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メタバース企業を徹底分析 有望銘柄を探す

メタバースとは

コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスを指します。

つまり、仮想の空間そのものをメタバースといいます。

メタバースというのものはかなり昔から存在しました。
例えばドラゴンクエストやポケモンというゲームの中の世界も仮想空間であることに変わりはないのでメタバースといわれると思います。

近年、メタバースそのものにたいする注目が強まっています。
facebook社がmeta社に社名変更、仮想空間を表現するためのVRゴーグルの発展、新型コロナウィルスにより自宅待機者の増加、メタバース空間を再生するためのパソコンやスマホの技術発展と価格低下など様々な要因がメタバースを後押ししています。

またメタバースはエンターテインメント以外でもビジネスに利用されることで、使われ方が多岐にわたるようになってきています。

今回は少し趣旨を変えてあまり財務状態などにこだわらず、一番革新的にメタバースを開発している会社を探して投資していきたいと思います

メタバース銘柄を探す

今回はメタバースが世界的に注目されているという点を踏まえて、
日本の企業でメタバースにより伸びていきそうな企業を探して、投資をしていきたいと思います。

銘柄を探す前に、メタバースのサービスを提供するまでにどのような業種が存在するかをあらかじめ考えてみました。
おそらく以下のような技術を持った企業が強いのかなと思うので、探してみます。

メタバース業務一覧
メタバース業務一覧

株探のメタバース銘柄

株探の以下のURLにメタバース銘柄があるのでめぼしい銘柄を探していきます。

https://kabutan.jp/themes/?theme=%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9

以下のようにエクセルにper,pbr、銘柄概要をすべてまとめてみました。
この中から革新的な企業を見つけていきます。

メタバース企業一覧エクセル
メタバース企業一覧エクセル

企業がどのようなメタバース事業をやっているのかをリスト化

調査方法は原始的に、googleで"企業名 メタバース"で調べて出てきたニュースや公式サイトの情報などをコピペしていきます。

結果は以下になります。(エクセルにまとめているので、結果が欲しい方はコメントください)

メタバース事業内容一覧
メタバース事業内容一覧

内容が細かくて、わかりにくいと思うので簡単にまとめると
日本でメタバースをやっている企業は以下になると思います。

  • メタバース事業部だけ立ち上げてまだ実績がない企業

  • メタバースの連盟に加盟していてまだ実績がない企業

  • メタバースベンチャーに投資している企業

  • メタバースのアバターを自動・手動で作成している企業

  • 3Dモデルを作成して技術提供している企業

  • メタバース用のカメラを提供している企業

  • メタバース再生のための施設や設備を提供している企業

  • メタバース用の音声システムを提供している企業

  • 簡単にメタバース空間を作れるプラットフォームを提供している企業

  • ヘルスケアをメタバース化している企業

  • ライブをメタバース化している企業

  • カラオケ施設をメタバース化している企業

  • ゲーム関連企業

  • 自社に事業をメタバース化している企業(テレビ局など)

などが挙げられます。
メタバースといっても上記のように事業が多々あり優越つけがたいので今回は、開発視点で見て、これは作るのが難しいだろという技術的難易度の高さから注目の企業をあげてみます。

注目企業1 ブイキューブ 3681

メタバースには音声や3Dモデル、再生するVRゴーグルや設備などの様々な要素が必要です。
ブイキューブはそれらの要素の多くを1企業で持っている会社です

例えば以下のようなサービスを提供しています

【サービス1】個室型VR空間「メタキューブ」

フィジタルリアリティなメタバース体験を実現する個室型VR空間「メタキューブ」を発表
引用:PR TIME フィジタルリアリティなメタバース体験を実現する個室型VR空間「メタキューブ」を発表

【サービス2】メタバース「めちゃバース」でブイキューブ社ビデオ通話・ライブ配信SDK「Agora」を導入。数千人規模の同時音声チャットを実装
〜インタラクティブなコミュニケーションで臨場感あるメタバース空間を実現〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000047162.html

【サービス3】ブイキューブ、EventIn メタバース空間のバーチャルオフィス環境提供開始

EventIn イメージ図
引用:ブイキューブHP EventIn イメージ図

このようにブイキューブはメタバース設備から音声、個々のビジネス向けのメタバースプラットフォームまで一気通貫でサービス提供しています

注目企業2 シャノン 3967

シャノンはマーケティングオートメーション(MA)の企業です。

マーケティングオートメーションとは獲得した顧客の情報を一元管理し、主にデジタルチャネルを通じたマーケティング活動を自動化する概念・ツールのことです。

シャノンはジクウという子会社を持ち、このジクウがメタバースで展示会を作ることができ、来場者と出展者の双方から話しかけができ、ブース内では即商談が可能なサービスZIKUを提供しました。

ZIKUイメージ図
引用:シャノン公式HP ZIKUイメージ図

このサービスを使っている個所は以下のURLで動画で見られますが、以下のような点で他社サービスより優れていると感じました。

  • 3D空間の鮮明さ

  • UIのわかりやすさ

  • ユーザの現在いる場所の把握によって、コミュニケーションできる企業やコンテンツの表示を切り替えている

  • 3Dでブースを作るのが圧倒的に簡単

実際にカンファレンスや展示会で既に使用されていて、明らかに優秀なので今後利用者数が増えることが見込まれます

ブイキューブとシャノンどちらに投資するか

時価総額・売上予想・per・pbrを見比べてみます

2022年8月13日
ブイキューブ:
  時価総額:314億円
  売り上げ:139億円
       PER         :21.2
       PBR         :5.72
   
シャノン:
  時価総額:35億円
  売り上げ:29億円
       PER         :119
       PBR         :6.93

決算情報などの詳しいファンダメンタルズは別の記事で解説したいと思いますが、シャノンはまだまだ発展途上の会社のようです。
またブイキューブのほうは少し割安にも思えます

少しブイキューブとシャノンの最新の決算説明資料を見てみます。

ブイキューブはメタバースなどのサービスを高付加価値と呼んでおり、去年の2Qと比べて伸びている報告しています

VCUBE第二四半期決算資料
引用:VCUBE第二四半期決算資料

逆にシャノンはまだまだメタバースの売上比率的にかなり少なく、全体としての影響はまだまだ低い状態です。さらにオンラインイベントが開催しずらいことに関しての現状のマイナスポイントにも言及してます

シャノン第二四半期決算資料 1
引用:シャノン第二四半期決算資料 1
シャノン第二四半期決算資料 2
引用:シャノン第二四半期決算資料 2

このことから、
シャノンはまだまだ発展途上ということで次の決算を見てからメタバースの伸びなどを見ていくこととして、今回は
ブイキューブに投資しようと思います。

※上記だけの理由ではなく、ファンダメンタルズ分析やテクニカルの戦略なども考えているので別の記事でご紹介します。

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