宗教や信仰についての雑記 #118
◯減価償却
職場で設備や備品の修理や買い替えが必要になったとき、予算が足りない云々の話を聞くことがしばしばあります。
そんなとき、「財務・経理部門は減価償却費を留保しておかなかったのかな?」なんて思うこともあります。
また家庭でも、家電などが壊れて買い替えなければならなくなったとき、予想外の出費に悩まされることがあります。でも、それを予想外としていたことに見通しの甘さがあったのかもしれません。
そんなことを思い出してきたとき、このようなことはモノだけでなく我々の心にも言えるのではないかと、ふとそんな気がしました。
「形あるものは必ず壊れる」という言葉を聞いたことがあります。でもそれは形あるものに限ったことではなく、形のない我々の心も決して常に頑健で不変のものではないようです。
我々は皆何かしら、信念や理念や夢や希望などを持ってますが、ひとたび何が事が起こると、それらの多くは揺らぎ歪み、ときに壊れてしまうもののようにも思えます。
将来我が身に何が起こるかはわかりません。また、大きな出来事がなくても、モノが経年劣化するかのように、心の内にある信念や理念なども徐々に弱まり薄まってゆくこともあります。
減価償却費を留保するように、我々は常に己の心を保つための対処を、忘れないようにしなければならないのかもしれません。