宗教や信仰についての雑記 #182
◯ツールチップ
先日、ツールチップという言葉を知りました。
ツールチップ(tooltip)とは、コンピュータの操作画面の表示要素の一種で、対象にカーソルやマウスポインタを合わせると、周辺に小さな領域が出現し、注釈などが表示されるものだそうです。
その領域はマンガの吹き出しのような、輪郭の一部が尖って対象を指し示すもので、内容は対象の操作方法や関連情報などを表示することが多く、選択を外したりポインタをどけると即座に消滅します。
このツールチップという名前は知らなかったのですが、パソコンを使っている時によく見かけていたものでした。
このツールチップは、情報を過剰に提示することなく、必要な情報をユーザーに提供するという、ミニマルデザインの原則と一致しているそうです。この原則は、画面をすっきりさせ、ユーザーの注目を重要な要素に集中させるのに役立ちます。
ツールチップは、適切なタイミングで適切な情報を提供することで、情報のバランスを取り、ユーザーの利便性や満足度を向上させるこができるとのことです。
それらのことを知って、このようなことは人生にもあるのではないか、とも思いました。
我々が生きるこの人生も、、ミニマルデザインの原則が貫かれていて、単純に見えることも実は我々が自分の役割に集中するためのものであって、その背後には膨大な関連情報が隠されているのではないでしょうか。
そして適切なタイミングで適切な情報が、見えないツールチップで示されて、我々はあるべき方向に導かれてゆく、そんなイメージが湧きました。
ただツールチップは、対象にカーソルやマウスポインタを合わせなければ表示されません。ですから、あるべき方向に導かれるためには自ら能動的に人生を生きる必要があるのでしょう。
こんなたった一つのIT用語から、人生への観方がほんの少しだけ、バージョンアップしたような気がしました。
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