らさなければならない、その辺縁の地のことを表しているそうです。

戦場から帰還したアメリカ兵は、本国の社会に慣れるため、地域の社会を擬似的に模した施設に入って、しばらくの間そこで暮らすということを、何かのドキュメンタリー番組で見たことがあります。

「辺地」や「化土」というのもそれと同じようなものという気がします。
信心の薄い者がいきなり本来の浄土(真土)に往生してもうまく適応できないので、まずは擬似的に模した場所に往生させて浄土に慣らせるために設けられた地、そんなふうに思えます。
ですから、「辺地」や「化土」というのは決して信心の薄い者を罰するための場所ではなく、そこに往生したからといって、見捨てられたわけではないのでしょう。

近頃見るようになった駅や電車の夢は、そんな「辺地」や「化土」の案内、あるいは予告編のようなものなのかなという、そんな空想をしばしばしてしまいます。
私のように信心の非常に薄い者は、そんなところに往生したとしても止むを得ないのでしょう。

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