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【教育関連】学級運営・授業・教師の仕事に役立つ情報などを発信

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学級運営に役立つ記事を掲載しています!
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#学級運営

【授業】生徒がボーっとする時があってもいい。

授業に力を入れていると、生徒がボーっとしていることに強烈な不安を覚えたり、強烈に落ち込むことがよくあります。 授業は毎回思い通りにいくわけでもないし、完璧なはずもないものです。 生徒全員が最初から最後まで集中して、思い通りに近い授業は、一年に数えるほどしかないと感じています。 毎回の授業の度にネガティブな感情を抱いていたら、それそれは辛いことだと思います。 人間である生徒が授業中のどこかのタイミングでボーっとすることがあるのが普通だと思います。 だから、そのことを受け

【授業・学級運営】書籍にある実践を活用しよう。

初任の頃などは、自分で教科書を読み、自分の発想で授業を一から作っていくことをしていました。 もちろん、インターネットや教科の参考書などを読むことはありましたが、それは「知識や理解を深める」ためにしていました。 そうして、自分が学生時代に受けてきた授業の型にあてはめて授業をしていくというパターンで授業づくりをしていました。 ただ、それには膨大な時間を費やします。 非常勤講師などであれば、そのような時間もとれるかもしれませんが、学級担任や部活動の顧問などをしている場合はそ

【学級運営】初学級担任での辛い経験

学級担任1年目の夏休み。 私は疲れ切っていました、そして一学期が終わったことに安堵していました。 ただ、2学期からのことを考えるととても憂鬱な気分にもなりました。 そう、教師1年目は学級崩壊へと向かっていたのです。 私は副担任などの経験を経ずに、中学1年生の担任をしていたのです。 それまで、大学時代の教育実習、塾の講師、高校生の非常勤講師の経験に基づいて、自分の教師としての力量を過信していました。 「授業」と「学級運営」はお互いに影響し合うものの、違ったものだということ

【学級経営】”目立たない生徒”にどう接するか。

はじめに先日、教員の方から次のような質問があった。 「いわゆる”目立たない子”にどう接しているか」というものである。 そのような生徒は無理に目立たせる必要はないが、やはり陰ながら自己肯定感が高まるようなコミュニケーションを積み重ねていくといいと思う。 そのような生徒が何かの場面で学級に大きな(良い)影響を与えることもあるからだ。 では、どのようにして自己肯定感を高めていくかだ。 今回は大きく4つの手段について述べていく。 ①交換日記まず一つ目は「交換日記」だ。 も

【学級経営】クラス担任がGW(ゴールデンウィーク)中にしておくべきこと。

1⃣GW中について 4月からずっと走り続けてきた担任の先生方、お疲れ様です。 特に初めて担任を持つ先生などは、初めてのことばかりで大変だったのではないでしょうか。 GW中は少し休憩してリフレッシュしつつ、残りの11か月間が全体的に良くなるように、準備しておきましょう。 2⃣GW期間のメリット 私はGWの最初の方は休憩してリフレッシュしつつ、中盤あたりで、4月中のクラスの反省点や課題などを、書き出していました。 その中でも特に重要だと思われること、その課題をクリアす

【学級経営】「時を守る」クラスにするためには①

 私が以前のコラムで伝えた「時を守り、場を清め、礼を尽くす」つまり「時・場・礼」について、具体的な方法を書いていこうと思う。 今回は「時を守る」について。 この「時を守る」ということは、集団生活において最優先事項の項目だ。 では、2つのパータンのクラスの状態を出発点として考える。  1つ目は、クラスが始まったばかりや、休み明けでクラスの状態が定まっていない時。 この場合は、やはり最初から厳格なルールと対応で浸透することを基本とすると比較的定着しやすい。 とまり「時

【学級経営】「時を守るクラス」にするためには②~大勢の生徒が守らない場合~

 前回の記事から、「時を守る」ということについて執筆しています。 1⃣大勢の生徒が時間を守らない状態のクラスを「時を守る」クラスにするために大切なポイント。   今回は、クラスの大勢の生徒が時間を守らない状態からどうしていくのかを伝えていきたいと思います。 大きなポイントを伝えると、「守る生徒を褒めながら、行動に対する価値づけと味方を増やし、守れない生徒を少なくした上で、少数の生徒を緊張感をもって指導する」ということです。 まず、担任に対して信頼感をもって話を聴くこと

【学級経営】「場を清める」を大切にするクラスにするためには①~掃除編~

※実物資料あり! 1⃣「場を清める」を大切にしたい理由 日本の掃除文化というのは素晴らしいと思う。 ワールドカップの日本代表のロッカールーム、サポーターの掃除のニュース、大都市でも綺麗だと評される、などなど、この文化は日本の宝だと思う。 そして、そのような文化を可能にしているのが、まさに日本の教育の賜物だと思う。 だから、私はそのような意味でも、そして生徒たちが素敵な生活を過ごすためにも「場を清める」ということを大切にしている。 まず、質の高い掃除をするためには、以

【学級経営】「場を清める」を大切にするクラスにするために②~掃除編~(大勢の生徒がやらない場合は?)

前回、次のような記事を書いた。 今回は、年度途中などで大勢の生徒が掃除をしない場合を考えたい。 パターン1「改めて時間をとって、掃除の大切さを語り、再スタートする」  年度の前半や、生徒が教師の聴く耳をもっているけど、掃除がだらだらしているという場合は、ある程度時間をとって、語りや学級通信で掃除の大切さを伝えて、リセットした状態で取り組むと良いだろう。 その時に前回の記事(最初に紹介した記事)の手順にそってやっていくといいだろう。 しかし、年度の後半や、生徒が教師の

【学級経営】話を”聴く”クラスにしよう

1⃣ 「聴く」とは?学校の教師として、次のような話は有名ですよね。 「聞く」と「聴く」の違いについて。 「聞く」は耳だけで聞き。 「聴く」は耳と目と心で聴く。 これらの漢字の成り立ちの真相はさておき、とてもわかりやすい話だと思い、私も生徒たちにこの話をします。 私は、この「聴く」が土台にある人や集団は素敵だなと思います。 そして、生徒たちに大切なことを伝えていくときに、この「聴く」という姿勢が大前提にある必要があります。 ということで、私は過去の学級においても、

【学級運営】「礼を尽くす」クラスを育てるには?

はじめに 「時・場・礼」シリーズの最後の項目となりました。 今回は「礼を尽くす」ということに焦点を当てて記事を書きたいと思います。 「礼を尽くす」とはつまり、挨拶ができるだったり、礼儀がきちんとしているだったりを指すと思います。 それらがきちんとした生徒や集団は「すごいなぁ」と思います。 ただ、そのことを強く求めすぎて、無用な軋轢が生じることはなるべく避けたいものです。 ここで、おおらかに考えられるように次の質問を投げかけます。 みなさんの職場の大人集団は毎日元気に大